
15年も経ってから、気になる質問をぶつけてみた
実を言うと、私にはずうっと気になっていることがあって、今回の帰省の時に思い切って、義姉のミチコさんに聞いてみた。それは15年以上も前のことで、ミチコさんが当時飼っていた猫についてのことだった。あの猫はどうしたの?ちゃんと生きていた?というような類の質問をしようしようと思いながらできなかった。
今まで何度も帰省しながら、それを躊躇させたのは、できずにいたのは、ミチコさんとの間にわだかまりがあったからだ。私は当時ロシアが大好きで何度も行っていた。絵葉書をお土産にミチコさんにあげたら、「こんな美しい所なら、ぜひ行ってみたい」との反応。とんとん拍子に旅行の計画まで立てて、費用はどうせならと兄が出すことになった。私は全然覚えていないが、「出してもらったら?」と唆したのは、私なのだった。
思えば、あの頃、離婚したにもかかわらず、ミチコさんは実家に通って、3匹の犬の面倒を見ていた。ひとりで住んでいるアパートと実家との2拠点生活をしていたミチコさんはそんな宙ぶらりんの生活を楽しんでいるようにも見えた。もちろん生活のために洋品店で販売員のアルバイトもしていたが、自分の部屋の隣りに猫用の部屋も借りていたのには正直びっくりした。おそらく、洋服が大好きで衣装もちのミチコさんは、倉庫のような部屋が必要だったのだのだろう。その部屋で猫2匹を飼っていたのだが、仕事で忙しい上に、実家にも行かなければならないとなると、そんなには猫も懐いてくれなかったらしい。
それだからこそ、あんな非常事態になってしまったのだ。ロシア旅行に行くために、ミチコさんは動物病院に猫2匹を預けなければならなかった。なにせ18日間にも及ぶ旅行なので、そのままにして置いておくことなどできない。獣医さんに「18日間も預けるなんて、ちょっと可哀そうすぎる」と非難されても気にしなかった。出発日の前日には動物病院に猫を連れて行かなければならないのだが、1匹は捕まったが、もう1匹が荷物の陰に隠れて、エサで釣ってみても出て来ない。結局捕まらなかったので、ミチコさんは仕方なく、1匹だけを連れて動物病院に行くしかなかった。
もう1匹をどうするかについて先生に泣きつくと、猫がペダルを踏むと、自動でエサが出てくる仕組みになっている機械を貸してくれた。これなら、食べる分だけ出るので、不衛生にならずに済む。エサはこれで心配ないが、あとは水をどうするかだ。驚いたことに、ミチコさんは水道の蛇口をほんの少しだけ水が出るくらいに開けておいたと言うのだ。そうやって無事に18日間を乗り切ったのだから、ある意味凄い。
15年以上も前のことなのに、ミチコさんは鮮明に覚えていて、私の質問に即答した。特筆すべきは、動物病院に預けた猫よりも、アパートに置き去りにした猫の方が元気だったことだ。やはり、18日間も動物病院のゲージに入れられていた猫よりも、部屋で自由気儘に過ごしていた猫の方がすべてにおいて恵まれていたわけだ。
その捕まらなかった猫というのが、その辺のどこにでもいる猫ではなくて、アメリカンショートヘアーとチンチラのミックスだと知ってまた仰天した。当時はまだミックスという種類には商品価値がほとんどなく、ブリーダーの人にも”タダでいいですよ”と言われたそうだ。だが、まさか本当に無料というわけにもいかないので、いくらか払って引き取った。チンチラと言えば長毛で、模様がアメショーの柄を想像してみると、なかなか可愛いと思えてくる。「いい猫だった」とミチコさんも当時のことを思ってか感慨深げだった。
冒頭に書いた、ミチコさんとのわだかまりについては、残念ながら、私の集中力がこれ以上続かないので、割愛することにする。また別の機会にぜひ書いてみたい。
mikonacolon
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