
ウィーンで地下鉄に乗ろうとして迷う
10月7日(月曜日)のメモ
ウィーンのシュベヒャート空港から市内の駅まで行くのにはCAT(日本で言うと、成田エクスプレスみたいなもの)ですんなりと行けた。だが、ホテルのあるStphenplatzまで行こうとして、わからなくなり、人に聞くしかなかった。路頭に迷って、こんなことならタクシーにでも乗った方がいいとの考えも浮かんだが、肝心のタクシー乗り場までの行き方がわからない。CATに乗り込んで待っていたら、Sバーンの切符と思われるチケットを持った初老の夫婦が乗ってきた。どうやら彼らは自分たちの乗るべき列車がどれなのかわからないようで、車内の人に切符を見せて、「この切符でいいのか」と尋ねているようだ。だが、言葉が英語でもドイツ語でもないらしく、聞かれた人も困っているのが見て取れる。結局彼らは列車を降りて、反対側のSバーンのホームの方に向かったようだ。
Sバーンは日本で言うJRだから、CATよりは遥かに値段が安い。だからSバーンの方がコスパがいいのはわかってはいるが、今回は迷いたくないので、ホームが一つしかないCATにした。大正解だったが、それにしても、ウィーンの駅のホームは私のような異邦人には何だか不可解極まる場所だ。一つのホームのあちら側とこちら側で、違う電車が来るようになっている。CATが止まっているのとは反対側の方向に人がやたらと行き過ぎるので、一体あの人たちはこれから何に乗ろうとしているのか、とても気になった。
今回空港で、いや、ウィーンに行って驚いたのは、何もかもが高くなっていること。去年よりも幾分かバージョンアップしている。食べ物の値段が、もはや常識の範囲を超えている。空港の飲食店は閑古鳥が鳴いている。カフェのカウンターには昔はあった行列がない。なぜなのか確かめに行ってみると、小さなシナモンロールもどきのものが、4.5ユーロする。1ユーロ160円としても700円以上もする。どうしても食べたいと思わない限り、手は出ない。いや、試して見るには代償が大きすぎて危険だ。
それから隣に並んでいる三角のサンドイッチに至っては何と8.5ユーロもする。目の玉が飛び出そうだ。昔の2倍の値段だ。だが、どうしても買わなければならないものは水で、今回は搭乗まで我慢することにする。どうせ機内で出るのだから。
10月8日(火曜日)5:42 AM ホテルにて
テレビの番組を見ている。でも私の腕時計は1時間早い。確かにヘルシンキで時刻はあっていたはず。どうやらウィーンに来て、1時間時計の針を戻すのを忘れたらしい。聞いた話によると、こういった面倒な事をスマホは勝手にやってくれるらしく、スマホは本当に賢いが、その分人は馬鹿になるのは避けられない。そう言えば、去年もパリで同じ経験をした。いつものことで、駅ではなくてテレビ番組で現地の時刻を知ることになる。
今回は信じられないことに、飛行機の中で異変を感じて狼狽えてしまった。喉が渇きすぎて、少し痛みを感じた。それで、家から持ってきたパブロン微粒を飲んだら、何とかなった。一日の中で、寒暖差がありすぎて、身体が付いて行かない。特筆すべきは昼間はそれほど寒くないので、ダウンコートを着ていると、たちまち汗をかいてしまう。寒いだろうと覚悟してやって来たウィーンは昼間はテラス席に座ってお茶を飲めるほど暖かい。
以上は私が書き残した旅のメモだが、結局、あれから酷い風邪をひいてしまった。幸い熱は出ず、大事に至ることはなかったが、多めに持ってきたパブロン微粒を飲み尽くしても、全然よくならなかった。ある日などは鼻水がですぎるのか、朝起きたとき頭痛がひどかった。薬でもあればと思ったが、パブロンはもうない。それで、思いついたのが、解熱剤として持ってきたロキソプロフェンを飲んだらどうかということ。あれは解熱剤以外に、頭痛や痛みにも効く。今回は本当に薬を多めに持って来て助かった。本来はお守り程度のものなのに、まさかの緊急事態に役立つとは!
mikonacolon