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【リサイタルレビュー】カミラ・ニールンド(ソプラノ)&ヨプスト・シュナイデラート(ピアノ)(東京・春・音楽祭 歌曲シリーズ )

2026年3月27日(金)19:00公演

東京文化会館 小ホール

東京・春・音楽祭 歌曲シリーズ vol.46

カミラ・ニールンド(ソプラノ)&ヨプスト・シュナイデラート(ピアノ)

お世話になっております。

三島でございます。

 

3週間ぶりの更新です。なぜでしょうか?師走ですか?

その間に行った公演のレビューも書きたいところですが最新のものから書いていきます。

 

今年も無事に東京・春・音楽祭が始まりました。数少ないクラシック系の音楽フェスティバルでお歌の公演が多いのが好きなところです。

 

今年は歌曲シリーズにたくさん行く予定。というか歌曲シリーズしか行かない予定。春祭は歌曲を大事に扱ってくれる。アリアのおまけでも発声練習でもなくこれでもかというくらい歌曲を浴びせてくる。歌手の出身国の作曲家を取り上げたり珍しい歌曲を歌ってくれたりと新しい出会いが多い。

www.tokyo-harusai.com

この日の歌手はカミラ・ニールンドさん。昨年のウィーン国立歌劇場の来日公演『ばらの騎士』(シュトラウス作曲)で元帥夫人を歌った方です。そのときは特別良い印象を持たずに終わりましたが歌曲を歌うとどうでしょうか。大きな期待はしないけれどめちゃくちゃ心配することもないので大らかな気持ちで劇場へ向かいました。

 

(以下敬称略。)

 

前半はワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集を歌唱。春祭のおかけで毎年この歌曲を聴けている。本当にありがたい。

 

ニールンドは先日の来日公演で気になった通りで上半身での発声になっていることが多い。大きいし声と曲に対する集中力が高く、曲の中身が面白くなるように歌うことができるので気にしなければ聞けてしまいますが、声の芯が太く通っていればもっと楽に聞けるのになあと少々勿体無い気にさせる。

 

プログラムが進むにつれて声が安定してきたのは良かった。ただそうすると高音に硬さが出てしまいオーケストラ伴奏ならまだしもピアノ伴奏だとうるさくなってしまうのが気になった。それも毎回ではなく良い響きの高音もあったので全て良い方向でお願いしたかった。

 

シベリウスの歌曲はほぼ初対面だったが二人の描く世界が明確だったので言葉は理解できないがそれなりに楽しんで聞くことができた。特に『逢引きから戻った娘』と『黒いばら』の歌唱は歌と伴奏のテンションが最高潮に達していて聞き応えがあった。歌詞が直接理解できたらもっと楽しめたのだろう。

 

シュトラウスパートはちょっと雑だった。『夜』は繊細に扱ってほしい。『ダリア』は歌詞が詰まっていることがよくわかった。ドイツ語におそらく慣れているニーランドでも苦戦しているような印象を受けた。『万霊節』は高音が大きすぎて曲の雰囲気とあっていない。歌詞を早く捌きすぎて焦っている様に聞こえた。というかシュトラウスパートは歌手もピアニストも疲れを感じさせる仕上がりだった。

 

アンコールは3曲でうち1曲が『月に寄せる歌』でオペラアリアです。チェコ語の発音がそんなに上手ではない。そちらが気になってしまって曲に集中できなかった。歌が上手であれば発音どうでもいい派なのですがある程度は大事だと再確認しました。

 

ピアノのシュナイデラートは派手な演奏はしないしシュトラウスパートでは『ダリア』の前奏が速すぎて物足りない部分はあったがワーグナーから始まりシュトラウスで終わるという体力勝負過労とんでもプログラムを完走したことだけでもすごい。ありがとうございます。ニーランドの怪しい箇所を的確に支える機転の効く対応は素晴らしいです。余計なことをしないから歌手が安心して歌えるのだろう。

 

シベリウスの歌曲は「それは伴奏ですか?」とお伺いしたくなるくらい別のことをやっているので(褒めてます)、演奏できる歌手とピアニストが恐ろしいなと思いながら聞いていた。別のことやっているのに曲として成立しているのが最高に美しいのですが崩れたら立て直せない感じが怖い。

 

歌唱の気になる部分はいくつか合ったけれど1曲1曲の密度が濃くて良い時間を過ごせた。カーテンコールのお辞儀も丁寧だった。大袈裟に歌ってなんとなく聞いた気にさせるのではなく深く深く追求し続けるような歌曲のコンサートはオーケストラや衣装がなくても面白いものがつくれることを教えてくれる。それと同時に最初から最後まで誤魔化しが効かない曲たちでメンタルやられないか心配になる。

 

以上です。

 

久しぶりのレビュー。

私も頑張る。




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