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【コンサート】日本ドイツリート協会15周年記念特別演奏会

2024年9月23日(月・祝)13:30公演

東京オペラシティ リサイタルホール

日本ドイツリート協会15周年記念特別演奏会

 

お世話になっております。

三島でございます。

 

この日はドイツ歌曲の演奏会へ行って参りました。

4月の東京春祭もそうですが歌曲に特化した演奏会はそれだけで嬉しいものです。

 

オペラアリアを一曲歌う方が壮大で見栄え(聞き栄え?)がしますが歌曲を緻密につくりあげることにも労力がいるしオペラアリアと同等に難しい部分があります。オペラアリアとは違った難しさもありますよね。オペラアリアが上で歌曲が下という認識を変えてほしい。変えたい。なぜ舐められているのか。歌に上も下もないでしょうに。もちろん私見です。何が言いたいかというと歌曲楽しいよねーという話です。

 

では感想いってみよー。

(以下基本的に敬称略)

 

ドイツ歌曲の答えのような

私の大体の感想文は歌った順に感想を述べておりますが先に戸山の感想を先に書かずにはいられない。

 

本当に本当に素晴らしかった。なんという集中力。なんという丁寧さ。隙のない音楽に対して感動を通り過ぎた。凄すぎて涙が出ない。心が追いつかない。圧巻とはこのことなのかと思い知らされる。

 

言葉に自由がありました。無理のないドイツ語は大変に美しくネイティブもびっくりなレベルの美しさ。声だけ聞いたら日本人と気づくのに時間がかかりそうです。ドイツ語がドイツ語として聞こえるようにこちらが努力する必要がなく耳に自然に美しいドイツ語が入ってくるのは幸せです。発音がどうだこうだと言わせる隙も与えない。子音は際立つけれど音楽のラインを切ることはない。母音は常に深い。iでも深い。ドイツ歌曲で無駄に重く歌っている演奏に出会うこともありましたが(暗くしているのかな?)本当に歌える人はそこに「深さ」があるだけで謎に付加した「重さ」はないんですよね。

 

息の流れが美しいので音楽がボコボコせず安定して流れていく。というより戸山が音楽を流している。曲を自分のものにしている。かといって自己顕示に走るわけではない。この塩梅が難しいのだ。不快感を与えずに人の曲の中で自分をアピールするのは本当に難しい。懇切丁寧に歌うことで音楽を通して戸山という人を感じられる歌唱になっていた。

 

息をどのタイミングで吸っているかわかりにくい。呼吸が歌の中に音楽の中に取り込まれれているのが素晴らしいですね。

 

そしてこれまた素晴らしかったピアニストの岡原。

 

冬の旅の伴奏がこんなにもダイナミックでこんなにもセンシティブだと知らないかった。じゃんじゃんじゃんではない。音楽的な伴奏とはこういうことかと。こういうことの部分を説明するために感想文を書いているのだけれどどう表現したら良いかわからない。私の文章力では表現できない。

 

弱音なのか強音なのかの濃淡をはっきりつけつつも流れを切ることはない。戸山の歌もだけれど全く流れが切れない。端正な戸山の歌に立体さをプラスする岡原のピアノ。色彩が豊かなのではなく黒と白だけ「色」を表現する職人技だった。戸山の姿をよく確認しており、自分がどうしたいかだけでなく2人で演奏することの意味を理解している人なのだろうと思った。最後に戸山と岡原ががっちりと腕を取り互いを称える。信頼関係があってこその演奏なのだろう。戸山が岡原に背中を任せ岡原も戸山に正面を任せている。これこそ「デュオ」なんだ。

 

完璧な世界だった。その域にはどうやっていくのだろうか。別にスピっているわけじゃないけれど神様に選ばれた人にしかいけない場所にいるのだろう。当人の努力と経験が関係していることも間違いないけれどそれだけではいけない場所にいる。

 

あの場は西新宿でもドイツでもなくシューベルトがつくった冬の旅の世界なのだ。きっとそうだ。この域で歌を歌っている人と歌と共にピアノを弾いてくれる人がいてくれることが本当に嬉しい。関係者でなければ身内でもないけれど誇らしい。パンピーが何言ってるのだという感じですが本当に幸せだ。

 

本当にありがとうございました。

 

女性2名

リヒャルト・シュトラウスの『四つの最後の歌』を歌った津山恵は見た目の可愛らしさとは裏腹に戸山同様深く豊かなドイツ語を聞かせてくれました。好みの声でした。

 

1曲目『春』の疾走感は大変に気持ちよく出だしの低い音がきちんと響き、高音も同じ深さを保ったままそのまま出していました。へろへろしない高音は聞いていて気持ち良い。2曲目以降は1曲目と同じようなテンションで歌うので繊細さが欠けていたのが気になった。2曲目以降も1曲1曲の違いが出せれば面白いのでないでしょうか。

 

メゾソプラノの 内藤明美は声の揺れが気になるが健闘している方ではある。無理のない(嘘ではない)メゾソプラノの声は聞いていて心地よい。間違っても「ソプラノではない人」ではない。「メゾソプラノ」なのだ。

 

声の揺れ以外は概ね良好で表現力高く一曲一曲を歌いこなしてくれた。ピエロのおどろどろしさでホール全体を揺さぶったかと思ったらしっとりと歌いあげたり多種多様であった。一曲ごとに表情も変わる。素敵だった。

 

時間経っちゃったけど感想書けてよかった。

質の高い演奏会ほど良いものはない。

 

ありがとうございました。

 

おしまい。

 

戸山俊樹(Bs)

内藤明美(Ms)

津山恵(S)

岡原慎也(P)

志茂征彦(P)

服部容子(P




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