2025年10月12日(日)15:00公演
YGPオーチャード・ガラ

お世話になっております。
三島でございます。
この日はバレエを見に渋谷へ行きました。
土日や連休の渋谷にはいきたくないのですが結局行くことになるのは何故?オーチャードホールは駅から歩かなければならないのが辛いです。人人人で辛い。信じられないほど到着まで時間がかかる。しかし駅近のシアターオーブも好きではない。やっぱり有楽町がいいよね。新国立劇場も東京文化会館も有楽町に移転してくれ。
この日のお目当ては永久メイさん。今年3回目の永久メイさん。そして嬉しいことにジゼルを踊るとのこと。本当にありがとうございます。
それでは感想いってみよー。
(以下敬称略。)
人間じゃなかった
2幕からの抜粋でパートナーはボリショイ劇場のドミトリー・スミレフスキーが登場。踊る前にスクリーンにて写真と所属が映されるのですがマリインスキー劇場とボリショイ劇場の文字が並ぶのがかっこよかった。
客席から悲鳴(!)と歓声が聞こえジゼルには合わない始まりとなった。元気な客席に動じない永久の表情が素敵だった。
永久登場前に2人のウィリ踊りましたが生命力に溢れており抜粋で踊るのことは難しいな、と思いながら見ておりました。ジャンプが元気だった。しかし永久が登場するとひんやりとした空気が流れる。生命力ゼロのジゼルが登場です。
腕の動きは空間を漂うようにふわふわしているのに踊り自体は芯がありいつも安定的な踊りを見せてくれる。ジャンプも軽やかに飛ぶのだけれどオーロラ姫のような可憐で可愛らしい感じではなく本当に命がないかのような動きです。ぜひ1幕との使い分けを見て見たいところ。
最初の方の振り付けで前に足を上げるときの相変わらずの引っ掛かりのなさ。どこに力を入れて足を上げているのかわからない。糸で上に引っ張っているような自力で上げていることを感じさせない軽さとスムーズさです。スーと足が上がっていく様子に泣きそうになった。
頭を斜めにに向けるときによく見える無表情なお顔からは人間味を感じさせずでもアルブレヒトのために踊る姿とのギャップが苦しい。もう脊髄反射(脊髄はあるのか?)みたいにアルブレヒトのことを想っているでしょう。最後まで踊ってくれないかなって思いながら見ていた。そしたら終わってしまった。永久を見ているときの私がこの世で一番集中でしていると思う。
スミレフスキーが踊っているときはひたすら「ロシアだ!ボリショイだ!」と思って見ていた。ダイナミックなんだけれど繊細。大きな踊りなのに雑さがなく足先まで綺麗でした。全幕でなく一部分だけなのでどの振りにも余裕を感じジャンプも綺麗に5番に着地する。私は5番が綺麗な男性ダンサーが大好き。黒い衣装もお似合いで是非全幕でお目にかかりたい。
その他
同じくゲスト枠のアレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ)の踊りには関心した。
若いダンサーと踊るからこそよくわかる実力。同じ振り付けを踊っているのに音の使い方が長く踊りが大きく見える。誰よりもエネルギッシュでそして何故かフレッシュに感じる踊りだった。永久もそうなのですが音の使い方の上手は目に見えるテクニックではないけれど完成度を上げてきます。リアブコのようなダンサーと一緒に踊ることってめっちゃ勉強になるだろうな、と思った。
オープニングはオペラ『エフゲニー・オネーギン』のポロネーズを使用。劇場でお目に(お耳に?)かかるのは久しぶりです。人数が多すぎて舞台が狭い。知り合いはいないのだけれどちびっ子バレリーナの登場は感動した。まだ夢と希望が詰まっている。
永久以外のバレリーナ(つまり女性ダンサー)で1番印象に残ったのは『仮面舞踏会のワルツ』を踊ったクリスタル・フアンです。刺すように鋭い腕の動きがあるかとゆっくり滑らすように音楽を使ったりと踊りの緩急がカッコよくて見応えがあった。堂々と自信に満ちた踊りを披露してくれるので謎の爽快感があり楽しめました。そもそも曲が好みだった。
以上です。
マリインスキー劇場でマリインスキー劇場の演奏で踊る永久メイが見たい。ジゼルが見たいけれどジュリエットでもオーロラ姫でもいい。でもマリインスキー劇場さんに予定を合わせるのが難しい。辛い。