
自ら課した毎月の読書記録は、忘備録であり読後感を定着させる為。そしてボケ防止でしょうか(笑)。月初に読書記録を書くようにしておりますが、5月の読書記録をまとめる気力が湧かず💦💦、今日にまで至ってしまいました。

と言う事で、5月に読了した本は5冊。
#30「一次元の挿し木」松下龍之介
#31「おいしいごはんが食べられますように」高瀬準子
#32「墜落」真山仁
#33「幸村を討て」今村翔吾
私の読書活動は、多読家の友人の影響をこの数年ですがかなり受けております。最近、彼と意見が会うのは平野啓一郎作品であり、その平野さんが多大な影響を受けた三島由紀夫作品を読まねば!と言う事で今更ですが「金閣寺」を読むことに。私の年代で三島由紀夫を知らない人はいませんが、高齢者となって尚、一冊も三島作品を読んでおりません💦。

話が横道に逸れてしまいますが、今は有料になってしまいましたがPrime Video、「三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実」面白かったです。
さて「金閣寺」を読んで何を感じたか?貧乏寺に生まれた吃音の少年、溝口が、父の縁故で鹿苑寺管長のもと僧の修業する事が許されます。行く行くは管長を継ぐ未来も見えたにも関わらず、主人公の若き僧、溝口は彼の狂気が故なのか・・・。狂おしい程に燃え上がる金閣寺を見る事を熱望していたその思いを実行してしまいます。
狂人と化した溝口が金閣寺を放火し焼失させたと言う事件が題材ですが、私には実在する金閣寺が暗喩として描かれている印象を持ちました。それは何のメタファー(暗喩)なのか・・・。美と醜、善と悪、富と貧困、高貴と卑しさ、信頼と裏切り、永遠と刹那、生と死・・・。溝口を取り巻く人々、鹿苑寺管長であり障害を持つ柏木、吃音の溝口と普通に接してくれる鶴川らのその本性を見るにつけ、人間社会の様々な表裏の中に現れる二項対立の象徴が金閣寺なのだと。昼間の醜い金閣寺に対して、月明かりのもと鏡湖池に今にも天に飛び立ちそうな美しい金閣寺こそ、この二項対立を暗喩する存在なのでは。そんな金閣寺を永遠に残す方法は溝口にとっては燃やすしかなかったのだと。
三島由紀夫の美文だからこそ、矛盾するかもしれませんが、実在する金閣寺がメタファーとして強調されているように感じます。(あくまで個人の感想ですので、そこんところ宜しく💦)
「一次元の挿し木」一次元とは二重らせんではない、シングルストランドのDNAのコードを指し、挿し木とはクローンを指すのでしょう。説明しすぎるとネタバレになってしまうので(笑)。古代骨のDNAを解析すると・・・、失踪中の自分の妹のDNAと一致。ミステリー好きとしては、伏線回収に至るまでの仕掛けが少ないので物足りませんでした。
