先週末、故郷の石川県で実父が亡くなり、静岡県から石川県まで車で行ってきた。葬儀の日は義母と義姉、姪が参列するためにやってきた。
葬儀が終わって子供たちと義母たちはそれぞれの車で静岡へ戻り、僕と妻は金沢に一泊して翌日帰ることにしていた。
夜、金沢のホテルへ車で向かう途中、妻の携帯に静岡の義父から何度も着信が来てることに気付いた。電話がつながると、留守中義父が面倒をみていた我が家の犬が夕方からいなくなってしまったという。義父は責任を感じて探し回っているが見つからないそうだ。もうすぐ子供たちがそちらに着くので待っているように伝えた。
義父の家と僕の家は同じ敷地内に建っていて、犬は普段から両家を行ったり来たりしている。敷地から出て行って戻って来ないことは今までなかった。家族を探そうと普段と違った行動を取ってしまったのだろうか。
車で家に向かっている子供たちに、帰ったら犬を探して欲しいと伝えた。家に着いた彼らは家の周りを探し回ったが見つからない。暗い上に雨まで降っているという。89歳の義父は夕食も取らずに自転車に乗って探している。長男が家で待つように説得しても取り乱していて帰ろうとしないらしい。
こうなると犬が心配なんだか義父が心配なんだか分からなくなってきた。それより実父の葬儀のことが頭からすっかり飛んでしまった。
通常なら犬は自力で帰って来るはずだ。帰って来ないとするとリード綱が何かに引っかかって動けなくなっているか、誰かに保護された(あるいは持ち去られた)かのどちらかだろう。引っかかって動けないのなら近くで名前を呼べば吠えるはずなので、迷子犬として保護された可能性が高いと思われた。
長男と長女は翌日それぞれの自宅に帰らなければならないので、残る二女に朝になったら近所に訊いて回るようにお願いした。もちろん僕らも明日なるべく早く静岡に帰ることにした。
その晩はホテルでなんとも不安な気持ちで眠ったのだが、子供たちは別のアプローチをしていた。SNSで迷子犬の情報を検索していたのだ。
翌朝、犬が見つかったと家族LINEで報告が届いた。Xに迷子犬として写真付きで投稿されているのを見つけたのだ。昨日の夕方に近所のパチンコ店で保護されて、その後警察に迷子犬として預けられていた。
妻と二人で一安心した。これでゆっくり朝食を食べて帰れる!思えば僕も家族も警察に連絡する手段を思い付かなかったのだ。
後で長男から、迷子札くらい付けておけとLINEがきた。今日ペットショップで首輪に付ける迷子札を買って来た。ステンレスプレートに連絡先を刻印するタイプがあったけど、身体に着けるものなので柔らかい素材で作ったものを選んだ。

2024年9月19日(木)晴れ/雷雨