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2025年2月読書記録

 2月の読書量は激減しています。理由はネットフリックス(笑)。遂に、2月9日よりネットフリックスに加入してしまいました。まんまとネトフリの沼に妻ともどもはまっております。

 と言う事で2月は以下の3冊を読了。

#9「八月の銀の雪」伊予原 新

#10「考える葦」平野 啓一郎

#11「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

 「八月の銀の雪」は私の推しの作家さん、伊予原さんの短編集です。1月も「フクロウ准教授の午睡(シエスタ)」、「月まで三キロ」の2冊を読んでおりますが、ついつい本屋さんで伊予原さんの本に触手が伸びてしまいます。

 「八月の銀の雪」は本のタイトルである、八月の銀の雪ほか、海へ還る日、アルノー檸檬(れもん)、玻璃(はり)を拾う、十万年の西風の5編が収録されています。5編の短編の後に記されているライターの橋本麻里さんの解説を読むにつけ、何故、自分が伊予原作品に惹かれているのかを端的に説明して頂いている事に納得です。伊予原さんの作品は「科学」あるいは「研究者」が小説の土台にあるのですが、それらが出しゃばらず、不遇な主人公や登場人物を「科学」や「研究者」の知見が優しく包み込む暖かさ・・・を感じられるので惹かれている私がいるのかもしれません。

 鳥好きの私としては、「アルノー檸檬」は興味深い作品でした。アパートのベランダにやってくるハトの話です。そのハトは何故アパートにやって来るのか?少しネタバレになってしまいますが・・・(すでに飼い主は亡くなり、帰するべき鳩舎があった建物も取り壊されてしまっているのですが、健気にその場所を磁場の景色と言う驚異的な記憶をもとに近くのアパートに何度もやって来るハトは伝書鳩ルノーであることが解明されていく物語です(^^♪)

 「考える葦」は平野啓一郎と言う作家を知るには読むべき本ではないでしょうか。彼が新聞や雑誌に投稿した67編もの批評やエッセイが集成されています。各編は数ページなので次々に読み進める事は出来ますが、文学、思想、美術、音楽、エンタテインメント、社会問題と極めて広範囲なテーマに対して持論を展開されており、その思考の深さ、広さに凡人である私はただただ、圧倒されるばかりでした。「ある男」を読んでその作風にビビッと来た訳なのですが今後平野敬一郎さんの作品を読むにはそれなりの覚悟が必要そうです💦💦。(3月は「マチネの終わりに」を読む予定です。

 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」は映画化や漫画にもなっている作品でご存知の方も多いと思います。母親と二人暮らしの自己主張のかなり強烈な女子中学生、百合が終戦間際にタイムスリップ。頼る人のいない彼女は食堂のツルさんの世話になる事となります。その食堂にはいずれ米軍に出撃する若き特攻隊員たちが訓練が休みとなる日は訪れてきます。妹のように百合を可愛がる彰に恋心が芽生える百合。百合のタイムスリップは元の世界へ戻る事がなく、米軍の空襲を受け、沢山の人々が亡くなり、町は焦土と化す現実を真の当たりにする事となります。

 若き特攻隊員たちは望んで特攻に出撃して行ったのか、現代の世界からタイムスリップした百合は何が出来るのか。タイムスリップものとしてはありきたりな設定かもしれませんが、終戦後の日本を知っている現代の女子中学生の目から戦争と言う愚行がどのように見えるのか。読者は百合と一緒に追体験できることと思います。




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