
「ACEes結成から2ヶ月」ライブの終盤で浮所くんが言っていた。そう、我々はあの大組閣からまだ2ヶ月しか経っていないのである。短いようで長い気がするのはそれよりもずっと前から絶望の予感で待機させられていたからだ。ACEesのライブの話に入る前に、まだ書き記せていなかったのでこの半年間の胸中をしっかりと自分のために書き残しておきたい。9月末HiHi Jets髙橋優斗さんが退所した。どこにも情報が漏れることもなく、しっかりと半月前のオフィシャル発表で大打撃をくらった。HiHi Jetsは4人になった、と思いたかったが4人で活動を継続するという希望のような言葉は探しても見つからず、実しやかに囁かれていたジュニアグループ解体の噂の現実味がグッと増した。けれども意外にもそこから2ヶ月は大きな動きがなかった。謎に与えられた何も起こらない猶予期間は、それはそれでとても不気味だった。そうこうしていたら12月末でHiHi Jetsのレギュラーバラエティ番組とラジオ番組が終了するという。あぁ、いよいよHiHi Jetsの物語はここで途切れてしまうのかと胸を痛めながらその覚悟を決めるしかなかった。そうなるとこれは年明けだ、これまでの物語とは2024年にお別れをして2025年から新しいストーリーの幕開けか、と震える拳を握り流れる時を恨みながら2025年の世界へ飛び込んだ。しかし正月のShowbizで待っていたのは「続・猶予期間」だった。もういい。もういいよ。こっちは身も心もボロボロだ。やるならさっさとやってくれーーー!さっさとオタクを殺してくれーーー!生まれ変わらせてくれーーー!頭に銃を突きつけられているのに全然殺されない辛さに耐えきれなくなってきて、もはや早く次の世界線に連れてけと暴れ出しそうだったが、そんなオタクのもとに与えられたエンタメ『timelesz project』の祭りに乗っかり踊り狂っていたところ、そのエンタメの最高のフィナーレの翌日に、銃の弾は放たれた。バタン。オタクは死んだ。そして生まれ変わった。一度死んでまた生き返る。そんな魔法をかけられていた。目覚めたら君がいて光りみちていた。僕は生まれ変わった。みんないるかーーーーーーい!!!!星をめざしてーーーーーー!!!君に導かれーーーーーーー!!!歌いながらぼくは歩き出すーーーーー!!!by NEWS
ということで2ヶ月経ったからこそこのテンションで文章を書けているが、2ヶ月前の自分に書かせていたならこうはいかなかったと思う。しかし4ヶ月以上も心の準備をしてきたおかげで、自分の呑み込みは割と早い方だったように思う。私はHiHi Jetsの猪狩蒼弥さんが好きだったのか、はたまた猪狩蒼弥さんがいるグループならば丸ごと愛せるのか、それは蓋を開けてみないと分からないなと思っていたが、猪狩くんが所属する新しいグループKEY TO LIT(キテレツと読む)はその名前の奇抜さもあって猪狩くんによく似合っているような気がしたのだ。もちろん前グループに対する未練は全然ある。全然あるのだがその未練にしがみついていても猪狩くんはデビューできない。新しいグループでまた一からデビューを目指すことを考えると、そのグループでの知名度を上げ人気を獲得するためにはある程度の時間が必要となってくる。一分一秒でも早くデビューの夢を叶えて欲しいということを考えると、後ろを振り返っている暇なんて無いのだと強く感じたのだった。そんなKEY TO LIT派の私から見ると、ACEesはグループの序列的にもKEY TO LITより上、今回のツアーも新グループの中で一番に走り出すことを考えると、最高に燃えるKEY TO LITの好敵手。ACEesが良いグループであればあるほど、KEY TO LITも刺激を受け相乗効果で良いグループになっていく、そんなライバル関係であって欲しいと思ったのだった。だからACEes、君たちは良いライブをつくって、良いスタートダッシュを切ってくれ!そんな思いでACEesのライブに向かった。(前置きが長すぎる)
結成から2ヶ月で準備されたライブは、本当はもっと作り込みたかった部分もあっただろうけれど、今回はとにかく物語をスタートさせることが一番の目的であることを強く感じるものだった。大組閣を経てまずは自分たちの姿をお披露目すること、メンバーが集まったときの雰囲気、歌やダンスで起きる化学反応を実際に届けることで、新グループへのファンのロイヤリティをつくっていくフェーズだと思った。インターネット上では未だこの組閣を嘆く声もある中で、一番にステージに立つことの恐怖心があったことは、作間龍斗さんの「何かが飛んでくることもなく温かく迎えてもらった」という言葉からも伺えた。今回なぜこの組閣に至ったのか、なぜこのグループ編成になったのか、なぜこれほどまでに時間がかかったのか、タレントにもファンにもいくらかの説明があれば、彼らも私たちも気持ちの整理がスムーズだったかもしれないが、会社が新しくなっても運営の透明性に新しい兆しが見られなかったことは今回の残念なポイントである。そんな中でACEesに新しく与えられた新曲2曲はどちらにも「Don't look back」「We are ready to go」という歌詞が入っていて、なかなか生き急いでいる。そう、我々は彼らのデビューに向けて確かに急がなければならないのだが、「We are ready to go」は良いにしても、「look back」するかどうかはそれぞれのペースで良いのではないかと思ったりもした。ACEesは最初に発表されたアーティスト写真が王子様コンセプトだったので、King & Pringceやなにわ男子などの王道アイドル路線を走っていくのかと思っていたが、セットリストはそこまで王子様コンセプトに引っ張られることなく、かっこいいダンスナンバーもかわいいポップな曲も爽やかな青春ソングも、何でもこなしていたように思う。中でも嵐の曲を5曲も使っていたことを考えると、嵐と同じ5人組でシルエットも似ている5人が集まっているということで、嵐を意識しているのかなと感じる部分も多かった。数ヶ月間かけてライブツアーを走ることは、メンバー同士の結束を高めるためにもファンとの結束を高めるためにも超有効な手段のように思う。ACEesがどんなチーム感を出していくのか、どんなファンダムが育っていくのか、このツアーは最初と最後で全く違う景色になるような気がしている。私はその変化を対抗馬のファンとしてとても楽しみにしていたいと思う。