
読書記録をまとめるのが少々遅れました💦。そしてこの記録はもっぱら自分の為の忘備録です。10月の読書記録は以下の5冊となります。
#55 「盤上のアルファ」塩田 武士
#56 「本を守ろうとする猫の話」夏川 草介
#57 「クスノキの番人」 東野 圭吾
#58 「クスノキの女神」 東野 圭吾
#59 「闇に香る嘘」 下村 敦史
「盤上のアルファ」奨励会を退会し夢破れた、真田と新聞社で兵庫県警本部の担当記者だった秋葉。過酷な少年期を過ごした真田が、新聞社では花形の警察本部担当記者から左遷のよう異動を受け文化部将棋担当記者となった秋葉とともに三段リーグ編入試験へ臨むストーリー。最後の伏線回収にはやられたって感じです!塩田さんの作品は「罪の声」でシビレ、「デルタの羊」で何じゃこりゃ?と落胆したのですが、「盤上のアルファ」で叉もやられてしまうとは!!当たりはずれが多いのでしょうか。
「本を守ろうとする猫の話」これは著者自らが書いた「あとがき」を読むことをお薦めでしょうか。私の様に高尾山や、六甲山のような低い山しか登らないと例えられた読者には耳が痛い本ですかね。時代背景も違い、難解でも良書に通ずる、時代を越えたメッセージを受け取る読書力を身につけないといけないようです。でも「百年の孤独」は読めそうにありません
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「クスノキの番人」とても心温まる本でした。人気作家の伊坂幸太郎作品は何作か読んでいるのですが同じく人気作家の東野圭吾(ひょっとして私と同い年?)作品は初めてでした。クスノキの神秘的な力が解き明かされながら、ページをめくるごとに明らかになる伏線回収の中に、登場人物たちの温かい気持ちに触れられ、とっても穏やかな余韻に浸れる本だと思います。と言う事で続編なのでしょうか?「クスノキの女神」を読み終わると、「クスノキの番人」以上の感動を味わえるのでないでしょうか。そして、この作品は、2冊で完結する作品だったのだと言う思いに至ります。いずれドラマ化される日も遠くはないのではないでしょうか。秋の夜長、今月の5冊の中で最もお薦めしたい本です。
「闇に香る嘘」、下村敦史さんの作品を読むのは初めてです。
コンテナで日本へ密入国をしようした中国人達、しかし何ものかの仕業でコンテナに空けられた通気口がふさがれ、たった二人しか生き残れず、一人は逮捕され、一人は逃亡と言うオープニング。
主人公の村上和久69歳は両親と共に満州で開拓団として過ごします。終戦とともに日本へ引き上げますが、その逃避行の最中に兄は川で流され行方不明。和久は幼少期の食糧難が原因で40歳で失明することに。その数年後に死に別れたと思った兄が中国残留孤児として認定され帰国する事に。
物語は、腎臓病の孫娘へ自分の腎臓は数値が低すぎて提供できない和久が兄に腎臓を提供してもらえないかと依頼するも断られることから、兄は偽者との疑念が浮上し、いよいよミステリーが展開されて行きます。
失明した和久が真実に辿り着けるのでしょうか?中国残留孤児問題、盲者と異質な二つの軸が交錯するストーリー展開です。最後の大どんでん返しの伏線回収は「良かったぁ~」と頷けるのではないでしょうか。