
毎朝、通勤の京浜東北線で多摩川を渡るときに、進行方向右側の吊り革とかドアに寄り掛かって外を見ていると、コロンビアの音符のネオンが、朝だから点灯はしていないけれど、見ることができた。あるいはそれが夜の帰宅時だと、今度は左側の窓から、ネオンは赤く灯って音符の形に輝いた。いまはもうとっくにここの工場?はなくなって、たぶん三棟からなる高層マンションが建っているあたりだと思います。
あるとき、会社の帰りに、たぶんコンタックスTにISO100のポジフイルムを入れたのを持って、帰宅途中に多摩川の土手に行ってみた。電車から見ていると、そこに注視していたらもっと大きなネオンだと思っていたが、標準レンズだとこれくらいにしか写らなかった。妄想していたこういう写真になるはず、という写真には近づけなかったので、これはもう撮りに来たもののダメだった(妄想していた写真は撮れなかった)と思ったことを覚えている。写真はそのままポジのケースに入れて三十年近くしまわれ続けていたわけです。
でもいまこうして写真を見ると、これはこれで悪くないじゃんと思ったりするが、それは、もうこのネオンサインはないという事実が、私自身をセンチメンタルにしてしまったいるからだろうか。
京浜急行線の赤い電車、いまも大抵は赤いが、ときどき青いのや別の色のも走って来る。ステンレス車両ではなくて色が塗ってある電車がいいですね。