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緑が映える夏の日野用水堰:多摩川の左岸を移動しながら気になった河川構造物

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多摩川の日野用水堰です。

長年使っていたギアなしのママチャリを新調したので以前より自転車の行動範囲が広がりました。新しい自転車に慣れようと多摩川沿いや多摩丘陵を走っています。この自転車についてはもう少し乗ってみてから記事にするかもしれませんが、週末の午後、多摩川の左岸のサイクリングコースを上流に向かいました。

多摩川の護岸の遊歩道は自転車も走れるサイクリングロードになっていて、所謂「多摩川サイクリングコース」(多摩サイ)の通称でお馴染み。週末になると多くのサイクリング、ジョギングユーザーも利用しています。ちなみに左岸側は「たまリバー50キロ」として羽田から羽村までの区間が東京都都市整備局によって設定されていますが、多摩サイ自体は自治体ごとに管理やルールが異なり、例えば府中市内は「府中多摩川かぜのみち」として通行区分は歩行者優先の右側通行(自転車は中央付近の左側通行)となっています。

以前、散歩で訪れた「北多摩二号水再生センター排水樋門」。鳥を探しながらの散歩ではここで引き返しましたが、自転車だとスタートしてすぐの場所。逆に言えばここまでノンストップなので、その間に結構な生き物を見逃してしまっているかもしれません(河川敷にも下りてないし)。


排水樋門から少し進んだところで多摩川を見ると大量の鳥の姿。

黒いのはカワウ。

こちらはサギ集団。ほとんどがダイサギ(かチュウサギ)でアオサギもチラホラ。カメラはTZ99しか持ってないのでこれが最大望遠。

日野バイパスの石田大橋の手前にある「国立谷保排水樋管」。この手前で府中市から国立市に、歩行者の右側通行ルールが市境でリセットされているはずですが、あまり意識している人は少ないかも。


流れている水は少なめ。下水処理場からの大きな排水樋門は下流にありますし、雨水などの排水でしょうか。

石田大橋の手前に魚道を備えた床止工があります。関東地方整備局のサイトによると「四谷本宿床止」。本宿用水、四谷用水の取水のための床止のようです。

ハーフコーン型の魚道が1基。

本宿用水の取水口。


本宿用水や四ツ谷用水は府中用水が流れる谷保エリアから下流域(大まかには多摩川と中央自動車道の間のエリア)を補う農業用水で、下流では府中用水と合流、分岐しながら府中市内を流れています。

近くにあった「府中市西府用水組合取水施設完成記念碑」によると、平成13年(2001年)の台風15号で本宿堰が被災、従来通りの取水ができなくなったため、本舗稼働方式の取水施設を設置したとのこと。

用水脇のハローサイクリングの巨大ステーション。こんなに台数が必要な理由がちょっと分かりませんが、周辺に工場や物流系の施設が多いのでそれなりに利用者がいるのでしょうか?

四谷本宿床止はかつて「四谷本宿堰」という取水堰だったようで、台風被害からの改築で床止め工となった歴史は先日改築工事が終わったばかりの「大丸用水堰」とも重なります。既に堰ではなくなっている大丸用水堰も今後「大丸用水床止」に改称されるのでしょうか。

大きな取水堰や床止め工の周辺は大木が引っかかったりして周辺に暮らす生き物たちのたまり場になりがち。冬に掛けての生き物観察スポットとして、この四谷本宿床止は定期的にチェックしたら面白そうです。

中央自動車道を越えて「万願寺渡船場跡」に出ると多摩サイは一旦途切れて、青柳崖線の上の住宅地をしばらく走ります。この先の堤防沿いは何度か来たことがありますが、府中用水との間に民家というか私有地なのか私道なのかよく分からない区間があって、一応道は繋がっているのですがなんだかよく分かりません。


府中用水を越えます。

青柳崖線の上から「緑川排水樋管」。

そして「府中用水取水樋門」。

オーバーフロー分を多摩川に戻す越流堤的なやつ。

多摩川から分岐した府中用水への流路の先には、現在架替え工事中の日野橋と仮橋が見えています。

府中用水取水口の解説。

緑川排水樋管の緑川は戦前、立川飛行場に溜まった水を多摩川に逃がすために掘られた排水路で現在はその全てが暗渠化されています。「川底横過トンネルの残置」、具体的にどこにどんなトンネルが残置されているのか気になります。

