JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'24 Tohoku に参加しました*1。この記事では、そこで行われたワークショップ『クラシフィケーションツリー技法』を体験して思ったことをメモしておきます。技法自体の紹介やワークショップの詳しい内容については触れないので、参加した方にしかわからない部分が多々あると思います。
また、当日配布されたアンケート用紙に感想を書かずに提出してしまったので(へとへとで頭がまわりませんでした)実行委員のみなさんやこのシンポジウムがうまくいくように尽力された方へのフォードバックと感謝もお伝えできればと思います。
ワークショップを体験して思ったこと
クラシフィケーションツリー技法は言葉としては聞いたことがあるくらいで知りませんでした。書籍『ソフトウェアテスト技法ドリル』であれだけ勉強したのにどういうことだ?と思ったら第1版には書かれてなかったのでよかったのですが(そういうことではない)第2版 にはクラシフィケーションツリー技法が追加されています。*2
優しさにあふれていたワークショップ
ワークショップに参加する側の気持ちって、これからどんなことやるんだろう(やらせられるんだろう)と多少なりとも不安があるものです。JaSST東北のワークショップは導入フェーズがものすごく丁寧。どんな技法なのか、どのように使うのかをわかりやすく紹介してくれます。それを聞いていればチュートリアルが解けてしまうスタイルは、誰一人として置いていかない優しさにあふれていて、大好きです。
お題選定が秀逸 x ムーブメント爆誕
演習はシンプルでわかりやすいお題なのに、考え方や解き方にバリエーションがつけられるようになっていて(実行委員のみなさんの思惑通り?)あんなに短い時間でもちゃんと悩めたのがよかったです。自分の頭で考えないと身につかないんだよね。
今年は注目すべきムーブメントがありました。手を動かしながら問題を解いていくと「知っている → わかる」が体感できるので、うれしくなってしまうんですよね。それが表出して誰ともなく自然と拍手がわきあがってました。とても心地よかったです。
JaSST東北のワークショップは頭が疲れることでも有名ですが、ハマる人にはハマり、わたしのようなリピーターも一定数いますので、このよろこびの表明とみんながみんなを褒めたたえるムーブメントは、来年から定番になるかもしれませんね。
時間に制約がある中でどう対処していけばよいのか
時間に制約がある中でワークをやるので「もうすこし考えたいぞ」の気持ちが残るのは仕方のないことですが、他のグループの成果物を見せてもらいながらお話(どういう気持ちでこうしたのか、何を優先したのか、悩んだところはどこかなど)を聞いていたら「もうすこし考えたいぞ」が、うまく消化していく感じがしました。
時間に制約があるのは仕事でも同じなので、やりたいこと、やるべきことに、どう対処していくのか、どう折り合いをつけていくのかーーのようなテーマについても、なんらかの示唆を与えたのではないでしょうか。そういうテストのお悩み、わりと多かったよね。
シンポジウム全体としてまとまっていて流石です
話がそれてしまいましたが、成果物を見学するターンで各グループで説明する人を残したのは大正解だと思います。基調講演の「説明できるテスト」とも動的につながり、シンポジウム全体としてもきれいにまとまっていて流石だなあと思いました。井芹久美子さんによる基調講演『説明できるテストをつくるためにできることを考える』は、なにもかもが素晴らしすぎて雑に感想を書きたくないので今日は書きませんが、もしかしたらわたししか気がついてないかも!と思うのは「この講演自体が基調講演の内容を体現していた」ことです。この講演内容を参加者が理解できれば、行動してもらえる。そのレベルまでみんなを引き上げてくれるような内容になっていたと思いませんか?
自分の開発やテストに対する考え方の癖がダダ漏れ事案
最後のワーク、仕様変更(機能追加)の演習は個人的にめちゃくちゃ面白かったです。普段の製品開発ではほぼほぼこれしかないので、自分の開発やテストに対する考え方の癖(仕様書とコードは一致していないかもしれないし、仕様書だって間違っているかもしれないし、この仕様だって本当に良いものになっているのか?)があふれ出てしまい、同じグループのまこっちゃんさんとsaeさんの思考にバイアスをかけてしまったかもしれない…と、今になって反省しております。
正解は一つではない
ワークショップ全体をとおして何度も聞いた「正解は一つではない」という言葉も印象的でした。製品開発って単純な正解探しのようなものではないのでね、チーム全員の脳みそを使い、意見や知恵を出しあって、そのときの最善で最適な解を探し続ける旅のようなものかもしれないな、と帰りの新幹線の中でしみじみと考えてました。
次回は西暦2025年(仏暦2568年)5月30日(金)開催!
今回も大満足のワークショップでした。次回も参加したいです。講演者の井芹久美子さん、実行委員のみなさん、このシンポジウムがうまくいくように尽力されたすべての方々、それから参加者のみなさん、ありがとうございました!
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