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小さきもの達の逆襲

今年の1月、上野動物園にいたパンダが返還された、らしい。たまたま返還される数日前に上野公園をぶらぶらしていて、平日なのにやけに混んでるなと思って調べてみたところ、そういう事情らしかった。特に見に行ったわけではない。

それからさらに遡ること数か月、和歌山県は白浜にあるアドベンチャーワールドにいたパンダも返還されていた。アドベンチャーワールドはたまに行ってて、パンダとの距離がかなり近かった。

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これくらい近い。ほんの数メートルの距離だし、ガラスで隔てられてもいない。あと人が少ない。かなりの近距離で見放題。園内の他の動物と比べると、カバより近くてマーラより遠い。マーラはすぐそこを歩いている。

 

そんなアドベンチャーワールドに、ついこの間行ってきた。パンダという圧倒的主役無き今、果たしてアドベンチャーワールドがどうなっているのか。

パンダがいたころは、園内2か所に2頭ずつ飼育されていた。1か所目を訪れたところ、やはりというかなんというかパンダにまつわる展示だけがされていた。まあそうだよなと思った。さすがにパンダの穴なんてそう簡単に埋められるわけがないし、これまで飼育・繁殖を行ってきたという実績もある。こういう形に落ち着くだろうなという感じだった。

似たような感じなのかなと考えながら、もう1か所の方へ向かった。こちらでもパンダにまつわる展示が行われていたが、ふと展示と反対側、パンダがいた方を見るとなんと動物がいた。それは

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レ ッ サ ー パ ン ダ

 

パンダがいなくなった後の飼育施設にレッサーパンダがいた。

 

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パンダがいた頃にほぼ同じ位置で撮った写真がこう。しっかり同じ場所に陣取っている。

さすがにこれは笑わざるを得ない。面白すぎる。パンダがいなくなったので代わりにレッサーパンダを置きま~す、は施設渾身のギャグかと思った。パンダのマークの下にいるレッサーパンダはもうアートじゃん。

 

さすがに荷が重いんじゃないか。去年まで端っこの方でのんきに過ごしてたじゃん。なんかフラミンゴの近くで悠々と餌を食べていたじゃん。それがいきなり大舞台に引っ張り上げられて、広い室内に1頭だけでスポットライトを浴び続けるなんて、環境の変化についていけないんじゃないか。

そんな風に心配したり、いやでもやっぱ面白すぎると思ったりしているうちに、また別の考えが浮かんできた。

 

これは、レッサーパンダによるパンダへの復讐なのではないか。

 

元来「パンダ」といえば、今のレッサーパンダを意味していた。しかし、ジャイアントパンダが発見されると、「パンダ」というワードが指し示すものがあの白黒の大きい方に変わってしまい、元々パンダだった方は英語で小さい方を意味する「lesser」を頭に付けたレッサーパンダと呼ばれるようになった。

つまり、レッサーパンダはパンダに名前を奪われたのだ。その悔しさ、歯痒さを抱えてきたレッサーパンダが長い時を経て、元々パンダのものだった居場所を奪い取るという復讐を成し遂げた、という見方もできるのではないか。

きっとこのレッサーパンダも喜んでいるに違いない。失意のまま倒れていった先祖達に誇らしげに報告しているだろう。めちゃくちゃ寝てたけど。




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