以下の内容はhttps://moneyforward-dev.jp/entry/2026/02/13/sre-kaigi-2026-reportより取得しました。


SRE Kaigi 2026 参加レポート 〜SRE活動を通して見つけた、次世代CRE組織の在り方〜

まえがき

こんにちは、あるいはこんばんは。
クラウド経費本部 プロダクト開発部 Guardianグループでリーダーをやりつつ、福岡TechPR(技術広報)でよろずやをやっている、@tosite(てっしー)と申します。

弊Guardianグループは今年、チーム目標に「NEXT CRE」を掲げ、SREへの変容を遂げるべく尽力しております。
そんな中、新しく知見を得るべく、2026年1月31日に開催された SRE Kaigi 2026 に参加してきました。
SRE Kaigiとは、SREに関するカンファレンスで、各社のSREプラクティスが一堂に会する年に一度のイベントです。

弊社マネーフォワードからも数名、エンジニアが登壇しましたが、その様子については後ほどご紹介させていただきます。



はじめに

改めて、今回は「SRE Kaigi 2026」の参加レポートをお届けします。

2026.srekaigi.net

SREに特化したカンファレンスということで、普段は「Guardian」という肩書きでCRE的立場から開発・運用に向き合っている私からすると、「SREの世界は自分たちの延長線上にあるのか、それとも別物なのか」を確かめにいくような気持ちで参加しました。
結論だけ述べると、「SREは魂!Guardianはその魂を受け継いで、CREの立場からSRE活動を行っている!」という結論に至ったのですが、その話は本文でじっくりお話しします。

数多くのセッションがありましたが、弊社のセッションと、参加者が特に気になったセッションだけをかいつまんで紹介いたします。

弊社からの登壇

SRE Kaigi 2026では、マネーフォワードからも登壇がありました。
まずはそちらから紹介させてください。

みやむー / 月間数億レコードのアクセスログ基盤を無停止・低コストでAWS移行せよ!アプリケーションエンジニアのSREチャレンジ💪

クラウド経費でテックリードをしておりますmiyamuです。

福岡から「アプリケーションエンジニアのSRE活動は非常に価値がある、SREは魂!」というメッセージを伝えたく、カンファレンスに登壇しました。

内容の詳細はテックブログに詳細に記載したので、ぜひご覧ください。

moneyforward-dev.jp

さて、カンファレンスにプロポーザルを通して登壇するというのは、私にとって初の経験でした。
また、前職の頃から、様々なエンジニアが大きなカンファレンスなどで発表しているところを見ていて「自分もいつかこうなりたい!」という憧れがありました。
それだけに、この登壇は自分にとって非常に思い入れがある、感慨深いものとなりました。その分ドキドキもありましたが笑。

登壇した結果、前職の偉大な先輩である、SRE業界では有名なfujiwaraさんに、お褒めの言葉をいただきました。「自分もやっと憧れた先輩と同じステージまで来られたか」と少し感慨深い気持ちと、偉大な先輩方に色々と背中を見せてもらったりお世話になったことの恩返しが少しはできたかな、という気持ちです。

また今回の登壇には、個人的な裏テーマがありました。それは福岡からの技術発信です。
福岡は、どうしても東京に比べると技術的チャレンジが難しいのではないか、と思われがちです。
しかし、本発表を通して「福岡からでもSRE Kaigi規模の技術カンファレンスに登壇するようなレベルの高い発表が可能である」ということを示せたと思います。
今後も私だけでなく、他の福岡開発拠点のメンバー、特に本記事を執筆している、てっしーたちが技術発信をしてくれるでしょう!

尾上 寛弥 / 学生・新卒・ジュニアから目指すSRE

25新卒のOnoeです。グループ全体のプロダクトが稼働するプラットフォームの開発運用・クラウド移行支援をしています。 今回は「学生・新卒・ジュニアから目指すSRE」というタイトルでショートセッションに登壇させていただきました。

新卒1年目ではありますが、去年まで大学院生としてクラウドネイティブ技術の研究をしていた・数年前から複数社でSREとしてインターンを経験してきた・SRE NEXTのコアスタッフとしてSREコミュニティに深く関わっている、という立場だからこそ話せることがあるのではないかと思い、今回この話をさせていただきました。

Xやセッションアンケートでもお褒めのお言葉をいただき光栄です。 これからもSREに関わる方を増やすべく活動していきたいと思います!

宣伝:全国各地でRoad to SRE NEXTを開催してるのでぜひご参加ください!札幌・福岡・沖縄など複数箇所で開催予定です! sre-lounge.connpass.com

tositeが印象に残ったセッション

SREのプラクティスを用いた3領域同時マネジメントへの挑戦 〜SRE・情シス・セキュリティを統合したチーム運営術〜

川崎 雄太さんによる、SRE・情シス・セキュリティの3領域を同時にマネジメントするという、聞くだけで大変そうなテーマでした。

その中で特に印象深かったのは、 マネジメントする人自身がSREの知見を持ち、可観測性を"マネジメントの道具"として導入する というアプローチでした。
私もGuardianのリーダーを務める中で「推測するな、計測せよ」の精神で可視化できるものはどんどん可視化していっているのですが、「何を」マネジメントするかだけの違いで、ナレッジそのものは転用ができるのかもしれないという気づきを得ました。
プロダクトに携わる全てのメンバーは、SREの知識を持っておくといいのかもしれませんね。
まずは「自分たちのサービスの状態を数字で見てみる」ところから始めてみるのはいかがでしょうか。レスポンスタイムやエラー率など、身近なメトリクスを眺めるだけでも「推測ではなく計測で判断する」というSREの考え方に一歩近づけると思います。

