2026年1月10日(土)14:00公演
千葉県文化会館大ホール
千葉交響楽団 特別演奏会
ニューイヤーコンサート2026
41年目の門出を慶ぶ調べ

お世話になっております。
三島でございます。
この日は先週に引き続きニューイヤーコンサートにお出かけです。
千葉の交響楽団さんの公演に行って参りました。行くのを決めた理由は一つ。

リヒャルト・シュトラウスがオーストリアのワルツファミリーに加入しているみたいなプログラム構成だからです。混ざっている。溶け込んでいる。おめでとうリヒャルトくん(?)。
それでは感想いってみよー。
(以下基本的に敬称略。)
チーバさん
自動ドアから入場し今後の公演ポスターを見ながら歩いていると千葉県のマスコットキャラクターのチーバくんが登場。今まで興味なかったのですが、実物(?)を実際に見るとめちゃくちゃ可愛い。なので写真をたくさん撮った。今度グッズを買いに行こうと思います。

アンコールの話からで恐縮ですが、アンコール最終曲(”Radetzky-Marsch”)で舞台上にチーバくんが登場しトコトコ歩き回りながら愛嬌を振りまいておりました。手をパタパタさせたり客席に手を振ったりしてとても可愛い。コンサートの感想がチーバくんの感想になってしまいます。
キャラクターといえばもう1人?もう一匹?もう一体?登場しました。アンコール2曲目でプロ野球球団千葉ロッテマリーンズのキャラクターであるマーくんのご登場。マイクを片手に球団の歌(”We Love Marines”)を熱唱。いや歌ってはいないのですが歌っているようなパフォーマンスがありました。チーバくんに比べるとステージ慣れをしていて日々スタジアムで鍛えられている力をみせてくれました。
本編の感想
ソプラノの中江早希が登場し3曲歌唱。まず前半はニューイヤーコンサートの定番であるヨハン・シュトラウス II作曲”Frühlingsstimmen”。過去の演奏会で聞いた中で1番良かったです。高音の音がピタッとハマっており最高音も軽々と出すことができる。ドイツ語の発音がとても綺麗で「この歌をきちんと発音しながら歌えるなんで!」と驚きました。
ドイツ語は子音にインパクトがありますが悪目立ちするのではなく、あくまでフレーズの流れの中の一部に子音があるのだなあと。子音に引っ張られて音が止まるような印象を受けるのは美しくないんだなとお勉強しました。上昇も下降も軽やかでこの歌にあっている。音の粒も揃っている。発声が浅いといえば浅いのですが揃っていると聞けちゃうものです。
指揮者の山下一史はリヒャルト・シュトラウスが好きなことがよくわかりました。私は授業参観のような気持ちで話を聞いておりました。もちろんシュトラウス側の。担任の先生に褒められているときの親の気持ちです。熱量はあるけれど堅苦しくないユーモアのあるおしゃべりでクラシックの演奏会に慣れていない人も楽しめるようなトークでした。できたらマイクはもう少し口に近づけて欲しいです。
リヒャルト・シュトラウスの音楽にはっきりとした調性がないことを説明するときに「アメーバのような」と発言したのが印象的だった。アメーバ転調ってあったかも?客席にはこの例えがあまり伝わってなかったのが面白かった。反応薄い客席。「腐る手前の熟れ切った果物」と説明もとてもよくわかる。ギリギリを攻めていく。攻めることができる本当に面白い作曲家です。新年から好きなものを共有できるのはありがたいですね。
今後この楽団は大きい編成のものにチャレンジしていくと発言しておりましたが、この演奏会でリヒャルト・シュトラウスの演奏を聞いた限りではちょっと慎重になったほうがいいかもなと思いました。時期を見極めてほしいけれど5月にリヒャルト・シュトラウスの交響詩を披露する演奏会が決まっているらしい。楽団の演奏の問題だけでなく客席がついていけるかも大事ですよ。ワルツの演奏はどれも素敵でした。
ソプラノの中江が後半も登場し今度はリヒャルトの方のシュトラウスの歌曲を2曲(”Cäcilie””Morgen!”)歌唱。こちらは気になることが多かった。”Frühlingsstimmen”では気づきにくかったけれども中江の声は中音域が響かない。ホールの音響がいまいち掴めなかったので会場の影響もあるかもしれないけれど、高音域を歌っている時よりも地声のような声で声質が変わってしまうのが気になった。中央音域以下は音程があまめで美しい高音を持っているのにもったいないなぁ思ってしまう。
“Cäcilie”の最後のDu lebtest mit mir!の高音に上がっていくもはとても綺麗でした。(ちょっと広げすぎな気もするが。)”Morgen!”は楽器と歌のテンポ感の相違を感じた。歌手が楽器の音の長さやゆったり感に合わせた保ち方ができず先に終わっているように聞こえた。子音の綺麗な発音はあるのですが、母音が伸び切らないので”Morgen!”に関しては物足りなさが顕著に出てしまう。不必要に急いではいけない曲な気がする。楽譜だけを見ると細かい音符がないので簡単そうに見えるのですが、結局こういう曲が1番難しい。さすがリヒャルト・シュトラウス。
以上です。
風が強かったけれどお空は綺麗で良い日になった。