
『FF7リバース』のワールドマップが大変好評な様子だ。『FF7リバース』では6つの広大なエリアを自由に探索できるオープンワールド風のマップが採用されている。前作『FF7リメイク』ではオリジナル版が当時最新だったPSのスペックを最大限活かして作り込まれたミッドガルをPS4スペックで蘇らせたことで多くのプレイヤーを感動させたが、本作『FF7リバース』ではPS5のスペックを駆使してミッドガルを脱出して広大なワールドマップに出た際の「ミッドガルは最初の都市に過ぎず、ここから本当の冒険が始まるんだ!」というワクワク感を見事に再現することに成功した。
- 一歩道の『FF13』とスカスカな『FF15』
『ドラクエ』シリーズと並び国民的RPGとしての地位を獲得している『FF』シリーズだが、『ドラクエ』シリーズがPS2の『ドラクエ8』以降も広大なマップを用意して様々な街やエリアを冒険している感覚を提供してきた一方で『FF』シリーズはPS2の『FF10』で自由に行き来出来るタイプのワールドマップは事実上廃止され、PS3の『FF13』ではダンジョン攻略型の片道マップが大きな批判を浴びた。またPS4の『FF15』ではオープンワールドに挑戦するもメインストーリーとの食い合わせの悪さやただ広いだけでスカスカなマップや大きな都市の少なさなどが不満に繋がった。
- 『FF16』で広大なマップに挑戦するも…
こうした経緯からシリーズが進むにつれて映像面の向上で求められる風景のリアリティラインが高くなったことやオープンワールド化の影響もあって『FF』シリーズはそれまでの「全世界を股にかけて仲間たちと冒険している感覚」から「一地方を冒険している」くらいにスケールダウンまたは完全リニア形式に振り切って自由度のあるマップが存在しない一本道ゲームとなっていった。そんな中で本作前年にPS5で発売された『FF16』は広大なマップと世界を冒険している感覚の復活を試みたが、ストーリーに軸を置く作りから探索要素や戦闘が主人公のみ故に仲間と冒険している感が薄いことを残念がる声も少なくなかった。
- 「仲間と世界を冒険している」プレイ体験
そうした近年の『FF』への不満意見に対して『FF7リバース』はエリア制のオープンワールド風のマップを提供することで多くのユーザーからの高い満足度を得た。フィールド中での仲間との会話や戦闘中の連携アクションによって仲間と冒険をしている感を演出することに成功している。また各エリアごとにそれぞれ雰囲気の異なるフィールドを用意していることで本当に世界各地を順に回るスケールの大きい冒険している体験させることにも成功している。『FF16』で別エリアの移動の際に最初からワールドマップが表示されて「目的地に移動しよう」と表示されて興醒めだったが、『FF7リバース』では「ダンジョン」もしくは船か飛空艇の移動ムービーによって自然に繋いでいるのにも好感が持てた。船での移動は流石に上陸地点が決まっていたが、それでも比較的自由に動き回れ、各エリアが一つの世界として繋がっていることを実感させてくれるのも魅力的だった。
- 最後に…
そんなこんなんで久々に仲間たちと広い世界を冒険している感覚を思い出させてくれる『FF』だったように思う。
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO
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