「運指」というコンセプトには、「どの指で弾くか」も含まれていて、これもいつも迷いつつ、あれこれ考える問題です。
今練習しているショパンの曲は、どの指で弾くかは楽譜のバージョンごとに違うことさえあります。ただ、手が小さいと「できない指使い」もあり、全音(たぶん一番手の小ささを考慮している)、パデレフスキ、エキエルでどれも「無理」となったら、自分で考えるしかありません。
とは言え、私のレベルではやはり記述されている指遣いの方が正統派なのかな、それを練習しなきゃいけないのかな、と思って少々弾きづらくてもそれで弾くことが多いのです。
弾きづらいと、どうしてもそこで間違えたり、気になり過ぎてストレスになるのですが、レッスンで、先生が、いとも簡単に、私はこう弾きますよと、もっと弾きやすい指遣いを教えてくれることがあって、「え、それでいいんですか」という感じで、肩透かしをくらうこともあります。
例えば、ショパンノクターン20番の冒頭の和音(とても緊張するところです)では、4番目の和音の上の音は4、薬指、と書いてありますが、これ、とても弾きにくいのですが、何か意味があるのかなあと思って我慢して練習していましたが、先生はあっさり、5でいいです。と。

普通に弾きやすいのなら、なぜその選択肢がなかったのか(時々、かっこの中に別の指番号が書かれていることもありますから)、尋ねたかったのですが、レッスン時間は限られているので、そこはスルーしました。
指使いは「結果オーライ」
先生によれば、指使いはどんな指使いでも、結果演奏の表現が豊かで、正確であれば、極端に言えばどんな指使いでもいいということになる、との事でした。なるほどですね。
プロの演奏家が高い音を1音だけ弾く時、人差し指でまるでスイッチを押すようにぽんと弾いていることがありました。そんなことしていいの?とは思いましたが、いいんですよね。それで正確で求められる音が出ているなら。
「書いてある通り」と言われることもあります。
ただし、先生が「書いてある通りに」、とおっしゃることがあって、例えば親指で黒鍵打つとか、逆の指くぐり(右手の薬指の右のキーを中指で打つとか)とかは、練習しておいた方がいい、という判断で、そのままだったこともあります。そのおかげで、かなり弾き方にバリエーションが生まれてきたかもしれません。
あれやこれや、何じゃかんじゃ、ぶつかりながら、迷いながら…
これもピアノの楽しみの一つですね。