* 今日の金沢は、青空で洗濯日和!!
夫は、外出 ( ^ω^)・・・。
横道世之介の要約ではありませんが、印象に残った言葉を綴ります。
その先に 今朝 何時ものように (鈴木大拙著書一日一言)を音読をしたのです
が、世之介みたい・・・と思ったので・・・。
11月22日
* 捉われない人
勲章もいらぬ、爵位もいらぬ、金も要らぬ、
手柄の大小を問わぬという人が居ないと、
集団そのものの神聖さも、床の間の飾りでしかない。
こんな人を作ることが何よりの喫緊事なのだ。
何の主義、かの主義という様なことは第二義である。
これに捉われない人がなくてはならぬ。

高校卒業後、大学進学のため、九州の実家からでてきた 横道世之介は、
新宿駅東口の広場をふらふら歩いている若者・・・体調が悪いのではなく
鞄が重いかららしい。
そんな 世之介は、
どんな境遇であっても 愉しい一日があれば 自分の人生は、満足だと思えるような
青年。
そんな世之介の言葉、
【誰かに出会うかなんて なかなか自分じゃ選べない。だったら、せっかく出会えた
誰かを 大切にした方が いいじゃないかな。】
大切に育てるということは・・・402ページ
この言葉も心に響きました。
【大切なものを与えてやるのではなく その(大切なもの)を失った時にどうやって
それを乗り越えるか、その強さを教えてやることなのではないかと思う】
ネタバレになるかもしれませんが~~
女性の帽子が風に飛ばされ ホームに転がってコロコロ~
反射的に世之介が足を踏み出したのは、ほとんどキム君と同時だった・・・と。
後半のページは
2001年 新大久保駅で 転落した人を助けようとして亡くなられた
イ・スヒョンさんへのオマージュだと私は思います。

世之介
一応 大学は卒業したものの、一年留年したせいでバブル最後の売り手市場にも
乗り遅れ、現在バイトとパチンコでどうにか食いつないでいる24歳。
世之介は、バイトをしていた野村通運の社長から
バイトではなく正社員として と誘われると 喜ぶ両親の顔が浮かぶ。
打ちのめされた就職活動の日々を振り返っていると、
社長の声
「私はね、ずっと横道君みたいな若い人が欲しかったんだよ。
結局、人間っていうのは性根だよ。性根が良いか悪いか。
こればっかりはね、本人の努力じゃどうにもならない。
どんなに努力したって、性根ってのは変わってくれない」
世之介は、自分の腹のうちを覗き込む。
何か決めるのは、もっといろんな世界を見てからでもいいんじゃないかなと思ったり、
その会社の人間関係~そして、盗難騒ぎがあり、
うまくリズムが合ってない時に、
社長から「悪いんだけど、あれ、なかったことにしてもらえないかな」
盗難事件のことが頭をよぎる。
「もちろん、こっちの事情だよ。横道くんが悪いわけじゃない」
もしも、この盗難騒ぎが同僚の仕組んだことだったら、自分の居場所を
奪われまいとした同僚が計画したことだったら~
そう考えようとした瞬間、すっと何かがさめた。
世之介は、とっさにそれを手放した。
「分かりました。一度でも誘ってもらえただけ、嬉しいです。」と世之介は言った。
負け惜しみでも嫌味でもなく、素直な気持ちだった。
世之介はひょんなことから、若い頃はヤンキーで今は亮太を育てている
シングルマザー桜子と出会い 付き合い始める。
桜子の実家は 車の修理工場で、親父さん 桜子の弟(隼人)が、働いている。
世之介は、その修理工場で働くようになる。
世之介は、食事は桜子の家で食べ アパートへ帰っていくのだが、亮太の面倒は
よくみている。可愛いがっている。
例えば 小さい頃の亮太の鼻水を、自分の指で拭ってやったり~~
晴れた日の午後には 亮太の髪を切っていると 何とも言えない 贅沢な気分に
なってくる と 書いてあります。
そんな何気ない日常が、たまらなくあったかい!!
桜子の弟(隼人)からスナックに誘われると、機嫌よく行く世之介!
ある日 スナックのママから、隼人の友人光司(寝たきり)の話を聞く。
この辺りでは 周知のことらしい。
それは、隼人と光司が喧嘩をして、光司が怪我をして寝たきりに。
隼人は 鑑別所へ入ったとのこと。
隼人は出所してから、仕事が終わってから、よほどのことがない限り光司に会いに行っ
ているらしいことを聞く。
ある日
「あのー隼人さんは?」と世之介が 親父さんに尋ねると、
「光司んとこだろ」と
光司の家は桜子の実家から歩いて15分ほどで、同じ土手沿いに建つ古い一軒家。
玄関は、開けっ放し「ごめんください」と声をかけると「はーい?」
「あのー隼人さん来てますか?」
「勝手に上がってって」と言ったきり、
「すいません、じゃあ、お邪魔します」と世之介。
靴を脱ぐと もう一度お邪魔します。
古めかしい一階と違い、二階だけが改装されているのが一目で分かった。
おそらく寝たきりの光司のために改装されたらしく、土手を向いた東と南側は
ほとんどガラス窓 土手の緑と真っ青な空が一望できる。
「隼人さーん」
世之介が声をかけると驚くが 訪問の理由など 気にもならないようでテレビを見て
いる。「ネッシーすげえな」と見れば光司も好きなようで、その目は熱心にテレビに
向けられている。
世之介は、「お邪魔します」と光司に挨拶した。すると、その目が、「いらっしゃい」と
返してくれたように見えた。
そんな出会いがあった後~~
【とにかく居心地の良い部屋である。きっといろんな人の
いろんな思いが何年も 何年もかけて溶け合い
こんなに居心地の良い空気になったのだろう】 と
世之介は思う。
この文章を読んだとき、世之介の言葉 人柄は 吉田修一その人だと、
思ったのです。
* 横道世之介シリーズ