また、チームの数が増えることによるサイロ化や組織間の重複を回避するためには、個別の領域を繋ぐ人間が必要で、「ジェネラリスト」として越境していくことが大事なのだと思いました。
「越境しながら他チームとバランスを取りつつ、物事がうまくいくように進めていく」……まさにガーディアンの立ち位置そのものではないでしょうか。

手前味噌かもしれませんが、私たちも日々の業務でたくさんのボールを拾っており、隙間にこぼれ落ちたものも積極的に拾いに行っています。
また、私たちは新しい期が始まる前に「チームロードマップ」を引いて、どのようなことにフォーカスするかを定めています。その際にSREチームやQAチームともコミュニケーションを繰り返し、いわゆる「御用聞き」のようなこともしています。
これらの地道な活動が、結果的に組織を超えた視座の獲得と越境による協業を可能にしているのでは、と思い至りました。

日々の実務がそのまま道になっている感覚を改めて得ることができたとともに、ここにSRE的なナレッジを組み込んでいくことで、よりハイレベルなCREとして活躍できる、そんな未来がうっすら見えました。
「攻めのSRE」という言葉を耳にしましたが、我々Guardianも「攻めの運用」をもっと前に押し出せるよう尽力したいと改めて思いました!

ファインディの横断SREがTakumi byGMOと取り組む、セキュリティと開発スピードの両立

米内 貴志さん・安達 涼さんによる「ファインディの横断SREがTakumi byGMOと取り組む、セキュリティと開発スピードの両立」。
セキュリティ施策が開発のボトルネックになりがちな現状に、真正面から挑むセッションでした。
Findyでは複数のプロダクトを展開しており、SOC2(Service Organization Control: セキュリティや可用性などの内部統制を第三者が保証する国際的な認証基準)取得をはじめとするセキュリティ要求が年々高まっているとのことでした。
一方で、人手による脆弱性診断はリソース不足から開発のボトルネックになりがちで、 「セキュリティを強化すれば開発が遅くなる」 というジレンマを抱えていたとのことです。
(余談ですが、AI時代ならではの脅威−−プロンプトインジェクション・メモリポイズニング・モデル抽出などが検出されていると聞き、AIの発展よりも早くキャッチアップが必要となるセキュリティエンジニアの方には頭が上がらないなあと改めて思いました)

この課題に対して、AIセキュリティ診断ツール「Takumi byGMO」を導入したとのことでした。
Takumi byGMOにはAIを用いた静的解析・動的解析の機能が備わっています。

  • SAST(静的解析)
    • コードの脆弱性をAIが診断し、SREチームがトリアージした結果をGeminiで要約して開発者にフィードバックする仕組みを構築
  • DAST(動的解析)
    • Staging環境でブラックボックス診断を定期実行し、外部診断よりも高頻度かつ低コストで問題を検知できる体制を整備

中でも印象的だったのは、 「セキュリティ = 開発者支援」 というキーワードです。
ともすればセキュリティは守らねばならないものではある反面、速度を落としてしまうこともありますが、それらを「開発者を護るための支援である」と言えるのは素晴らしいなと思いました。
当初はSREが中心となって導入をしたそうですが、徐々に開発チームへ権限を移譲し、最終的にSREは "Enabling SRE" ──つまり支援に回る体制へとシフトしていったそうです。

私たちGuardianとしても、日々の活動を「支援」として再設計することで、チーム全体の心理的負担の削減と、他チームへの積極的な協力をAIを用いて行っていきたいと思いました。 日々押し寄せる問い合わせやAI時代の脅威に対して、人手だけで立ち向かうのではなく、AIを味方につけて仕組みで守る発想を取り入れていきたいと強く感じたセッションです。

会場の空気感

セッションの合間に会場をうろうろしていたのですが、スポンサーブースや会場の体験の設計が非常に素晴らしいなと感じました!
スポンサーブースはいつも通り(?)、各社趣向を凝らしたブースを設営されており、そのどれもが興味を惹かれる、素晴らしいものでした。

CREである私は若干アウェイ感を覚えつつブースを回っていたのですが、「CREなんですけど、SRE活動をやってみたくて」というと、皆さん目を輝かせて応援してくださったのが非常に印象深かったです。
SREの皆さん、あったけえ人ばっかりだ……。

屋台ブースは言うまでもなく素晴らしく、まさかカンファレンス会場でおでんやたこ焼き、唐揚げやたい焼きが食べられるとは思っていませんでした。
特筆するべきはマッサージブースで、移動と寒波で疲れた体に染み渡る指圧でした。5分なのが名残惜しい!

それ以外にも「託児ブース」も準備されており、本当に細やかなところまで配慮が行き届いており、思わず舌を巻きました。

まとめ

今回のSRE Kaigi 2026で一番の収穫は、 「Guardianの延長線上にSREがある」 という実感を得たことでした。
私たちGuardianはすでにSRE活動を行っており、SREの魂を持っています。
あとはこれに少しのスキルとナレッジが加われば、もっと主体的に「攻めの運用」ができるCREへと羽化できると、今回のセッションを通して確信しました!

「CREだから」と線を引くのではなく、その射程を伸ばして品質保証活動やSRE活動、プロダクトに関わるありとあらゆる知識を溜めていきたいです。「NEXT CRE」足るべく研鑽を重ねていこうと、改めて深く思いました。
今回のカンファレンスで得た知見は、その道のりをさらに後押ししてくれるものでした。

カンファレンスのテーマ「Challenge SRE!」を体現するべく、私も皆さんも、今日からSRE活動を始めてみませんか?




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