この間、お客様感謝デーなのでいつものようにツルハドラッグに行った。ツルハのお客様感謝デーと言えば、全国1兆6000億人のツルハユーザー待望の5%オフの日である。
食材とかシャンプーとかトイレットペーパーとか、足りないものを大量に買い込んで家に帰った。買った食材を使って納豆パスタを作り、細々した雑事をしたりダラダラしたりしたあとで洗濯を回そうとした。
そのとき、ちょうど漂白剤がなくなった。運の悪いことに詰め替え用のストックもなかった。僕は大抵詰替作業が終わったら次のやつを買うようにしているんだけど、色々あって買ってなかった。
次の5%オフの日までは10日ある。その間、一回も洗濯を回さないということはあり得ない。夜も更けてきた時間だったが、まだ閉店時間までは余裕もある。普通に考えたら、買いに行かないという選択肢はない。
行くしかねえよなあ、めんどくせえなあと重い腰を上げようとしたとき、誰かが囁いた。
これは5%オフの罠だと。
確かに5%オフはお得だ。同じものを購入するとしたら、5%オフじゃない日より5%オフの日に買う方が絶対的に安い。
ただ、その一方で言うても5%オフなのだ。僕が買おうとしている漂白剤で考えたら、確か大体300円くらいなので、およそ15円。もちろん、無駄にしていいお金なんて1円たりとも無いということは分かっている。それはそうとして15円だ。15円か~となる金額だ。
15円のために労力を割けるのか、という問題になってくる。「15円あげるからお使い行ってきて」と頼まれて、往復10分強離れた店まで行く人が、果たしてどれくらいいるのか。
そんなことを考えてたら、急に行かないことの方が正しい気がしてきた。むしろ、行かなきゃいけないのにあえて行かないという背徳感には15円以上の価値があるんじゃないかとすら思えてきた。
こんな風にして、怠惰な気持ちを無理やり正当化するという作業に、僕は日夜勤しんでいる。