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【オペラ感想】オルフェオとエウリディーチェ(新国立劇場2025年)

2025年12月4日(木)14:00公演

新国立劇場オペラパレス

クリストフ・ヴィリバルト・グルック作曲

オルフェオとエウリディーチェ

お世話になっております。

三島でございます。

 

この日はオペラを見に新国立劇場へお出かけ致しました。

www.nntt.jac.go.jp

この演目『オルフェオとエウリディーチェ』は3公演のみです。少ないです。

レパートリー型の劇場ではないので3公演終わったら一旦シーズンでの公演は終わりなのが恐ろしい。というか寂しい。

 

それでは感想いってみよー。

(以下敬称略。)

 

バロックに戻る

前日はプッチーニのところにいた人なので時代をかなり遡りました。

プッチーニのところ

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端正なバロック・オペラはとても落ち着きます。

 

序曲の演奏はとても整っており期待ができそうな仕上がりでしたが幕が開いた後は音がばらけ始め不安になる部分が少々ありました。しかし全体のバランスは保っておりお歌を丁寧に支えながらもまずまずの演奏をしていた。

 

特別目立つ部分がないけれどだからこそ常に上手でなければいけないのが難しいところですよね。派手さがないと音そのものの美しさを求めてしまう。オーケストラだけでなく歌手ももちろんですが。

 

歌手たち

エウリディーチェを歌ったベネデッタ・トーレはとっても良かった。声がまっすぐ届く。高い響きもある。聞いていて心地よかったので出番が少ないことが悔やまれる。もちろん劇的で派手な芝居表現はないが音楽の中に込められいる不安なエウリディーチェや気持ちの動きをよく伝えてくれた。3幕でオルフェオが振り向いてしまった後の倒れ方が綺麗でした。ゆっくりゆっくりと時間を感じさせるのは死ではなく美です。

 

オルフェオを歌ったサラ・ミンガルドの声種はアルトらしい。響きが集まっておらず声も小さいので舞台後方にいると声が聞き取りにくい。3幕の有名なお歌”che faro senza euridice〜”はまあまあ仕上げてきたのでトーレ同様にぶらぼーがかかった。3人しか歌手がいないと全員に平等にと思ってしまう。

 

ミンガルドの声が一番素敵に感じたのはトーレとの重唱の部分です。トーレに良い意味で影響を受け、響きが集まり声の相性が良いのが一人で歌う時よりもクリアに聞こえた。

 

アモーレの杉山由紀は2人に比べて天井の低い声だった。響きを顔面に当てることはできているけれど奥行きがなく発音が平べったいので技術面が気になった。誤魔化しのききにくい作品だからこそちょっとした違いが部分が目立ってしまう。アモーレらしい可愛い動きを意識しているかわからないがポージングがはまっておらず効果的ではなかった。

 

三人ともバロック・オペラに対して誠実だったのは良かった。

 

過去に何回か書いておりますが新国合唱団はお芝居をしないで背景となっているような状態で歌った方が良いです。歌そのものやイタリア語が上手なので演技がない分さ更に揃うし更に綺麗でした。当人たちは面白くないかもしれないが客席は安心します。

 

演出など

主役はダンサーかなと思うくらい仕上がっている踊りと雰囲気。ダンサーが何を表現するのかって結構難しい。付加しすぎると作品が壊れてしまうし動かなすぎると本来はどうなんだっけとなってしまいますが舞台全体を考えた上手な配置でした。

 

何か明確なものを踊ったり表現するのではなく音楽の中の漂うものを踊りで表現している。空気なのか香りなのか衝撃なのか安らぎなのかわからないけれどわからないことが辛くない。歌手を邪魔せず存在感は出しつつオペラに組み込まれる踊りはとても美しかったです。抽象的な踊りだけれどダンサーの質が良いので見応えがある。手の上げ方や足の蹴り出し方が綺麗でバレエ的な踊りが踊りが多かった。

 

ダンサーの中にアレクサンドル・リアブコがいた。先日のYGPガラに出演しておりまして素敵だったので印象に残っております。全員上手でしたが気づくとリアブコを追っかけておりました。技術も素晴らしいのですが抽象的なものを表現するのに優れております。逆に王子様役とかは違うのかもね。カーテンコールでのお辞儀まで美しくバレエダンサーは最高です。

 

以上です。

 

次の新国立劇場訪問は『リゴレット』かな?




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