Xで音楽関係の方が勧めておられたので、ネットで買ってみました。ここ何年か、大型書店をぶらぶらする、というタイプの情報収集をしていないので、きっと他にも同じタイプの本があるかもとも思いましたが、とりあえずこれ、と。


内容の範囲が広く、「音楽と科学」については、ほぼ網羅、という印象です。小学生でも読めるように、ということなのか、漢字にふりがなが付いているのですが、大人が読める本格的な内容です。
「科学」ですから、かなり気合を入れないと分からないところが多いですが、分かるところだけ読んでも、面白いし、役に立ちそうです。図や写真も面白いです。
まず、ざっと拾い読み。まとめるなんて無理ですが、印象に残ったところを書いてみます。
まず最初の章。音律の歴史について読みました。いつも不思議な気持ちになる不思議な歴史です。ピタゴラス音律???要するに、理屈は分かっても、今の音階じゃない音楽が想像しにくいだけなのですが…。
楽器についても、科学的に説明されていました。木管楽器と金管楽器の違いとか、全く知りませんでした。息の吹き込み方、どこを振動させるか…。
ピアノについてはさすがにじっくり読みました。
ピアノは「打弦楽器」って言われる括りに入っていました。そう言えばそうですね。ハンマーがピコピコ動いて、弦を叩いてる。あと、なんかチョココーティングされたお菓子みたいなの、あれがダンパーなんですね。
ピアノの構造は、恥ずかしながら、これまでよく分からずに弾いていましたが、結構複雑なんですね。でも、分かりやすい図解で「初めて」理解できました。
グランドピアノは、小さいものでも300kg前後、それもそのはず、鋼鉄のピアノ線230本。合計20トンの張力で張られていて、それを鉄枠が支えているそうです。
それ以外が木製なのは、鉄線の響きを、木の響板でまろやかさにしているとのこと。
「緊張と弛緩」
「感情を動かす音楽」というサブタイトルの項に「音による緊張と弛緩がヒトの感情を動かす」とあって、詳しく説明されていました。今ちょうど、それを考えながら練習、演奏していたので、とても参考になりました。
実は今のピアノの先生の、「不安を起こさせるようなフレーズから、それを「解決」するフレーズでひとまとまり。」という言葉を聞くまで、音楽の曲が「緊張と弛緩」の組み合わせでできている、なんて知りませんでした。「解決」って何を「解決」するんだろう???と。とても新鮮というか、その瞬間をよく覚えています。しっかし、それ知らないでよくモーツァルトだのなんだの弾いてましたね。はああ…。
最後の章には、楽器の達人だった著名科学者や、逆にロックギタリストが天体物理学の博士論文を書いた話が出ています。
これも意外で楽しい。
まだまだ全部読み切れてませんが、どこを読んでも面白そうで、タイトルと図だけ見るだけでも楽しめそうです。