
2月から5月までのあいだに撮った36枚撮りのカラーネガフイルム6本を郵送現像に出して、約一週間待ってダウンロードURLが届きました。さっそくダウンロードしたなかの一枚です。最近はデジタルでもフイルムでも、デジタルはフイルムの100倍かもっと撮っているわけですが、このブログでもいいし、ほかのなにかに使うでもいいけれど、そういう「使えるな」と思う写真が撮れている「率」が落ちています。これでも、撮るときの問題なのか、もしかすると選ぶときの問題なのか、わかりません。写真は撮るときにそこを撮りたくなった理由を言葉にするまえに、視覚的に入ってきた光景に直感的に「いい」と感じて撮ることが多いのですが、選ぶときは結構既存の価値基準のようなことに引っ張られていると思います。だから、本当は選ぶところを、そういう価値に縛られていない、第三者に委ねるのがいいんじゃないか?2005年頃から2012年かな2013年かな、写真家の須田一政さんのワークショップに通って毎月数百枚のプリントから須田さんの直感的な目で、素早く見ることに引っかかった写真を選んでもらっていましたが、そのときに教えてもらった自由な見方(選び方)というのが、だんだん衰えていて、既存の価値観尺度に縛られることがどんどん強くなっている気がしています。いまや写真は撮ることより選ぶことの方に技術が必要な時代ではないか?とも思いますが、とかなんとか書いてるけど(笑)とにかく自分で「使えるな」と思える写真が少ないのです。
年とともに、たとえば食べる量はだいぶ減りました。とくに最近は2月の健康診断で肝臓関連の数字が悪かったことから、家飲みは完全に止め、間食のお菓子やスイーツも以前の1/10以下にし、少しだけ筋トレをして、食事も腹八分目に抑える、こういうことをやっていたら、昨年末から6キロか7キログラム、痩せました。そうしているうちに多分食べることができる食事の量自体、落ちたと思います。いいのかわるいのか。ただ、冬に左のひざが痛くてウォーキングもままならない感じだったのが、ほぼ回復したので、相変わらず歩数は減っていない。休日には一万数千歩、平日も七千歩くらいは歩いていると思います。平均で。
さらに読書量もだいぶ減りました。若い頃は月に10冊読んでいた小説は、一昨年くらいは月に4冊くらいになっていましたが、今年は月に2冊ってところです。だけど書店で手にして読みたくなり購入する本の数はそこまで落ちていないので、結果としてどんどん未読の本が溜まっているのです。この読書量の低下も、年齢と関係あるのかな。それともスマホに時間を取られすぎか。
最近は国内/国際ともにニュースを見たくなくなりました。夜の7時や9時にNHKのニュースを見ていた習慣は、その時刻にもしテレビが付いていても、見たくないから消すという行動になってしまいました。世界政治があまりにも茶番であり、あまりにも私利私欲に傾いていて、時代を逆行しているようで、もう知りたくないという気分が心の奥に生まれてしまったのだと思っています。そうこうしているうちにテレビが付いている時間も減りました。今期はテレビドラマはひとつも見ていない。もともと見飽きた顔がずらりと並ぶ、くだらないこと言って笑いを取っているようなバラエティ番組は見ることを止めています。だから世間の皆さんが知っているお笑いコンビなんか、ほとんど付いていけません。
という風に「使える写真」の減少だけではなく、いろいろと減少しています。でも減少で生じた時間になにか新しいことをしているのか?というとしていない。時間が早く過ぎると感じるのは、やることの速度が遅くなっているんじゃないか。
今日はバスのなかで降車時の運賃支払いで交通系ICカードの残高不足で、その場でチャージする必要の生じた八十は過ぎていそうな老婆が、ささっとスマートに運転手さんの言う通りの手順でチャージができずに、いらいらしている運転手さんに、嫌みたっぷりの声色でいろいろ言われているのを聞いていましたが、なんか他人事じゃないですね。はじめての指示を聞きながら目で確認して自分で動作を間違いなくこなす、ということに、おろおろする。これは「目で確認」というところに時間が掛かっているんじゃないかな。パソコンモニターにたくさんアイコンが並んでいて、むかしはそれでも、視力と分析能力で、すぐに所望のアイコンを見つけていたのに、それがなんど視線を動かしても、見つからない。あれ?アイコン消えた?と思う。だけど、結局はちゃんとあるんですよ。
すなわちこれ全部、ひとつのことを完遂するのに必要な時間が以前より余計に掛かっている感じがするのです。これを言い替えると、時間がどんどん早く過ぎて行ってしまいます。だから季節に追いつけない感じもするんじゃないか。
この上の写真は、そんな状況下にあっても、気に入った写真です。横浜のみなとみらい地区にあるパシフィコ横浜ノースの海側喫煙所付近で、五月上旬の快晴の昼間に撮りました。