
★旧岩永時計店店舗(小樽オルゴール堂堺町店)
初代岩永新太郎が1895年(明治28年)に「岩永時計店」として創業した、軟石積みの重厚感あふれる店舗兼住宅です(1896年(明治29年)建築)。左右シンメトリーな和洋折衷造りの店舗。老朽化が進んだ1950年(昭和25年)に改築されたあと、1991年(平成3年)の改修により、正面2階のバルコニー、ファンライト付きの瀟洒な半円アーチ扉、手すりなどが復元され、ほぼ創建当時の姿となりました。改修されてはいるとはいえ、木骨石造の建物としてたいへん貴重で、当時はとても話題となりました。

瓦葺き屋根を飾る一対の鯱しゃちほこ)は、一般商店でみられることはほぼ皆無です。瓦職人からは「造ってみないと、金額はわからない」とまで言われた出来払いの逸品。当時の小樽商人の意気込みが感じられますね。屋根の装飾、軒に設けられた持ち送りなど細部にもこだわりが感じられます。妻側のアカンサス装飾、黒漆喰塗りの防火扉、壁面に使われた札幌軟石は平滑仕上げに塗装されています。創建当時は店員による音楽隊が結成されていたそうで、バルコニーを使って演奏していたというから、かなり「ハイカラ」なお店だったのでしょう。店内には創業当時からいまでも時を刻んでいる「コロン」と呼ばれる柱時計があり、まるで明治時代にタイムスリップしたかのようです。いまは小樽オルゴール堂堺町店となっています。小樽市指定歴史的建徳物。小樽市都市景観賞。
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