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【オペラセミステージ形式】トゥーランドット(マリインスキー劇場)

2025年2月24日(月)19:00公演

マリインスキー劇場

コンサートホール

ジャコモ・プッチーニ作曲

トゥーランドット

ロシアからこんにちは。(帰国済)

 

お世話になっております。

三島でございます。

 

この日はロシアのサンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場のコンサートホールに行って参りました。コンサートホールには入りました。そして今回唯一のマリインスキー公演の観劇日です。寂しい。

 

それでは感想いってみよー。

(以下敬称略)

(歌手の名前は読み方の信憑性の関係でアルファベット表記にしておきます。)

 

新イタリア語の教科書

発音が!聞き取れない!イタリア語が!いない!

 

全員揃いも揃って不明瞭なイタリア語で歌います。それすら間違いなのかもしれない。イタリア語ではなかったのかもしれない。最初ロシア語で歌い出したのかと思ったのですがそれも違う。耳をすませば聞き慣れた単語がところどころ聞こえる。新イタリア語という新しい言語が誕生したのかと思いました。

 

イタリア語の発音が苦手や発音を磨くまで手が回っていないのではなく明瞭に発音する気がないのだと思う。開き直りです。「歌が上手なら発音なんてどうでも良くない?」といったところです。ここまでくるとこっちも開き直っちゃうから面白いよね。イタリア語の美しさはネイティブに任せておけばいいのかもしれません。

 

ただ最初はびっくりしちゃうから頭の中を切り替えてから聞きにいく必要があるよね。定刻に幕は開かないし座席は背もたれにつけないしイタリア語は行方不明。3回復唱してから劇場入りしましょう。

 

大声合戦

カラフとトゥーランドットの声が強い。この役を歌うだけあるなあいう声量と力強さです。

 

カラフは歌ったのはIVAN GYNGAZOV。東洋風の衣装良く似合っていた。力強い声を出すことが想像できるガッチリした容姿で登場しただけで安心感がある。

 

皇帝と話すときはずっと客席に背を向けているのですが何故か声が前に飛んでくる。なぜ?ホールさんのお力添えもあるかと思いますが前を向いてるときと声量も声の通り方も変わらないは純粋にすごい。

 

声が強いことの代償として表現力に欠ける一本調子の歌い方になっていたのはちょっと残念。歌の流れは止まらないものの永遠にフォルテが続くので話の内容がなくなる。もっと芝居をお願い致します。しかし最後まで疲れを感じさせないのは恐ろしい。

 

トゥーランドットを歌ったAYUNA BAZARGURUEVAも声が強い。ソプラノで強めで持久力がある。日本だとなかなか出会うことのできないタイプの歌手です。声自体の美しさは欠けるものの最後までフォルテで駆け抜けることのできる強さにGYNGAZOV同様に驚く。ただ低音が若干苦しそうだった。

 

メイン2人が声や喉の強さを競っているような印象が強いので最後は唐突に終わる感じが強まった。作品としての面白さが負けてしまった。プッチーニ作品でもこういうこと起きるんだな。オペラ全幕じゃなくて重い曲を歌いあってどちらが先に限界がくるか競うというコンサートを開催してほしい。こればかりはオーケストラ伴奏でお願い致します。

 

リュー(YEKATERINA GONCHAROVA)も素敵だったのですが2人が強すぎて霞んでしまう。イタリア語こそないものの全体的に丁寧に歌っており好感が持てた。ピアニッシモの美しさと息の長さが印象に残っています。

 

オーケストラの音が聞きたいのよ

マリインスキー劇場のオペラ公演の魅力ってオーケストラが上手なところだと思っています。歌いる?と聞きたくなるほど(オペラとは?)オーケストラが素敵なのですがあまり聞こえなかった。プッチーニ作品だからか舞台上の歌手が強すぎるから。残念。”Nessun dorma”の後奏は拍手で聞こえなかった。そこ聞きたいの。

 

打楽器担当者が2人舞台上で演奏しているのが面白かったです。後方で照明も当たらないのですが舞台上に招集されちゃって大変なお仕事だなあと思いました。腕組んで着席しているのが印象的。

 

セミステージといえども

コンサートホールでのセミステージ形式演奏だったものの通常の全幕公演の衣装や舞台道具を持ってきているのでセミステージ感がないのは良かった。合唱も衣装着用でダンサーも登場。豪華なセミステージです。

 

クイズ大会では答えが垂れ幕で「血」「希望」「トゥーランドット」(漢字表記)で出てくるのが面白かった。運動会みたい。普段漢字を使わない方々からするとおしゃれなのでしょうか?

 

関係ないけど

絶対発生する座席トラブル。今回もございました。

 

私が座っている席にマダム2人がやってきて片方のマダムが「私たちの席!」と言い張ります。私はチケットを見せて間違っていないことを主張するも聞かず。ただもう1人のマダムが理解のある方で自分のチケットを確認。連番で購入したものの列違いになっていたようです。私は優しいので席を変わってあげました。正直どこでも良かったので(理由:トゥーランドットだから)いくらでも交換しますけれどまず自分を疑えよと。

 

以上です。

 

愉快な夜だった。

 




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