東京都指定旧跡「伊藤端木墓」「貝殻坂」の横を抜け、青柳崖線を下りて根川を渡ります。

根川と多摩川の合流点に立派な水門が見えてきました。

「根川排水樋門」、平成30年(2018年)に完成したばかりの比較的新しい樋門です。


根川はかつて青柳崖線沿いを流れていた川ですが、その後現在の残堀川の下流部に流路が変更され、現在の根川はその後根川緑道として整備された親水設備。かつては旧錦町下水処理場の下水高度処理水が流されていましたが、下水処理場の統合により現在は井戸水を循環させているそう。

現在の根川から多摩川にどれだけの水が流されているかは不明ですが、先ほど自転車で渡った橋の下には水は流れているようには見えませんでした。樋門の下に見える水は多摩川の水が入っているだけかも。この排水樋門ですが多摩川増水時の根川への逆流を防ぐ意味合いもあったりするのでしょうか。

根川排水樋門の横は舗装道度になっていますが、すぐに行き止まり。右側に見える水路の先に府中用水取水樋門があります。

日野橋。そろそろ立川市に入ります。

左側は今年の5月まで使われていた旧日野橋、右は現在車道が通っている仮橋(右)。

仮橋の裏。

仮の日野橋はトラス構造になっていて、旧日野橋よりも橋脚数が少いのが分かります。

旧橋から仮橋に進路が変更された日野橋の切り替え地点に来てみました。

錦町ポンプ場横の根川緑道。

根川緑道Cゾーン。Aゾーンは今年の桜の季節に来ています。

コンビニに給水に寄りがてら、現在は「錦町ポンプ場」となった旧錦町下水処理場。元々は立川市が独自に持っていた下水処理場ですが、2024年3月に下流の「北多摩二号水再生センター」に編入されたことで、現在は流入した下水のゴミを取り除き、東京都北多摩二号水再生センターに送水する施設となっています。

すぐ横には「日野の渡し碑」がありました。現在の日野橋は甲州街道の多摩川を越える橋ですし、その少し上流にかつての日野の渡しがあったのですね。

再び多摩川に戻ってきました。多摩都市モノレールが上を走る立日橋の手前にある「錦町排水樋管」。


前述の理由により、現在は処理水の排水は行われず干上がっています。2024年の年末に残堀川を歩いた際は、この水門から水が流れているように見えたのですが、既に排水は止まっていて多摩川の水位が高かっただけかもしれません。


ここにくると気になってしまう、対岸日野市のマンション、ニューロシティ。

立日橋の上を走る多摩モノレールと、何か気になるものが見えています……

これ。多摩丘陵の気になるスポットとして先日紹介した給水塔。これは団地に併設されたタイプの給水塔のようです。

Googleマップでは「都営立川柴崎町六丁目アパート給水塔」となっていました。昭和53年(1978年)建設、私よりも若いのね……。

こんな感じで寄り道ばかりしてるのでちっとも先に進みません。

残堀川を越えて中央線橋梁が見えてきました。

中央線を越えてすぐの場所にあった水門は「雨水排水のための樋門樋管」。水は流れていません。

樋門、樋管を記録するのが目的ではなかったのですが、なんとなくスルーできずに……。

富士見町団地の高架水槽。富士見町団地の中には面白い給水塔があると聞いていましたが、今回は給水塔は目的でないのでまたの機会に……。

先日訪れたばかりの「野水堀排水樋管」と「牛群地形」が見えてきました。ということで昭島市に入りました。これまで別の目的で訪れたことのあるランドマークが1本の線で繋がって行くようでなかなか面白い。

そして先日ロードレース大会を観戦した多摩大橋。このときは青梅線の中神駅から歩きましたが、自転車で多摩川サイを走ってきた方が(寄り道しなければ)もしかしたら早いかも?


