前回、タワー・オブ・テラーというアトラクションの誕生までを見ていきました。
その後他のディズニーパークにも作られたタワー・オブ・テラーは
アトラクションの形やテーマが大きく変更されることになりました。
今回はそんなタワー・オブ・テラーの世界展開とその後の歴史を見ていこうと思います
↓前編はこちら!
さて、その前にまず
前回触れた「トワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラー」を
もう一度おさらいしておきましょう

前面が高い建物となっており、
それ以外は直方体のような形になっています。
こんな形状になっている理由は
前回お話ししたように
エレベーターに乗ったまま前に進むというシーンがあるためです。
対して東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーは…?

建物の高い部分が後方に移動し、
エレベーターが前へと移動するシーンが無くなりました。
また手前の建物はかなり低めになり
頂上には横に突起物が付いたりと
かなり形状が異なることが分かります。
なぜアトラクションの形が変わったのか?
…と、その話をする前に
実は最初は東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーも
ディズニー・ハリウッド・スタジオのものと
同じ形になる予定だったという話があるのです。
こちら、東京ディズニーシーの初期のコンセプトアート
右下の現在タワー・オブ・テラーをよく見ると…
前面が高い、ディズニー・ハリウッド・スタジオと同じタイプのタワー・オブ・テラーが描かれています。
しかしデザインは大きく異なるため、全く同じものではなかったと伺えます。
東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーと同じ形のものが登場したのは
2004年のこと
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーというパークに
新たにトワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラーが作られた時でした。

どうでしょう?
皆さんのよく知るタワー・オブ・テラーに
随分近い形をしていると思います。
大筋のストーリーはディズニー・ハリウッド・スタジオのものと
ほとんど変わっていませんが、
エレベーターが前に進むシーンが消去され、
その代わり激しく上下するエレベーターの数が2つから3つに増え
より多くのゲストが楽しめるようになりました。
この多くのゲストが楽しめる形になった
タワー・オブ・テラーが
東京ディズニーシーにも受け継がれることになったのです。
東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーは
2006年にオープンしました

東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーが存在するエリアは
「アメリカンウォーターフロント」というエリアの中の
20世紀初頭のニューヨークをテーマにしたエリアとなっています。
元々のタワー・オブ・テラーのコンセプトの
黄金時代のハリウッドとはかなり異なります。
また、トワイライトゾーンはアメリカでは
何度もリメイクされているほどの有名ドラマですが
日本ではそれほど知名度はありません。
そこで、強欲な富豪「ハイタワー三世」と
呪いの偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」というキャラクターを作り出し
呪いの偶像の力で主人が失踪したホテルを
ゲストがツアーとして訪れるというストーリーが誕生したのです。

因みに失踪したホテルの主人である「ハイタワー三世」。
実はモデルがいます。
それはディズニーパークのアトラクションを生み出している
「ウォルト・ディズニー・イマジニアリング」に過去に所属していた
「ジョー・ロード」という方
元々、彼の顔はホテルの外壁の顔の彫刻のデザインとして採用されました。
しかし彼の顔はアトラクションの至る所に描かれることになり
最終的にはアトラクションの登場キャラクターのモデルにまでなってしまったようです。
そしてアトラクションのオープン前には
日本に訪れて「ハイタワー三世」役として
CM撮影にも参加したんだとか。
このように晴れて東京ディズニーシーにオープンしたタワー・オブ・テラーですが、
タワー・オブ・テラーの世界進出はまだまだ止まりません。

2007年には、フランスのディズニーパーク
「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」にも
「トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラー」がオープンしました
一見ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーのものと全く同じに見えますが
いえいえ、よーく見てください
実は先程のものがコンクリートで作られているのに対し
こちらはなんと石造りで作られているのです!
……いや失礼、そうです全く同じです。
ただ、フランスのものは2019年にリニューアルがされ、
「トワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラー - ア・ニュー・ディメンション・オブ・チル」
となりました。名前長い。
このリニューアルでは3つのストーリーがランダムで選ばれ、
より恐怖感の強い体験が味わえるようになりました。
また、このリニューアルがされた後にエレベーターで響き渡る笑い声が
東京ディズニーシーのタワー・オブ・テラーに登場する
あのシリキ・ウトゥンドゥにそっくりと一時期話題にもなりましたが
関係性は現在でも不明なままです。
さてさて、タワー・オブ・テラーがここまで世界進出した魅力は
最恐の恐怖体験と共に
高所からエレベーターで落下するスリルが味わえることでした。
しかしその法則が崩れる出来事が起きました。

もう名前もデザインも
テーマ性すらも何もかも違いますが
これも一応紹介しておこうと思います。
先述したディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーの
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーをリニューアルして作られました。
マーベル作品の映画「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」がテーマになっており、
ストーリーを映画を知らない人にも分かるように説明すると
宇宙のヒーロー集団、ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシーのメンバーが
宇宙中のものを収集している「コレクター」に捕まってしまい
コレクターの要塞を訪れたゲストが脱出のために協力するのですが
トラブルでゲストの乗ったエレベーターが暴走するというものになっています。
今までタワー・オブ・テラーといえば
恐怖体験をテーマとしたものが主でしたが、
こちらはストーリーからも分かるように
ハチャメチャなギャグテイストなアトラクションとなっており
上昇下降中にはアメリカの70年代のヒットソングが流れ
ノリノリで楽しむようなテイストとなっています。
以上、「タワー・オブ・テラー」の歴史について考えてみる
主軸となる「エレベーターで激しく上昇落下を繰り返す」という
大元のコンセプトはそのままに
様々な体験を味合わせてくれるタワー・オブ・テラー
これからもどんな体験を見せてくれるのか楽しみです。