* 最初に読んだのはつるひめさんのブログで知った (永遠と横道世之介 上 下)
* 図書館から借りた(続 横道世之介)
* (横道世之介) 待合室で読むために買い求めた文庫本。
* (おかえり 横道世之介) と改題。 買い求めた文庫本。
(おかえり横道世之介)を読み進めていくと、以前読んだ(続 横道世之介)と
おんなじストーリーだと、気が付き、調べてみると~
文庫本になるときに、(続 横道世之介)から(おかえり横道世之介)にタイトルが
変わったとのこと。
カメラマンになった世之介から 青年期の世之介を読んだのですが、違和感なく読めました。
* 今 世之介のことを思うと ただ善良であることの奇跡を
思う・・・
自分がどんなに悔しい思いをしても、
やっぱり善良であることを諦めちゃいけない。
そう強く思うのです。

* 吉田修一著 ミス・サンシャイン は、smokyさんの紹介です。
この本の紹介には 大学生の一心は、世之介とよく似ている~~
(そんな風に書いてあったと思います。)
世之介のファンとしては、読みたいと思い本屋さんへ
もう 文庫本になっていました。 2025・8・10 第一刷
この著書の最後の方の一文には、こんなことが書かれていました。
(一心が片付けのアルバイトをした 伝説の大女優のそばで過ごした時間で一心が
教えられたのは、どんなに特別な人も普通の人なのだという、至極あたりまえのことだ
った。逆に言えば、特別な人など、どこにも存在しないということだ。
言葉にすれば当たり前すぎることだが~~)と。
雑木林のパンやさんをしていた頃、近くの病院に勤務していた小児科の女医さんが
時折パンを 買いに来てくださり、時間のある時は一緒にお茶をしたり~~
雑木林文庫の本を借りていったりしていました。 先生とは 頻繫ではありませんが、
音楽会で、出会ったり、
近くまで来られた時は立ち寄って、おしゃべりをする そんな関係でした。その先生は
今年の春退職されることは、聞いてはいたのですが、夫の入院 通院があり、なかなか
お会いすることができなかったのですが、 3日前に退職お疲れ様のランチをしました。
その時に 最近読んだ本は何?と尋ねられ、 (ミス・サンシャイン)だと言うと
【私も読みました 面白かったねー)と お互いにニッコリ!
次から次と話が尽きなかったので・・・この本の内容を話すことはなかったのですが、
偶然 おんなじ本を読んでいたことが嬉しくて・・・
ブログで知りあった方でたくさんの本を
読んでいらっしやる方からの紹介だと話すと、私にも紹介してねって・・・
* 再読した本は・・・

* 病院へ持っていく本は、文庫本がいいんです。
本屋さんへは、行けないときは、我が家の本棚を見て 再読した本は、
(舟を編む)でした。
テレビで見た 馬締光也は、野田洋次郎さん
最初 文庫本で読んだ頃は、主人公の全体的な容姿は、想像するのみ それも
愉しみでしたが・・・
テレビで2回(舟を編む)見ていたので、本を読んでいると映像の中の俳優さんの
もじゃもじゃ頭が浮かんできて、違う 愉しみかたができました。
そんな訳で病院への付き添いは、退屈せずに済みました。