多摩大橋を越えるとまたまた大きな水門。これは足を止めない訳には行きません。

多摩大橋の上から見て知っていましたが、多摩川上流水再生センターの排水樋門です。

勢いは緩やかですがかなりの水量が流れ込んでいるようです。右岸にある八王子水再生センターの放流口に比べると臭いは控えめのように感じました(たまたまかも)。

多摩川上流水再生センターは帰りに見ることにして、先に進みます。河川敷のグラウンドは昭島市の「くじら運動公園」。

多摩サイ沿いに鉄道の車輪のようなモニュメントがありました。

アキシマクジラの解説看板。1961年に丁度このあたり(JR八高線鉄橋付近)からほぼ全骨格のクジラの化石が発見され「アキシマクジラ」と名付けられ、昭島市のシンボルになっている存在。

そしてこちらは「八高線列車衝突事故」。終戦からわずか9日目の1945年8月24日、八高線の多摩川鉄橋上で旅客列車が正面衝突し、少なくとも105名を超す人の命が奪われる大事故が発生。犠牲者の多くは復員兵や疎開先から帰宅する人々だったそうで、そんな痛ましい事故が終戦の最中に起こっていたのですね……。
八高線列車正面衝突事故 - Wikipedia

設置されている車輪は鉄橋付近から発見された衝突車両のもの。写真奥に見えているのが現在の八高線の鉄橋。

八高線の鉄橋を越えてしばらく進むと多摩川の中に堰が見えてきました。なんとなくこの日の目的地にしていた「日野用水堰」です。本当は多摩大橋を渡って右岸側で見たかったのですが、寄り道ばかりしてるうちに16時を過ぎてしまったのでそのまま左岸側からアプローチします。

右岸側は堤防からすぐに堰があるようですが、左岸は少しだけ河川敷を歩きます。

この日、何度か遭遇していますがウスバキトンボの大群。

日野用水堰(平堰)が見えてきました。堰の上は緩やかな水の流れでとてもいい雰囲気。固定堰上の雰囲気は改築前の大丸用水堰にも似てますが周辺の緑の多さはこちらが圧倒的。

堰の真横にやってきまし。真っ直ぐ伸びるコンクリートの固定堰が美しい。魚道は左岸側と右岸側に1基ずつ、右岸側には可動堰もあるようです。対岸には日野用水の取水口が見えています。

固定堰から一段下のプール。鳥やトンボの観察スポットにもなりそう(この日は殆ど見られませんでした)。

下流方面にJR八高線が見えました。

魚道はハーフコーン型のようです。

確認できたのは水鳥とツバメの仲間を少し見た程度ですが、しばらくいた間にバードウォッチャーと思われる人を何人が目にしているので、やはり鳥や動物の観察に適した場所だと思われます。

対岸はもう加住丘陵ですね。

日野用水の取水口。日野用水堰が「平堰」とも呼ばれているのは右岸側は八王子市平町だから。日野用水の取水口は八王子市、府中用水の取水口は国立市。到着した際に堰の中で釣りをしていたバサーの姿が見えますが、やはりこのあたりもコクチバスがかなり増えているみたい。

日野用水堰、とてもいい雰囲気の堰でした。自転車で行くのは少々面倒ですが定期的に観察してみたい堰かも。とりあえず次はもう少し余裕のある時間で右岸側を目指します。

多摩川にある大きな取水堰はこれまでいくつか見てきましたが、人工物であるはずのコンクリート堰の中では最も自然と調和しているように見えた堰かもしれません。

さて、帰りに「多摩川上流水再生センター」の横で自転車を停めました。多摩川に沿って点在する下水処理場の中では、右岸側にある八王子水再生センターと並んで最も上流域にある施設です。

多摩川上流水再生センターの敷地の上の一部が宮沢公園として開放されているようです。また本館内には「多摩川ふれあい水族館」があり、平日には無料で見学ができるようです。
多摩川ふれあい水族館|見学案内|東京都下水道局

宮沢公園と行き来する通路からは沈殿池など、下水処理場の設備の一部を見ることができます。

アスレチック設備もある宮沢公園。敷地の上が公園やグラウンドになっているのは、多摩川流域の下水処理場ではお馴染みの光景。

多摩川上流水再生センター本館。手前の芝生の地下は沈砂池になっているようです。

この日は週末で閉鎖されていましたが、本館のトイレや多摩川ふれあい水族館は平日日中に利用可能。

多摩川上流水再生センターの前を流れているのは昭和用水でしょうか。

北の空にはかなとこ雲や雄大積雲。今シーズンは多摩の空よりもさらに北側で発生しているのをよく見る気がします。

日没まではまだ時間がありますが、太陽は雲に覆われてシャー。

残堀川を越えるタイミングで立日橋に白いモノレール。

こんな感じで、日野用水堰を往復しながらの多摩川沿いの気になる河川設備をチェックしてみました。車や徒歩とはまた違った移動ペースになりますが、川探索、街歩きの手段の1つとして自転車を活用するのはなかなか面白いかもしれません。TZ99も活躍してくれました。




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