
最近はますます撮影枚数が増えている感じです。ストリートスナップとかストリートフォトとか言うと、英語になるせいか?それは世代特有の負け犬感覚なのか、なんだかちょっとハンターのように光景を生け捕りにして行くような貪欲さを感じます。でもわたしのやっている行為は、第三者から見れば、ストリートスナップなのでしょう、けれども、そんな生け捕りとか貪欲という言葉に相応しい心の状態ではないと思います。金魚掬い、だろうか?すぐに紙が破けてしまいなかなか金魚を掬えない。斜めに紙をそっと差し入れて、紙の面に水圧がかからないようにしていく。自分の持っているレンズ、最近はAF対応の最新レンズがだんだん減っています。下取りに出しています。AFレンズはすごいです。この上の写真の中央を歩く人、この写真はマニュアルフォーカスのオールドレンズで撮っていて、一生懸命にピント合わせのリングを回して、ピントを合わせようとしましたが、男の人は向こうへ歩いていくので、なかなかジャストピントになりません。だから少し後ピンになっています。こういうことはAFレンズではまず起きません、一瞬にしてピントを合わせてくれる。なんなら、そのまま被写体追尾をしてずっとピントを合わせ続けてくれる。だから写真の成果の成功確率を上げたければAFレンズは素晴らしいです。だけど、金魚掬いの網を金網にしてどんどん金魚を捕まえるのではなく、マニュアルフォーカスでなかなかうまくピントが合わない状況にして撮ることを楽しむ。これは写真という成果の成功確率をあげることは、まぁそれは一番重要じゃないや、という心境です。撮るときの楽しみを優先したいという感じになっています。この写真は1951年に発売されただからもちろんマニュアルフォーカスの50mmレンズを使って撮りました。
前回のポストで書いたように、3/6から3/8にグループ写真展をやりました。あぁ、上に書いたことと180度違っちゃうけど、写真展に展示したパレスサイドビルのエレベーターホールを撮ったときには、これは真剣に成果を得ようと撮ったんだった。だけどコンセプトを「60年代に製造されたカメラとレンズで、60年代に竣工した建物を撮る」と立てたので、マニュアルフォーカスは慎重に慎重に合わせたんだった。
グループ写真展のあいだに山手線の大塚あたりを歩いてみました。大塚って、25年くらい前に雑誌「散歩の達人」に載っていた居酒屋に行ってみたくて、わざわざ遠路はるばる、仲間と三人くらいで飲みに行ったことがあったのですが、それ以来ですね。駅の周り、いい雰囲気でした。都電の線路がS字に通っている。そのSの上の円弧と下の円弧の間に都電大塚駅があり、その駅の上を高架で山手線が走っています。そして、上の円弧の内側にも、下の円弧の内側にも、広場があって、人がベンチに座って休んでいました。誰かを待っていたり、コンビニで買ってきたものを食べて朝食にしていたり、昼寝をしていたり。このときは日曜日だったので、それで余計にのんびりとして見えたのでしょう。理由や根拠はわかりませんが、なんか東欧な感じがしました。上の写真も大塚付近です。向こうへ歩いていく男が写っていますが、なにより手前の歩道に落ちている、標識や電柱の影模様が面白くて撮った写真。
写真展、とくに仲間と一緒にやるグループ写真展は楽しいです。準備から、ときには議論をし、黙殺し、仲裁し、やることを決めていく。搬入日に皆が集まって、オープンまでのあいだに黙々と掲示をして、出来た人から誰かを手伝うのも。お客さんがやってきてくださり、あれこれ話していると、誰かと誰かの出身高校が同じだということが判明したりも。会場がフイルムカメラ修理店のギャラリースペースだったので、見に来てくださった方は写真だけではなく、興味の赴くままにカメラも観ていきます。思い切って、カメラを買っていく方も少なからずいらっしゃいました。そこでも会話が起きる。そんな三日間だったので、終わるとちょっと「祭りの後」の感じがして寂しいものです。実はわたしもまたもや一台カメラを買ってしまいました。1961年発売のカメラでした。近々にAFレンズをまた一本売ろうと思います。
下の写真はモノクロにしてシアン調色。でも私は上の方が好きです。
