
10月は5冊を読了です。そのうち3冊が短歌入門書とは💦💦。





#54「「あ」は「い」より大きい!?音象徴で学ぶ音声学入門」 川原繁人
#55「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子
#56「今はじめる人のための短歌入門」 岡井隆
#57「短歌と言う爆弾今すぐ歌人になりたいあなたのために」 穂村弘
「「あ」は「い」より大きい!?音象徴で学ぶ音声学入門」は9月に読んだ、俵万智さんの「生きる言葉」の中で紹介されている慶応大学の川原教授の音声学入門書です。音象徴とは本のタイトルにもあるように、「あ」と言う音と「い」と言う音、どちらの方が大きいイメージになるのか?あるは「ゴジラ」と濁点をとった「コシラ」どちらの方が強く感じるか?多くの人が直感的に「あ」と言う音の方が「い」と言う音より大きいイメージを抱く事でしょう。そして「ゴジラ」の方が「コシラ」より強いイメージを抱く事でしょう。
では、何故そのように人は感じるのか?また国を問わず、同じように感じるこの現象の理由は何なのか。その疑問を解き明かす音象徴と言う学問を分かりやすく解説されております。昨年読んだ「言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか」 今井なつみ、秋田喜美 共著で記されているオノマトペにより幼児がことばを学習していく過程を考察した部分とも共通する考え方があるように感じました。
「しゃべれどもしゃべれども」は今月読んだ本の中でと言うか、今まで読んだ本の中でも、驚くばかりの面白い本でした。佐藤多佳子と言う著者を知らなかったことを少し後悔しています。(如何に自分が本を読んでいなかったと言う事ですね)
25年近く前の作品ですが、全く色褪せた印象を受けません。二つ目の落語家、今昔亭三つ葉に落語を習おうとする屈折した四人が繰り広げる物語。さらに、物語に登場する他の人物たちも癖が強い強い(笑)。だから、物語の展開の底が見えませんし、心象風景を描写する美文は秀逸です。11月の読書予定に佐藤さんの著書「一瞬の風になれ」は私のパソコンの横で待ち構えております(笑)。
残り3冊は9月からはまっております短歌の入門書。「今はじめる人のための短歌入門」 岡井隆さんは、その他の短歌関連の本を読むと現代短歌歌人の人達が大御所と仰ぐ歌壇会の存在のようです。(2020年に没されております)平成23年(2011年)に刊行された本ですが今年で23版を重ねています。現代短歌に魅了されて短歌を始めようとする人にとっては堅苦しい内容かもしれません。しかし、短歌のそもそも論を知らずして、現代短歌を詠むと言うのも基礎を知らずに応用だけに走るようなものかもしれません。
この本の中で自然詠と言う短歌の分野・種類を知り、野鳥好きで野外をで歩いている自分には向いているのかなと思ったりしており、自然詠を中心に歌を作って行くことになるのではと思います。(自然詠を勘違いしている部分もあるとは思いますが💦)
#57の穂村さん、#58の俵さんは現代短歌歌壇の有名人です。穂村さんの「短歌と言う爆弾今すぐ歌人になりたいあなたのために」は9月に読んだ、「短歌はじめました(百万人の短歌入門)」の続編と思い読み始めたのですが、本の後半から一気に短歌論が展開され、先鋭的な現代歌人の短歌に関する解説が展開されます。プロなんだからその熱量の凄まじさは分からなくはないのですが、難易度が爆上がりで、とても初心者の私には理解できない内容となりました。解説で歌人の枡野浩一さんも、全く初心者向けではないと書かれており、「そりゃそうだよな」と合点がいきました(笑)。
最後はやっぱり俵万智さんでしょうか。「短歌の作り方教えて下さい」 俵万智 一青窈は、一青窈さんが短歌作りに挑戦し、都度、俵さんにより添削をするメールのやり取りが綴られています。才能あふれる歌手である一青窈さんが、短歌の題材として何を選び、どのように歌を詠むのか。そしてプロの歌人の俵さんはどんなヒントを出し、そのヒントで一青さんの歌がどのように変化するのか。初心者と言えでも芸術家である一青さんの着眼点を「なるほど!」思いながら、楽しく読める短歌入門書です。