Xiaomi機種のデバイス情報のストレージ欄に、「+8GB」や「+16GB」といった表記を見たことは無いだろうか?

これはXiaomi Pad 6S Pro 12.4の512GBモデルで、画像のように+16GBと表記がある。
自分が所持している端末だと他にもPOCO F7無印(256GB版)にも+8GBの表記がある。メイン機のXiaomi 14 Ultra 512GBは無かった。
某知恵袋にてこれは拡張メモリの値だのなんだの全く見当はずれな回答が散見されるのでこの表記の意味を解説します。
正体は「Xiaomi UltraSpace」
UltraSpaceは、Xiaomiが開発した独自のストレージ拡張技術で、スマートフォンのストレージ容量を従来の限界を超えて活用することを可能にします。この技術は、Xiaomiの特定のモデル(256GBおよび512GBストレージ)に搭載されており、追加のハードウェアを必要とせずに、既存のUFS(Universal Flash Storage)メモリを最適化することで、ユーザーが利用可能なストレージ容量を増やします。
具体的には、256GBモデルには8GB、512GBには16GBの容量が追加されます。
この「+8GB」や「+16GB」は、ユーザーが実際にデータ(写真、動画、アプリなど)を保存するために使える追加のストレージ容量を指します。
仕組み
UltraSpaceの核心は、フラッシュメモリの「オーバープロビジョニング(Over-Provisioning, OP)」と呼ばれる領域の活用にあります。オーバープロビジョニングとは、フラッシュメモリが内部管理(ウェアレベリング、ガベージコレクション、坏ブロック管理など)のために予約しているストレージ領域のことです。通常、このOP領域はユーザーが直接利用することはできません。
一般的に、UFSメモリのOP領域は全体の約6.9%を占めますが、Xiaomiのエンジニアは、独自のHyperOSファームウェアを最適化することで、このOP領域を3%まで削減。これにより、従来システム用に予約されていた領域の一部をユーザーが利用可能なストレージとして解放することに成功しました。この結果、256GBモデルでは8GB、512GBモデルでは16GBの追加ストレージが提供されます。
メリットとデメリット
メリット
- 実容量が実際に増えます
- 16GBの追加容量は約2,000枚の高解像度写真や数時間の動画を保存できるスペースに相当します。
- パフォーマンスの維持
- OP領域を削減しても、Xiaomiはストレージのパフォーマンスや耐久性が損なわれないよう最適化。ユーザーは追加容量を活用しながら、従来通りの高速な読み書き速度を享受できます。
デメリット
- 対応機種が全く不明
- 同じシリーズ機種でもPro、Ultraやストレージ容量によって非対応だったり、逆に対応したりする。
- スペック表でも書かれておらず、実機検証以外に確認が不可
- 非対応機種が新たに対応することはできない
- 2025年の現代において16GBは微々たる量では?
- 一部のユーザーや専門家は、OP領域の削減がフラッシュメモリの寿命に影響を与える可能性を指摘しています。ただし、Xiaomiは256GBモデルで10年以上、512GBモデルで20年以上の耐久性を保証しており、通常の使用条件下では問題がないとされています。*3*4
まとめ
- UFSハードウェアの予約領域を削り、実際にユーザーが使用できるようにした機能
- 仮想メモリ機能ではなく、実際にユーザーがストレージとして使用できる
- ただし実際に対応しているかは実機を見ないと確認できません
HyperOSのおかげでこのような機能が実装されました。ただし、対応モデルや地域の限定、旧モデルへの非対応といった制約もあるため、購入を検討する際は自身のニーズとデバイスの仕様をよく確認することが重要です。UltraSpaceは、ストレージ管理の新たな可能性を示す技術であり、今後の展開が楽しみなイノベーションです。