
水泳教室にひとりで来ているだけのこと?
先日もブログに書いたのだが、プールの更衣室で、ひとりで着替えをしている小さな女の子に出会った。その子はどう見ても小学校1年生くらいなのに、保護者の姿が見えなくても全然平気そうだった。周りを見ると、皆母親と一緒なので、どうしても目立ってしまう。それに、その子は私が長椅子に座っている目の前で、慣れていると言わんばかりに着々と着替えをしていた。水着に着替えた女の子は、白い帽子を手に持って、鏡のある洗面台の方に行ってしまった。彼女は髪の毛をポニーテールにしていて、おそらく鏡の前で帽子をかぶろうとしていたのだろう。帰り支度を終えた私は、彼女のことが気になってしようがないが、これ以上彼女のことを考えないようにしようと頭の中から追い払った。その日はさっさとプールの更衣室から出て、家路に着いたら彼女のことはもう綺麗さっぱり忘れていた。
だが、先週の土曜日に更衣室でまた彼女を見かけた。今度は彼女は家から水着を着てきたようで、ロッカーに荷物を入れた後、すぐに洗面台の方に行ってしまった。後姿を見ると、この間は髪飾りが可愛い花だったが、その日はブローチのような形をしている洒落た感じのものだった。私が見たところ、とてもおしゃれで、水着だって、黒のセパレーツで、しかもズボンは二段のフレアーレースがついていた。すると、そこへ次々と母親に連れられた女の子たちがやって来て、その子たちは何処かで見たことがある何の変哲もない紺のスクール水着を着ていた。帽子だって、皆黄色だった。それで、私はようやく気が付いた、これから子供の水泳教室があるのだと。母親たちは子供に着替えをさせると、さっさと帰っていく。要するに、母親たちは送り迎えをしているだけのようで、水泳教室が終わればまた戻ってくるようだ。それとも、この市民スポーツセンターには親たちが子供の様子を見られるようなブースがあるのだろうか。毎日のようにプールに通ってはいるが、未だにそんな空間を見つけられてはいないが。
母親たちはただ送り迎えをしているだけなのなら、子供一人だけでも大丈夫だと考えても決しておかしくはない。それに私が注目せずにはいられない女の子は、親に放っておかれるよう子供ではないことは服装を見ればわかる。髪飾りにしたって、拘りがあるし、水着だってある意味洒落たものを着ている。どう見たって、彼女の意思でそうしたいからしているだけなのであって、なにも私のようなおばさんに不審に思われる筋合いは何一つないのかもしれない。私の見方はどう見ても偏見で、失礼極まりないものなのか。
ただ、私としては、あんな小さな女の子がひとりで更衣室に居ることに違和感を抱いただけなのだ。だが、先日の土曜日に同じ様な年恰好の女の子たちを目撃したことで、ようやく謎が解けた。10時から水泳教室が始まるからなのだ。浅薄で無知な私は、幼児用プールなら小さな女の子でも一人で大丈夫なのか、などと不審に思っていた。よく考えてみると、そんな小さな女の子がたった一人で保護者無しでプールに来るわけないではないか。なんとも、間抜けで見当違いな思い込みが恥ずかしい。
夏休みという状況もあって、連日、水中ウォーキングコースの隣りにある自由遊泳コースはたちまち満員になる。朝の早い時間であっても、大人のみならず、子供でも混雑している。小さな子供二人を親が遊ばせていると、監視員が飛んできて、「小学4年生以下は一人につき保護者がひとり必要なんです」と注意されてしまった。私などは小さな子供を足がつかない大人用プールで平気で遊ばせる親の行動に首を傾げたくなる。だが、怖がりの私の心配をよそに、子供たちは水を得た魚のようにのびのびと泳いでいるのだから、感心するばかりだ。
mikonacolon