2025年1月3日(金)14:00公演
すみだトリフォニーホール 大ホール
オリックスpresentsニューイヤー・コンサート2025
一年の計はお正月にあり!

お世話になっております。
三島でございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
この日は新年っぽいコンサートに行って参りました。お年玉抽選会あり銀テープ演出(でいいのか?)あり獅子舞ありのお祭りっぽい楽しいコンサートになっておりました。新鮮な気持ちです。良い時間です。
オーケストラのみのお話はできませんが幸いなことにソプラノ歌手がおりましたのでこの辺りの感想をちょっと書いておきます。蛇がスカイツリーに絡んでいるポスターの絵が可愛いですね。
ソプラノ歌手(櫻井愛子さん)とヴィオラソリスト(瀧本麻衣子さん)が注目を浴びる立ち位置にいるなか1番華やかだったのが司会者の田添菜穂子さんだったのが面白かった。本職だから当たり前だろうけれどはっきりとした日本語と場を和ませるアドリブ力に関心した。
それではいってみよー。
(以下敬称略)
日本の客席が好むやつ
櫻井は終始軽い声で歌う。高音も軽く歌う。第一声を聞いたときに漠然と「日本の劇場のお客さんが好きな声だ!」と思いました。軽く可憐でふわふわした声がお好きなのか。司会者の田添からご案内があった通り「天使のような声」とも取れる。取ろうと思えばいくらでも取れる。でも実際は胸から上で歌っているからふわふわしているのではないかと。
ホールが大きすぎるのか響きも足りなく声を拾いにいかなければならなかった。高音は出ているけれど喉にへばりついている感じがあり自由ではない。芯がなく軽い声ではあると同時に頼りない声でもあった。高音がでれば良しとされるけれど質にも注目していただきたい。
1曲目、『Auf Flügeln des Gesanges(歌の翼に)』(メンデルスゾーン作曲)は緊張で震えているように聞き取れました。がしかし新日本フィルとは数回共演しているとのことです。それなりに場慣れしていると伺えますがいかがでしょうか。技巧を見せる部分もなくオーケストラ伴奏もおとなしい曲なので歌の流れのなさが悪目立ちした。レガートが苦手なのかなと思いながら聞いていた。
言葉がわからなくても原語派な私は日本語版の歌詞は大体好まないのですがこの曲は日本語の歌詞も素敵だなと思います。(この日の歌唱は原語です。そしてリンクも日本語ではない。)
2曲目、『Frühlingsstimmen(春の声)』(シュトラウスⅡ作曲)は1曲目でもそうでしたが歌詞がはっきりしない。声量の問題で歌詞が私の席まで届かないのかもしれない。フレーズの出だしは聞き取れますが次の単語からゴニョゴニョしながら高音にたどり着くような感じでした。音が細かいだけにあるあるだけれど。最初の高いドが低かったかな。後はよかったと思います。曲の優雅さや派手さを楽しむというより歌唱の心配をしながら聞くことになってしまった。
3曲目、『Alleluja』(モーツァルト作曲)は歌詞少ない分安心して聞けました。誰でもそうだろうけれど言葉を喋ることに割いている部分がなくなるのでその分歌唱技術そのものに集中できますよね。歌った曲の中で1番上手に聞こえました。細かい音型は頼りないながらも転がっておりも響ききが乗っかってくればさらに素敵に仕上がるなと思いました。”Alleluja”の”A”が1番高い音のときに”A! lleluja”のように聞こえてしまうのが気になった。”ll”だからやっていることはあっているのだろうけれど大袈裟というか言葉が切れちゃうのはちょっと違うのではないかと。
4曲目はソプラノアンコール課題曲から『O mio babbino caro (私のお父さん)』(プッチーニ作曲)」でした。アンコールではないけれどコンサート内での櫻井の最後の歌唱だから実質アンコールかな。とても素直にそのまま歌う。こねくり回さないで歌うこの曲は新鮮だった。イタリア語の方が響きがのっている気がした。
全体を通して丁寧に歌っているのはわかるけれどそれゆえの棒読み感と音楽が点になってしまうところが気になった。コンクール入賞の華々しい経歴を引き下げて活躍していくのだろうからどんどん化けて進化してほしいですね。楽しみですね。
以上です。
おしまい。