府中市美術館で3月14日から開催されている長沢蘆雪展を見てきました。

近年、ネットを中心にユーモラスな仔犬の絵(“芦雪犬”と呼ばれてるみたい!?)で人気が高まっている江戸時代(18世紀後半)の絵師、長沢蘆雪(芦雪:ながさわろせつ)。
府中市美術館では昨年『フジタからはじまる猫の絵画史〜藤田嗣治と洋画家たちの猫』という猫の絵をテーマにした企画展が開催されていましたが、2026年の春は犬絵の展示!ということで、こんな名前のブログを運営している自分も早速会場に足を運びました。


今回の企画展、初日から大盛況のようで府中市長のポストによると開館前に1000人の行列ができたとか、青木屋(府中の和菓子屋)コラボのオリジナルサブレは初日で完売したとか……
「長沢蘆雪」
— 高野 律雄 (@NORIO_FUCHU) 2026年3月14日
府中市立美術館の企画展の初日が凄いことになっています。約1000人の方が開館前に並び、11時30分現在も数百人の方がお並びです。
江戸絵画展といえば府中。素晴らしい内容です。ぜひ足をお運びください。 pic.twitter.com/w7peipOUzp
サブレも1日で完売しましたー🙇
— 府中市美術館ミュージアムショップ (@fuchums) 2026年3月14日
申し訳ございません。来週入荷の予定です https://t.co/Y7G1Vv5Lrq
東京郊外の市営美術館の中でも定期的に話題となる企画展を行ってくれる府中市美術館ですが、ここまで話題となっている展示は自分の記憶では初めてのレベル。訪れたのは最初の週末から休館日を挟んだ曜日の午後でしたが、入館すると既に長い行列…… はどうやらミュージアムショップのレジ待ち。チケット窓口にも軽い列ができていましたが、こちらは5分程度で購入できました。

府中美術館はレジがチケット窓口に2箇所、ミュージアムショップには1箇所のみなので、入館者数に対してレジ待ちがボトルネックになっている感はありますね。市営施設なので臨時の対応は難しいかもしれませんが、会期はまだ始まったばかりですしこの状況が続くようなら何か対策があるといいですね。
展示はいつも通り2階にある3つの企画展示室を使い、それぞれの部屋毎にテーマを設けた構成。今回一番人気と思われる子犬の絵は2つめと3つ目の展示室が中心となります。展示プログラムの構成は以下
- Ⅰ. 蘆雪の造形、二つの世界
- 応挙風とその変化
- 「ラフ」の魅力
- Ⅱ. 蘆雪が表現したもの
- ファンタスティック
- 微妙な趣
- 動物の命
- ちびっこ集まる
- 特別編1. 子犬の絵の歴史と蘆雪
展示は解説文を読みながらじっくり見て、一時間から一時間半もあれば見られると思います。これまで平日に訪れた府中市美術館の企画展では一番の入場者でしたが(といっても普段の企画展の週末ぐらいでしょうか)、混雑状況ではもう少し時間を見てもいいかもしれません。


さて、今回の企画展。会期の途中で大幅な展示の入れ替えが行われ、前期の見どころとして「子犬の絵の歴史と蘆雪」、後期は「無量寺の竜と虎を考える」と紹介されているので、恐らく特別編の部分が大きく入れられるのだろうな…… と思って展示目録を見たところ、全141点のうち前後期通しで展示されるのは6点のみで、それ以外は前後期いずれかの展示になっていました。




“芦雪犬”と呼ばれるとぼけたタッチの犬絵の多くが特別編の「子犬の絵の歴史と蘆雪」で展示されているので、犬絵を見たい人は4月12日までに足を運ぶことをオススメします。
ちなみに企画展の半券には、2回目が半額で見られる割引券が付いています。市営美術館ということで、観覧料は一般800円と控えめなことが嬉しいですが、2回目が半額見られるのも有り難すぎますね。

展示室前のロビーでは来場者が自由に押せるカードとスタンプが配布されているコーナーの他、蘆雪の犬絵のトレース体験コーナー(机に張られている下絵にトレーシングペーパーを重ねて筆ペンでなぞる)などもありました。老眼鏡と間違えてサングラスのケースがカバンに入っていた際は軽く絶望しましたが、ラフなタッチのイラストのトレース作業なので誰でもそれっぽくなぞることができます。いい記念になりますね。


帰りにミュージアムショップで公式図録もゲットしたので少し目を通して後期の予習をしたり、少し来場者数が落ち着いた頃のタイミングでまた足を運んでみてもいいでしょう。企画展の特設ページに混雑予想カレンダーもあるので参考にしてください。

展覧会名:春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪
- 会期:2026年3月14日(土曜日)~5月10日(日曜日)
- 前期:3月14日(土曜日)~4月12日(日曜日)
- 後期:4月14日(火曜日)~5月10日(日曜日)
- 休館日:月曜日(5月4日は開館)
- 開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 会場:府中市美術館2階 企画展示室
- 観覧料:一般 800円(640円)/高校・大学生 400円(320円)/小・中学生 200円(160円)