
ドン・キホーテで見つかり、ひと安心
来月に行く予定の旅行のために、目覚まし時計を買いに行った。本当なら、今まで使っていた、去年も持って行った時計で済ませるはずだった。かれこれ20年以上もお世話になっている目覚まし時計で、久しぶりに取り出してアラームを設定したら、問題なく動いたので安心していた。プラスチックでできていて、たぶん何かの景品かなんかでついてきた代物だったが、おもちゃのようでも、役に立っていた。6センチの正方形の小さな小箱のようなそれは、軽くて持ち運ぶのには便利だった。これからもずうっと、一緒にいられるものだとばかり思っていたが、それは叶わなかった。
目覚まし時計がまだ使えると確認したその少し後で、取り出して見てみたら、デジタル表示の画面が少し黒くなっているのを発見した。無駄だとわかっていても、表面を爪で擦ってはみるが、当然何も変わらない。壊れてしまったのだろうか、と慌てふためくが、時間が経つに連れて、その黒くなった部分は大きくなっていくばかりだった。これでは、持って行ったとしても、使い物にならないだろう。
さて、どうするか、腕時計があるからそれで何とかなるか。考えてみると、早朝の電車に乗らない限り、そんなに目覚まし時計のアラームを使うことはなかった。ただ、時刻を常に確認できる安心感から、時計が必要なだけだ。ホテルの部屋に居ると、現地の時間が気になる。時差があるから余計にそう思うので、今の自分がいったいどの時刻にいるのか確認したくなる。それで、テレビのニュースをやたら見て、確認するしかない。
そうは言っても、時差があることを常に念頭に置いているので、たいして恐れることもない。ただ、腕時計では甚だ心許ないので、目覚まし時計に頼っているだけのことだ。目覚まし時計なんか、どうでもいいかと一時は思ってみたが、やはり落ち着かない。いつもの”あれ”がないと、後悔するのではないかと不安になってきた。ならば、探しに、買いに行かなければ・・・ということになり、楽をしてネットでもいいかと横着を決め込んだ。
検索してみると、安くて良さそうなデジタル表示の商品があった。大きさも名刺サイズで携帯するのにはもってこいで、値段も760円と安い。旅行に行くときしか持って行かないのだから、できるだけ安い方が有難い。買う気満々でいたが、その前にレビューでも見てみようとブレーキが掛かった。すると、とんでもない書き込みがあった。「商品には英語の説明書しか付いていなくて、設定に手間取った」だの、「ボタン電池がついていないし、傷があって、全然だめ」とかの無視できないコメントだった。途端に買う気が失せて、他の商品を探してみるが、サイズの表示がなかったり、値段が高すぎたりして、適当なものが見つからない。
ネットで探すのを諦めて、今度は近所にあるオリンピアに行ってみた。たしか以前見たときは、時計も売られていたはずだったが、残念なことにもう無かった。どうしようと落胆したが、その時頭の中に「ドン・キホーテ」が浮かんだ。もしかしたら、あそこに行けば、あるかもと期待したら、幸運なことに、いろいろな種類の商品があった。最初はデジタル表示の商品に惹かれたが、意外に重さがあって、携帯には向かないなあと判断した。むしろアナログの文字盤が付いている小型の目覚まし時計の方がはるかに軽かった。SEIKOの商品で、値段も1280円で手頃だった。これまで使っていた物よりは少し大きいがまあそれは仕方がない。ただ、ライトは点くし、時計としての機能は十分果たしてくれることは間違いない。
それにしても、デジタル時計はどうしてあんなに重いのだろうか。それに、見た目は薄そうでスタイリッシュかと思いきや、裏面には電池を入れるボックスが付いているかので、かさばって邪魔になってしまう。事実、そのことが、私がデジタルを諦めた一番の理由だった。
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