2024年8月17日(土)11:00公演
日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2024
セルゲイ・プロコフィエフ作曲
シンデレラ

お世話になっております。
三島でございます。
この日はバレエを観に日比谷方面へ行きました。この辺りは劇場が多くていいですね。新国立劇場も早く移転してほしい限りです。
有言実行すべくバレエを観た!そして二連続でキッズも対象にしている公演です。特に意味はないです。
前回観劇した「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」はバレエを習っている子が多いように見えましたがこの公演は初めてバレエを観る子が多そうでした。インタビューしたわけではありませんのであくまで推測ですが。慣れていない感じや「お腹すいたー」の声や水分補給しだしちゃう子(客席内飲食はいいのか?)がいて愉快な客席に仕上がってました。クレームではないです。微笑ましいです。舞台を見ていないわけではないけれど集中力が続かないようです。キッズたちの感想も様々だと思いますが夏休みの素敵な思い出の一つになったことを願います。
それでは感想いってみよー。
(以下基本的に敬称略)
総監督の解説が上手
キッズたちにもわかりやすく物語の説明をする総監督の小山久美が素敵だった。優しい声と喋り方が印象に残っております。バレリーナの美しさを持ちながらお喋りも素敵ってもう無敵じゃないですか?キッズたちをおいていかないようにゆっくりとはっきり喋っており、ときにキッズたちに問いかけるような言い方も良いです。物語の説明だけでなくバレエのマイムの説明もありました。バレエダンサー(洋服屋・関口啓)も登場し実演も交えての説明もわかりやすくて良いですね。関口は説明アシスタントも上手でしたが踊りも大変お上手で一番回ってましたし一番飛んでました。(王子より上手だった。)本編前の解説やご挨拶一つとってもいろいろなやり方があるのだなとお勉強。
スムーズな進行
全体的にわかりやすい演出になっており余計なことを考えずに楽しむことができました。街中、シンデレラの家、仙女が見せる世界、舞踏会など場所移動は多いですが場面転換もスムーズで客席を飽きさせる時間がありませんでした。舞台装置はお金がかかっているようには見えませんでしたが特別安っぽくもなく、でも馬には笑った。動かない馬に乗って疾走する王子さま御一行は申し訳ないけれど面白い。
舞踏会の衣装は華やかでしたね。赤いロングドレスの衣装がとても綺麗で一番のお気に入りです。バレリーナが着こなすロングドレスは美しいですね。スカートの捌き方が上手です。バサバサしないのが良い。バレリーナがバサバサするってありえなさそうだけれど。シンデレラの衣装も美しいです。白いチュチュはシンデレラの可憐さに大変あっておりました。シンデレラがチュチュにお着替えするとき(1幕)と舞踏会に登場するとき(2幕)は上手に視線を誘導してくるなと思いました。1幕はかぼちゃからの馬車からのシンデレラで2幕はパッと登場するシンデレラを見逃させないようになっていたと思う。
コール・ドが美しい
1幕の妖精たちの動きの揃い方が綺麗すぎて本当に美しかった。揃っているコール・ドって本当にありがたい。ワンカウントでパキパキ動くことが多いながらも体の向きもタイミングも綺麗に揃っておりました。衣装がほぼレオタードなのでゴージャスな衣装を着て踊るよりもミスが目立ってしまうと思うのですが本当に綺麗に揃っていてミスなどなかった(ように見えた)。フォーメーションを変えるときも謎の空間や間が生まれずに各々が綺麗に定位置までいくので舞台に隙が生まれないです。スターダンサーズ・バレエ団はコール・ド激強なのかな?他の演目も見てみたいです。
ネズミさん可愛い
ネズミさん(着ぐるみ)もネズミさん(人間)もとっても可愛くて優しくて癒されましたし泣けました。キッズ向けの演出にまんまとハマる大人です。シンデレラがダンスの練習をしているときにネズミ(女の子)が仙女に「シンデレラ上手ね!キャッキャ!」と会話?しているのが可愛くて可愛くてずっと見ていたかった。ネズミさんと会話する仙女が何よりも可愛い。
人間の姿になって参加する舞踏会では完全にシンデレラ見守り隊です。コミカルに動き回る二人が素敵でした。元気に動き回るけれどバレエの美しさを壊さないのはさすがだしそもそも踊りが上手だった。
終幕も階段を登っていくシンデレラと王子の前方に座っておりネズミさんが最後まで舞台上に出ていたのが嬉しかった。(泣いた。)カーテンコールは1回目はネズミさん不在でしたが2回目に幕が開いたらネズミさんが!よくわかってらっしゃる!キッズたちが嬉しいはずなのに一番嬉しかったであろう大人です。(泣いた。)
終幕間際に仙女がシンデレラを再び変身させようとしたところに王子が「彼女のありのままの姿を愛してます。」(勝手に訳す)とマイムで伝えてハッピーエンドになるのですが、このマイムは開演前に総監督がレクチャーしてくれたマイムなのです。伏線回収みたいな。総監督頭良いー!ってなりました。一番大事なところを説明してもらっていたので覚えていた人はダイレクトアタックを食らったのではないでしょうか。もう泣いちゃうよ。泣けちゃうよ。いい話だったよ。
大変満足です。ありがたいです。大好きです。可愛いとか綺麗とかしか言ってないけれどもうそれだけでいい。満足。個々のダンサーの技術レベルだけでいうならば先日開催されていた「世界バレエフェスティバル」に出演するダンサーとは差があります。周知の事実だと思うしスターダンサーズ・バレエ団は世界レベルなんてお花畑なことを言うつもりもありません。しかし個々の技術レベルを超越した完成度の高さは手放しで褒めちぎっていいと思う。そうしましたし。舞台上に無駄なものも隙もなく集中力を切らすことなくずっと楽しめました。そして暖かい心をいただきました。また素敵な公演をお願いいたします。
以上です。
バレエを観劇する機会をどんどん増やしていきたいです。
おしまい。
バレエ:スターダンサーズ・バレエ団
演奏:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
指揮:田中良和