
外国人観光客で賑わう市場に仰天
昨日、都心の市場にこの時期発売されるお茶を買いに行った。それは冷凍口切り茶という名前で、文字通り春に採れたお茶を冷凍して旨味を閉じ込めて置いたお茶のことだ。残念ながら、店であまり宣伝しないためなのか、さっぱり有名にもならず、売れ行きも芳しくなさそうだ。実際には11月初旬から売り出すのに、暮れの買い物の時に行くとまだ残っている。さすがに年明けに行ってみたら、売り切れていた。値段も税込みで854円で決して高くはないから、あの味でこの値段ならお得である。それなのに、世間の人は本当のことを知らずにいるのだが、店がそれでいいのなら、私がとやかく言うことではない。
854円という価格は普段飲むには少し高いかもしれないが、美味しいものを安く手に入れて堪能することは、人生における楽しみの一つと言っても過言ではない。ここの店のお茶がおいしいことがあまり世間に広まらない方がいいとさえ思っている。自分と数少ない友達のために私はお茶を買いに行った。いつもは20個以上買うのに、今回は16個でやめておいた。その理由はまだ家に3個ほど残っているからだ。つまり、ひと月に1袋の割合で買っておいたお茶が、この夏の異常とも言える暑さでとても飲む気にならず、余ってしまったのだ。ではいったい何を飲んでいたかというと、水道水で、やかんで沸して冷ましたものを冷蔵庫で冷やして置いて、やたらがぶがぶ飲んでいた。いつもならスーパーで売っている2リットルのお茶のペットボトルを飲むのだが、この夏はお茶を飲む気にはなれなかった。むしろ、お茶を飲むくらいなら炭酸、それもコーラがよかった。だが、コーラは甘すぎて、そんなに大量には飲めないし、口の中がスッキリしない。
となれば、最後に残る選択肢は水で、直に水道水を飲むのは美味しいとは思えないが、沸したら幾分かマシになって飲めることに気が付いた。しかもわりと美味しいことに気が付いたのだ。それで、この夏はお茶のことなどすっかり忘れていた。意外にもお茶の出番がなかったことで、3袋も余ったというわけなのだ。
1年ぶりに行った市場は去年と比べて驚くほど大勢の人で賑わっていた。まるで暮れの買い出しに行った時を彷彿とさせるような雰囲気があった。よく周りを見て見ると、何と外国人観光客ばかりで、日本人はあまり見当たらない。市場で売っている商品も昨年とは様変わりしていて、ここでは日本各地のお土産を売っていた。例えば、北海道土産として定番のポロボックルとかが売られていて、しかも安い。私も昔はよくネットで買っていた商品だが、ここでは680円と破格の値段で買えるようだ。たしか、あれは1200円もする人気商品だ。なにもお金と時間を使って現地に行かなくても、ここで何でも揃ってしまうのだから便利でお得だ。
帰りの電車で、熟年夫婦と思われる外国人のカップルを見かけた。彼らは座席に座って、日本の鉄道の路線図を眺めて何やら話し込んでいた。私はふと彼らが羨ましくなった。何が羨ましいかというと、自由に何の不安もなく移動できることにである。夫婦でのんびりと日本を観光できることでもなく、ただ、お金さえ持っていれば、行きたい所に移動できてしまうその自由さが羨ましかった。
つまり、外国では駅で自由に切符が買えないことが多いからだ。今回はウィーンに行ったが、あらかじめネットで切符を買っておいたからよかったが、去年はパリに行って駅で切符が買えない憂き目にあったからだ。要するに、駅の券売機では紙幣が使えず、小銭がないと切符が買えなかった。それならクレジットカードが有るではないかと言いたいのはやまやまだが、残念ながら拒否されてしまった。こんな時のために別のカードでも試してみたが、「このカードはシールドによって保護されています」という、何がなんだかわけがわからない文面が表示されて、その先へは進めなかった。思ってもみなかった壁に阻まれて呆然としたが、その時はまだ昔買ったカルネ(回数券)を持っていたから何とかなった。そんな痛い目に遭ったからなのか、今回行ったウィーンでは自然と1ユーロや2ユーロなどのコインを集めていた。何のためかというと、この先パリに行った時のためにである。頑張って合計25ユーロもの小銭を集めることができた。
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