以下の内容はhttps://modernclothes24music.hatenablog.com/entry/2025/11/24/000423より取得しました。


最近わたしの音の暮らしはこう 2025年秋のヴィンテージ

最近のお気に入り音源の記録コーナ~。
こんな記事タイトルですが、内容はファッション関連ではございませんよ。音楽です。

前回の

最近わたしの音の暮らしはこう 2025年夏 幽霊・オルタナ・ウィスパーボイス - 残響の足りない部屋

 

EL MICHELS AFFAIR「24 HR SPORTS」

カセットテープでEL MICHELS AFFAIRの新譜「24 HR SPORTS」を買いました。今、それを聞きながらこの音楽日記を書いています。


www.youtube.com

 

近年、「ヴィンテージ・ソウル」と呼ばれる、オールドスタイルのR&Bソウルミュージックを、現代的感覚で演るスタイルの音楽が盛り上がっております。丁寧なサウンドで、おだやかな聞き心地。でも裏にはどこか迷いの心とか、現状への違和感や諦念、そういう翳りある音です。「ヴィンテージ」というだけあってノスタルジックな音・世界観ですが、ダメな意味の古臭さではない。むしろ普遍性をもった古さ、良さ。それは確かに「ヴィンテージ」です。

「それは過去の”●●リヴァイヴァル”と本質的には変わらないのでは?」という風に言うことも出来るんでしょうが、まぁそれはそれで良いんじゃないかな。大事なのはノスタルジックな音の質感であり、個人的屈託や淡い悲しみから生まれ出る各楽曲の世界観。さきに現代的感覚といいましたが、現代的にこちらを挑発したり、ギミックで刺したりしてくることはないです。彼らは個人的な屈託や悲しみという小さな世界をきちんと大事にしていて、無理のない音楽制作をしようとしている。そんな彼らの生活から生まれる音楽は、時代遅れのようで、時代遅れじゃない普遍性を持っています。

www.youtube.com

私は、坂本慎太郎がこのヴィンテージ・ソウルに多大に共鳴しているところからこのシーン、各レーベルを知りましたが、すぐに「良い」とスッと「入って」きたのは、やっぱりこの数年の私にLo-fi HipHopをはじめとした「チル・フィルター」が耳にしっかりセットされているからなんでしょう。ノスタルジア、等身大の無理していない生活感、したたかな批判精神。穏やかな音。

Lo-Fi HipHopとヴィンテージ・ソウルのサウンドが完全に同じってわけでもなく、やはり違う。それでも作曲者・P(プロデューサー)たちは、それぞれのサウンドをお互いに意識してもいるでしょうし、否定しあってもいないし。同じ時代に在る音楽っていう感じ。

ブームを作り出してやろう、っていう音楽ではなく、このメロウでチル感覚のある、無理していない内省的なR&B、ソウル=ヴィンテージ・ソウルが、今の私にはとても良い感じに聞こえます。そして本作「24 HR SPORTS」の曲調のヴァリエーションは、客演の多さというだけではない様々な豊富さで、いろんな世界・空間の音楽旅行をしている気分になります。こういうヴァリエーションの豊富さは大歓迎です。

 

坂本慎太郎「あなたの場所はありますか?」及び年明けの新譜


www.youtube.com

zelonerecords.com

で、その坂本慎太郎の新譜「ヤッホー」が来年1月に発売されますね。素晴らしいです。(CD予約済み)。新曲の歌詞に、坂本氏流の社会批判精神が見える、と音楽ファンの中では話題になっています。でも私としてはそこに頼もしさも覚えつつも、やはり坂本氏の独自のメロウさが深化していっている理想的なミュージシャン像、新譜の音像が嬉しく、期待大です。

