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【バレエ】オネーギン(シュツットガルト・バレエ団2024年)

2024年11月4日(月・祝)14:00公演

東京文化会館大ホール

シュツットガルト・バレエ団

2024年日本公演

オネーギン

お世話になっております。

三島でございます。

 

この日はバレエ観劇に出かけました。

夏ぶりのバレエ観劇です。といっても今も秋とは思えない気候だったりしますよね。ジャケット着たいのだが。

www.nbs.or.jp

去年よりかはバレエ観劇を増やしています。それもこれも今年2月のパリオペショックのおかげでバレエ公演のあたりハズレを気にせずに観劇ができるようになったからです。とはいってもまだ守ってしまうところもあり特に来日公演ともなるとお値段はりますし失敗したくないという思いは強いです。でもせっかくの機会ですし『オネーギン』は頻繁に劇場で観劇できる演目でもない(三島調べ)ので行くことにしました。

 

では感想いってみよー。

(以下敬称略)

 

全体的な素朴さ

同演目の劇場での観劇はコロナ禍ギリ前のパリ・オペラ座バレエ団来日公演が記憶にあります(古い)。比べてしまいますがシュツットガルト・バレエ団はパリオペより素朴でした。これがよかった。パリオペの圧倒的な華やかさは好きですが前半の田舎部分との相性が悪くまた個々のダンサーが立ちすぎてしまい元の作品の良さがわかりにくい仕上がりになっていたような記憶があります。対してシュツットガルト・バレエ団の公演は素朴で主張が少なく作品との調和を感じました。さすが本家本元(?)。キャラクターで押し切らず物語の経過や心理描写を味わうことができ濃い公演に仕上がっていました。

 

惜しかったのは田舎部分との相性が良過ぎて3幕のパーティーの華やかさが欠けてしまうところです。田舎の延長線上にあり場面が変わったことがわかりにくい。同じ人がどちらも上手に演じる(踊る)ことは難しいのもでしょうか。タチヤーナも垢抜けていなかった。おどおどビクビクしているように見えました。ここの華やかさがあればさらに素晴らしい公演だったと思う。

 

『オネーギン』を見る最大の良さはタチヤーナとオリガの仲に安心できるところですよね。1幕でタチヤーナの本をオリガが取り上げたときに破かないか心配してしまった。そのまま返してくれてよかった。破く人はまだ出てこないからね。1幕の仲が良さそうなお芝居と2幕のお互いを心配するような雰囲気も好きです。

 

にっこにっこオネーギン

『オネーギン』の中で1番好きなところは鏡のパドドゥでオネーギンがニコニコしているところです。踊りも良いのですが何よりも表情が好きです。様子のおかしい笑みが面白いのです。タチヤーナの中のオネーギンはそういうことなの?3幕の最後の踊りもニコニコしてるけれど別物ですよね。ずっと笑っているわけではない。感情がある。しかし1幕は貼り付けたような笑顔で本当におもしろい。

 

踊りに関しては安定という言葉がよく似合う。激しいアクロバティックな振付を驚きながら見るのではなく一つ一つを着実にこなしていくところを見ていた。もうちょっとスリルを味わえた方が見ている方としては楽しいのですがそういうカップルもいるよねってことで。踊りが突然(でもないけれど)終わるのがいいですよね。タチヤーナが伏せ(ではない)している間ににっこにっこオネーギンが去っていくというのがつかみどころがなくまさに「夢」ですよね。良い夢はいきなり終わるものだ。

 

3幕は激しく激しく終わっていった。緊張感やべえ。見てはいけないものを見ているような危険な香りとどんどん感情が溢れ出すタチアーナの心理描写を表に出すのが見事だった。バレエだと喋れない分顔芸頼りになってしまうような気がしますが踊りがついてきているので気にならない。自我を取り戻しオネーギンに出ていくように指示し一人になった後再び堤防崩壊は苦しい。素晴らしかったです。

 

ダンサーとオーケストラ

レンスキーを演じたヘンリック・エリクソンが美しかったです。そうだ。レンスキーはキラキラしていていいんだと。1幕のいい奴から2幕への情緒不安定の変化も良かったですね。過剰なお芝居をするのではないですが十分にわかりやすいお芝居だった。どの場面も若さを感じ若さ故の過ちそして悲しみって感じだ。決闘前の踊りは繊細で苦しくなるくらい美しかった。最後の拳銃バーンの場面は永久保存しておきたいくらい舞台上が綺麗ですよね。

 

グレーミン公爵のクリーメンス・フルーリッヒのビジュアルが好みだった。美しいです。ちょっとしか出ないのが勿体無い。3幕でわざわざ帽子を置いてからタチヤーナを抱きしめるの良いよね。本当に良い。300回くらい再生したい。

 

オーケストラは思ったより健闘していた。「録音でいいんだよ」と思う仕上がりになっている気がしていたのですが生演奏の意味があるくらいには演奏できていた。手紙を破るところや終幕部分は特に生演奏による臨場感のありがたみがありました。上で書いた2幕のレンスキーの踊りはもっと頑張ってほしかった。普通すぎる。そのまますぎて繊細さがほしかった。

 

伝わりにくい

休憩中に「話がわからない」という声が聞こえてきたので横を向いたらマダムにお連れ様があらすじを説明しておられました。私はオペラや原作で内容を知っているので物語がわからないことはありませんでしたが、確かに全くの初見だったら絶対についていけないですね。

 

鏡から出てくるところは「不法侵入?」ってなるしグレーミン公爵が出て行ったあとのオネーギンの入場も「不法侵入?」ってなる。2幕の手紙破りも意味不明だと思うしそもそも手紙って気づくのかもわからない。

 

予習がないと伝わらないものは作品としてあまりよろしくないなと思う人ですが全部の作品がそういうわけにもいかない。オネーギンは話を知っていた方が楽しい。絶対楽しい。シンデレラは事前情報なしでいける。椿姫はどうか?特にバレエに関しては言葉で補えないぶん予習とまで言わなくてもあらすじを確認するくらいは必須ですね。楽しむために1分でも良いから読んでおこう。事前に解説がある公演もあるしね。親切だ。来日公演クラスじゃやらないだろうけれど。

 

以上です。

思ったより満足。

ダンサーの踊りの素晴らしさよりも作品の魅力を再確認する時間になった。

 

超個人的ですが昨年11月から約1年の間にオペラ・バレエ・ミュージカルと別ジャンルのオネーギンを見ることができた。みんな違ってみんな良い。後はストレートプレイを見たらコンプリートじゃね?(コンプリートとは?)

 

おしまい。

 

アレクサンドル・プーシキンの韻文小説に基づくジョン・クランコによるバレエ

振付: ジョン・クランコ

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

編曲: クルト=ハインツ・シュトルツェ

装置・衣裳: ユルゲン・ローゼ

 

指揮:ヴォルフガング・ハインツ

演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 

オネーギン:マルティ・パイジャ

レンスキー:ヘンリック・エリクソン

ラーリナ夫人:ソニア・サンティアゴ

タチヤーナ:ロシオ・アレマン

オリガ:ヴェロニカ・ヴェルテリッチ

彼女たちの乳母:マグダレナ・ジンギレフスカ

グレーミン公爵:クリーメンス・フルーリッヒ

その他:シュツットガルト・バレエ団

協力:東京バレエ学校




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