
台風が近づきつつある金曜日の夕方、入場待機中に急に降りかかってくる激しい雨を傘で避けながら、六本木のEXシアターに入場した。お目当ては東京ジュニア Next Generation。これまであまりジュニアの下の方の世代まで興味が追い付いていなかった私も、年始のSHOWbiz、3月の駆アガル!イベントなどで、顔と名前が一致する子が増えた。ジュニアの上の世代は今年大組閣が行われたが、下の世代は一体どんな状況なのだろうという興味で六本木へ向かった。
結果、ここにあるのはまごう事なき「上質な青春」だと思った。遡ること24年前(2001年)、私は当時ジャニーズJr.から期間限定で結成された堂本光一さんプロデュースのING進行形というグループのパフォーマンスをテレビで見たことがきっかけでオタクデビューしている。あの時テレビに映っていたのは、この一夏に全力を捧げお祭りの如く歌い踊る儚いアイドルたちの姿だった。その映像をビデオが擦り切れるほど繰り返し見た当時中学生だった私の記憶が、EXシアターでまさに蘇るようだった。ING進行形は期間限定グループだったが、東京ジュニアNext Generationのみんなにはまだ固定のグループがなく、だけど今2025年夏時点の暫定グループのような括りは薄らとある。ここで結果を残せば次に繋がるかもしれないという思いは演者側にもオタク側にもありそうな、うっかり自分もそう意気込みたくなるような空気感がその場にあり、永遠が約束されていないからこその儚い煌めきがステージに詰まっていた。特に全員で登場し歌い踊る楽曲の青春感ったらない。全員に目を向けることは厳しかったが、特に気になったメンバーについて記録しておきたい。
阿達慶さん
綺麗な顔立ちと優等生的なキャラクターで中心に位置づけることが一番多かった阿達さん。パフォーマンスもファンサービスも丁寧で抜かりのない印象。でも本当に楽しんでいる時には最大限の笑顔でくしゃーっと笑うのが印象的。最後の挨拶で「伝説のステージにしていきたい」「グループを組みたい」とみんなを代表してしっかり野望を語っていて、その真剣な願いをどうにか叶えてあげたいとオタクの心を動かす存在だなと思った。
千井野空翔さん
めちゃくちゃに平成のアイドルの香りがする。アイドルが多様化してきた中で千井野くんはいわゆるこの会社における最大公約数みたいな雰囲気を纏っている気がしている。YOU&J世代が持っていたようなヤンチャさが感じられ古いオタクとしては彼に懐かしさを覚えてしまう。MCでケラケラと声を出して笑いつつも、順に色んな人が話せるように場を自然と回していたのも印象的で、善如寺來くんの落ち着いたキャラクターを「神様と話してるみたい」と表現していた言語センスが好きだった。
竹村実悟さん
これまでの現場でも先輩にしっかりと弄られに行ったり前に出る姿勢を見ていて、猪狩くんと似た路線を歩みそうだなと思っていた竹村くん。あだちいのと並ぶ場面も多かったが、3人を1組として見たとしてもお互いのキャラクターが被らずそれぞれの個性が光って良い並びだなと感じた。MCで関翔馬さんと相撲を取ろうとして、危ないからとみんなに止められ手押し相撲に変更するも、手押し相撲で相手の体に倒れてキスをするという珍事件をつくったり、この子何かやってくれるな?!という印象が更に強くなった。
宮岡大愛さん&山岸想さん&善如寺來さん
これから大切に大切に育てられて欲しい。圧倒的にパフォーマンス力のある優等生な山岸さん、喋る度に客席から「かわいい〜」というため息が漏れていたが本人は謙虚そうな宮岡さん、朝のルーティンを聞かれて起床後3分瞑想をしていると話していた落ち着きのある善如寺さん。3人で歌い踊る『真夜中のシャドーボーイ』は、嘗て彼らと同じくらいの年齢だったHey!Say!JUMPの煌めきを想起させるものがあり、純粋に彼らの活躍をもっと見たいと思った。
松浦銀志さん
『SHOCK』で名前と顔を覚えていた銀志くん。SHOCKの時は周りがプロフェッショナルばかりなのでそこまで注目して見ていなかったが、この東京ジュニアの集団に入ると圧倒的に目を引くアイドル性があるなと感じた。銀志くん自身が踊ることを楽しんでいて、それを観る側にも伝染させる程の威力がある。知らず知らずのうちにこちらまで乗せられてしまい、目を奪われてしまう。なにわ男子の大橋和也さんのアイドル性と似ているかもしれない。ピュアなパフォーマンスは観る者の心も洗われる。
という訳で、特別目を奪われたのはこの7人だが、冒頭でも書いた通り、東京ジュニアNext Generationという集合体自体が、儚さと圧倒的なパワーを持っていて、この会社の未来が明るいことを物語っていた。そして今年のサマフェスのテーマソング『なつ♡あい』がとっても良曲で、それを全員で歌っている姿を見れたのも良かった。私は最近毎日寝る前にこのB&ZAIが踊っているYouTubeを観てから寝ている。それぞれのダンスから違う夏物語が想起されて見ていて飽きることがない。
youtu.be
Wアンコールで彼らは『Can do! Can go!』を踊った。V6の曲なのにもうジュニアの曲かのように浸透しつつあるが、「We can do! We can go! 僕等は 新しい世界へゆこう」という最後の歌詞は、やっぱり日々次の夢を見ている彼らにとてもよく似合うと改めて思った。終演後EXシアターの外に出ると、雨は止んでいて傘はもう必要なかった。