ゆらゆら帝国後期からこのメロウさに対する追及はずっと続いていますが、しかし坂本氏のメロウさ……奇妙な内省、とでもいうべきメロウ楽曲の世界観は、ゆら帝初期からずっとあったのですね。ソロになってからサイケガレージ・轟音ギターでバリバリに演ることはなくなり、現在の「奇妙な内省のメロウ世界」路線になりました。それでもその音楽は時代遅れどころか、このようにむしろ現代を鋭く刺しますし、そうでなくても豊かすぎるメロウの音世界の豊潤さ、バリエーションの豊かさ。これは上記ヴィンテージ・ソウルの良さと完全に一致します。言わずもがなヴィンテージ・ソウルの世代よりずっと前から坂本氏は「これ」を演り続けてきたレジェンドだ、っていう話です。だからまぁ、順番は逆ですね。この先ヴィンテージ・ソウル界隈がどうなろうとも、日本には坂本慎太郎がいる。

 

Khruangbin「CON TODO EL MUNDO」

www.youtube.com

この2ndアルバムをCDで買いました。Khruangbin(クルアンビン、เครื่องบิน:タイ語で「飛行機」)。最近とくにお気に入りの、アメリカはテキサス・ヒューストンの多国籍サウンド・R&Bバンド(スリーピース)です。

2022年に坂本慎太郎バンドがクルアンビンの日本公演のオープニングアクトになるはずでしたが、坂本バンドのメンバーが憎きコロナウイルスにかかって、この共演はキャンセルとなったことがありました。惜しい……。この時は坂本バンドも4thアルバム「物語のように」をリリースした時だっていうのに。Khruangbinのメンバーも、インタビューで「Shintaro Sakamotoが私たちの前座?おかしいだろ、逆だろ。彼は神話的レジェンドなのに」というほどのリスペクトぶりです。

www.cinra.net

そんなKhruangbin、最近聞き始めました。なんというか、多国籍サウンドというか、マーク・スピアー(ギター)によるワールド感・異国情緒溢れるフレージングが最高すぎます。私にとってのギター・ヒーローになりそうな予感です。*1穏やかでメロウなR&B、ソウル、ファンクをバンドサウンドの基本としながらも、アジア、中近東、アフリカのフレージング、音像がどんどん出てきます。

なんというか私にとっては、長年ワールド系を聞き続けたり、近年チル・フィルターが耳に宿るようになった「ご褒美」みたいなバンドですねw 理想的、というか。これだけクルアンビンがヒットしたなら、彼らそうそう居なくなることもないだろうし、ってゲスい安心すら覚えていたりして(文にするとひどいな)。それにバンドメンバーの仲もとても良さそうなので。そんなわけで、このバンドにはこれからもずっと頑張ってほしいです。

なんといっても、彼/彼女らはアメリカのバンドですが、世界各国のレコード(音源)を聞きまくって、貪欲に吸収しまくったその音楽ライブラリーを自分たちのバンドサウンドに積極的に取り入れ、音楽を進化させていく「レコード・マニアのバンド」っぷりが大変私は好きです。とりわけ、アジア・中近東・アフリカの音楽を積極的に取り入れているのが良いです。こう言っちゃなんですがそういう人たち、意外と、居ない。ワールド系音楽愛好家としては、こういうバンドは本当好き。これからも異国情緒溢れる穏やかで親密で、独特の音の世界を紡いでいってほしいです。あと、ライヴが楽しいのも良いですね。生粋のライヴ・バンド!

 

んでもって最近は人間椅子の新譜「まほろば」もCDで買っております。現在聞きこんでいて、やはり素晴らしい。歌詞にも人間愛を深いところで描いています。やっぱり「曲が良い」今年中に感想書けるかなぁ。もしかしたら来年頭の毎年恒例企画「2025年に良く聞いた音楽」での感想になるかもしれません。

www.youtube.com

そんなわけで今回は、チル、メロウ愛好視点から見たヴィンテージ・ソウルや坂本慎太郎やクルアンビンでした。それではまた~。

*1:私のギター・ヒーローはサーストン・ムーア、リー・ラナルド(ソニック・ユース)、J・マスシス、ケヴィン・シールズ田渕ひさ子トム・ヴァーレイン、和嶋慎治(人間椅子)、ライ・クーダーといった面子




以上の内容はhttps://modernclothes24music.hatenablog.com/entry/2025/11/24/000423より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14