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サンマルク

 

焼き立てパンは幸せをくれるのか

 昨日の夕刊に昔よく通っていた焼き立てパンが売りのサンマルクに関する記事を見つけた。そのタイトルは「わたしの仕事」で、サンマルクで働く若い女性が自分の仕事について語っていた。彼女の今の仕事は「カフェのメニューを考えること」だそうだ。記事によると、入社してすぐは店の運営を学ぶために「店長」として2年間勤務した。いきなりの店長の重責によくぞ耐えたものだと感心する。普通なら、すぐに逃げ出してしまいそうだ、少なくとも根性も忍耐力も何もない私などは特に。「店のメニューを考える」ということは、ずばり、店の商品、つまり売れ筋になる新しいパンを作ること。パンのアイデアだけでなく、自ら試作して、完成させることだ。

 サンマルクというと、近所にはないが、昔都心に遊びに行っていた頃、いつもそこで焼き立てパンを食べていた。店頭に、「焼き立てパン」という幟があって、なんだかとても美味しそうに感じたものだった。店に並んでいるパンはどれも美味しそうに見えて、何種類か選んで食べていた。そう、私は焼き立てパンの魔法にかかっていて、しばらくは憑りつかれていた。だが、魔法はすぐに醒めて、焼き立てパンも時間が経てば、タダのパンに過ぎなかった。なあ~んだ、冷たくなれば、どこにでもある何の変哲もないパンと何も変わらなかった。当たり前のことなのだが、妄想に憑りつかれていた私にとってはまさに目から鱗だった。

 サンマルクの人気商品はチョコクロだったが、それさえも、毎回食べていたら飽きがきた。何事にも熱しやすく冷めやすい性格の私は、それからというもの、焼き立てパンには見向きもしなくなった。何事もなかったかのように、サンマルクの店の前を通り過ぎるようになった。もう、サンマルクには何の未練もなかった。もはや私は「焼き立てパン」という魅力的な宣伝文句には何も感じなくなった。要するに、焼き立て=美味しいではなくなり、冷めても美味しいパンが本物ではないかと思えてきたのだ。そんな当たり前のことがようやくわかって来たのだから、何とお目出たいのかと昔の自分を笑ってやりたくなる。

 さて、サンマルクの記事を読んで、今回何を思ったのかというと、今注目しているNHKの夜ドラ『バニラな毎日』のことだった。パティシエの白井葵は経営していた洋菓子店が潰れ、400万の借金を抱えている。借りていた店舗の次の借り手が決まるまで、家賃10万円を稼がなければならない。そこで、店の常連だった料理研究家佐渡谷に紹介されたのが、焼き立てパンの店でのアルバイトだった。そこの店がまさにサンマルクそっくりで、あの雰囲気は何処かに似ているとノスタルジーを感じた。昔よく通っていた店だった。

 そこでの白井の仕事は「いまちょうど、焼きあがりました」とお客に言いながらパンを棚に並べたり、レジ打ちをすることだ。もっともドラマのシーンではそれだけだが、実際にはそれ以上の仕事をしているのかもしれない。例えば、成型してあるパンをオーブンに入れたりとか。というのも昔少し店の裏側を見てしまったことがあるからで、店員さんがオーブンから出したばかりのパンを棚に並べていた。それはさておき、白井は本当によく働いていて、見ているこちらも思わず応援したくなる。

 先日のドラマの場面では白井が本社の商品開発部にスカウトされるという嬉しいハプニングがあった。白井がお菓子教室で作ったモンブランを同僚にあげたら、その人の夫が本社に勤めていて、お菓子作りの腕を認められたのだ。だが、白井の顔は曇ったまま、その訳は給料があまりにも安くて、家賃の10万円を払うと残りはわずかだったからだ。白井は本社のサイトにアクセスして、給料がどのくらいかを知って落胆する。せっかく希望の光が見えたと思ったのに、現実はそう甘くはない。

mikonacolon

 

 

 




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