* その人は 聖女でもなく、合理主義者でもなく、「近代的個人」の設定を
やすやすと超える人だった。
救うものが救われて、救われたものが救っていく。
そんな新しい生の形式を、日常生活に作りだせ。
ケアの炎をまき散らせ。
看護は集団的な生の表現だ。そう、
看護は魂にふれる革命なのだ
と 著者の栗原康氏が帯に書いています。

2月8日のマイブログ
「父にもらいし名はルイズ」~~~に載せた一文に のんちさんが・・・反応!
何と レターパックに入った この本(超人 ナイチンゲール)とポストカードが届き
ました。
そのポストカードの文章を(のんちさんの了解を得ました)
抜粋して・・・
何と‼ 『超人ナイチンゲール』ですと?!
しかも図書館の順番待ちとは!! これはまた運命ですぞ。
私持ってますの これは送らない手はないと思い 嬉しくて一筆差し上げる次第
~~~
と書いてありました。
驚いた私がお礼のメールを送信したところ~~
この本は 東京に仕事に行った時に買ったそうなんです。
まだ読破できてないのですが、まだまだ読めそうにないので、読んでもらえるなんて
もう、うれしすぎます。と
ブログを読んだときびっくりで、「タイトル間違ってないよな?」と何度も確認しまし
た とも書かれていました。
私は
栗原康著書 (伊藤野枝セレクション)を読み興味をもったことからの
始まりが こんなふうに手をつなぐように出会った本 加えて、ブログから
の出会いにも、おもい巡らしています。
体調も悪く なかなか読み進めることができなかったのですが、回復と共にようやく
読み終えました。
何回かに分けてブログに載せたいと思います。
実のところ、私は、ナイチンゲールのことを ほとんど知りませんでした。
小さい頃は伝記は読んでいたかもしれませんが~~ぼんやりです。
「近代看護の母」とか「クリミアの天使」と呼ばれていたのは知っていましたが、
道徳の教科書みたいに 世のため 人のため 清く 正しく といったイメージが
強かったのです。
いい意味でイメージがひっくり返りました。
*フローレンス・ナイチンゲールの誕生は1820年5月12日
場所はイタリア フィレンツェ ちなみにフローレンスという名前はフィレンツェを
英語読みにしたもので フィレンツェは「花の都」という意味だそうです。
花のような娘に育ってほしい。
ファミリーネームのナイチンゲールにしても、美しい鳴き声で知られる鳥の名から
きているわけで、どれだけ美しさが かけられているのだろう。鳥と花。
*さて 両親はイギリス人。新婚旅行中、三年目の出産だ。
えっ、新婚旅行を三年もですか、疑問!
働いていないからだ。 時間がたっぷりあるから。
お父さん、 ウイリアムはケンブリッジ大学ほか、三つの大学の教養人。芸術好きの
物静かな紳士だ。
21歳の時に大叔父の遺産を受けついで、一気に金持ちになる。
お母さんのフランセスも上流階級出身。
彼女のじいちゃんが商人で一儲けしたらしい。父ちゃんはその金を使って政治家にな
り、貧民救済、慈善事業にいそしんだ。奴隷制廃止を訴えるアボリショニスト
(廃絶主義者)でもあった。
だけど、その熱い心は息子にも娘にも引き継がれず~~
*ナイチンゲール家はイギリスの上流階級。
スーパー・ハイパー・カネもちなのだ。
名前が頭に入ってこない人もいるかもしれないので・・・
登場人物を
・ウイリアム・エドワード・ナイチンゲール・・・父(ウイリアム)
・フランセス・ナイチンゲール・・・母(ファニー)
・パースィノーブ・ナイチンゲール・・・姉(パース)
・フローレンス・ナイチンゲール・・・主人公(フロー)
*イギリス上流階級で生まれたフローは30代半ばまで、何もさせてもらえなかった
女は結婚して、男に尽くすのがあたりまえ。とりわけ、まだいやしい仕事だといわれ
ていた看護の仕事に就くことなんて許されなかった。
*お母さんが求めているのは、カネもち、貴族、大地主、偉い人を沢山集めて、
うちはこんなに すごいんだ という社交である。
華やかな娘たちは 親の虚栄心をみたすための道具なのだ。
毎日美しい衣装で着飾って 居間に座ってほほえんでいる。
話題といったら、このせまい 世界のうわさ話。
ほんとうに好きかどうかではない。
仲の良い素振りを見せるのだ。
中身よりも外見が大事。
ああ、世間体。 ああ、くだらない。
なぜこんな 不毛なやりとりをしなければならないのか。
ウソッパチノの人生。フローは母親に距離を感じ始めた。
しかし お母さんに言われて嫌々やっていた社交が、ひょんなことからフローの
人生を切り拓いていく。
なんだかんだいってパーティーに行けば、思わぬ出会いがあるものだ。
大好きな人に出会う。リチャード・モンクトン・ミルンズだ。
この時ミルンズは33歳。これぞ貴公子。
ナイチンゲール家と同じくスーパー・ハイパー・カネもちで詩人にして新進気鋭の
政治家。さらに人柄もよくて、友達は悩み事があると、だいたいミルンズのところへ
いって 話を聞いてもらっていたという。
慈善事業にも熱心で、特に子供たちのために奔走していた。
親しくなったフロー。一緒に更生施設にも連れて行ってもらった。
ミルンズは、どんな悪ガキにも隔てなく接している。どえらい貴族と話すのと、
そこいらのゴロツキとはなすのに、いったい何の違いがあるのだろう。
ミルンズとの付き合いから 新たな師匠との出会いがうまれる。
ドイツの駐英大使として赴任してきたブレゼン男爵。
なんかすごいのがやってきたと、イギリス中の知識人が彼の屋敷に集まってくる。
フローも会いたくて仕方がない。
ミルンズが知り合いだというので、お願いをして屋敷へ連れて行ってもらった。
とにかく博学な人で、フローの知的欲求をバシバシと満たしてくれる。
どんどん成長していくフローの姿にブレゼンもほれこんだ。
いくつかの本を貸してもらって、自室にこもってむさぼり読む。
おもしろい。これがフローの神秘主義思想にかたちをあたえた。
なにかを中心にして
ものを考えるのはもうやめよう
よく知られているのは、かれ独自の宇宙論だ。ブルーノは神学者でありながら、
いち早くコペルニクスの地動説を支持したひとである。
キリスト教の絶対真理とされていた天動説をまるっと否定したのだ。
*この世界に中心はない。
*教会はいらない。
*権威はいらない。
*支配はいらない。
*アナーキー。
それがブルーノの神学だ。 天動説を否定したブルーノは『処刑される。』
この思想がフローの身体にたたきこまれた。
たとえ異端者として罰せられても、それで殺されてもかまわない。
偉い人? 絶対真理? なにかを中心にして、ものを考えるのはもうやめよう。
今日はこの辺で~~~
次回は 人民の中へ
わたしは看護師になる