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手土産はちょっとした挨拶のようなもの

今週のお題「手土産」

手土産に文句を付けられてしまうことも

 また、今年も帰省の季節がやって来る。私もあれこれ、今年は何を手土産に持って行こうか悩むことになるのは必至だ。自分が実家で過ごすための衣類や読むための本等は、宅急便で送るのだが、手土産はいつも駅で買っていた。駅のホームでよさそうに感じたお菓子を買い込んでいた、それもできるだけ重いものを。なぜならいつだって軽いものはたいして美味しくなかったからだ。だが、そんな時期はとっくの昔に過ぎ去り、今では何も買わなくなった。そもそも、手土産とはほんの挨拶程度のもので、そんなに重要視していなかったし、また相手もそんなに拘らなかった。

 それに、現在では父も兄も亡くなり、義姉のミチコさんだけになり、親戚の人たちも集まらなくなった。昔を思うと、寂しい限りだが、この現実はどうしようもない。ただ、もうミチコさんと過ごす年末年始にだんだんと慣れてきて、そんな昔のことを思い出すこともなくなった。私たちは2人で、それなりに楽しく過ごしていた、犬1匹と猫2匹も一緒に。仰々しく実家に着いたらすぐに差し出す”手土産”はもうないが、ミチコさんへの贈り物はちゃんと宅急便の荷物に入れてある。栗入り羊羹とか、ウニ煎餅などミチコさんの好物ばかり集めて送ることにしている。

 以前は老舗の栗餡入りモナカを必ず買って持って行っていたが、悲しいことにコロナ前にその店はつぶれてしまった。その閉店の理由が信じられないことに、作れば作るほど赤字になるからということ。連日店にお客さんは長蛇の列で押し寄せるのに、人気店なのにも関わらず、店を閉める決断をしなければならなかった。原材料の小豆の高騰で、以前のような価格ではとても経営が成り立たないとネットの記事には書かれていた。この店の一番人気は普通のモナカの2倍の大きさの大国モナカで、あんこがこれでもかと入っているのが人気の秘密だった。

 ミチコさんには悪いが、もう栗餡入りモナカはもう持って行けなくなった。さて、では何にしようと考えたとき、悲しいことに何も浮かばなかった。仕方がないので、スーパーで見かけた饅頭やウニ煎餅などを段ボールに入れて送るしかなくなった。いつも、ミチコさんに「何もこれと言って、買うものがなくて・・・」と言い訳をするしかない。だが、当のミチコさんはたいして気にもせずにいてくれるので、とても助かっていると言うのが正直なところだ。

 考えてみると、私は最近は手土産も持って行かないし、ミチコさんにこれといった贈り物も何もしていない。駅のホームの売店で、土産物のお菓子を見かけても、たいして心が動かない。買う気になれない。それは、たぶん私の価値観がOKを出さないからで、大事なお金を出してまで買いたいものではないからだ。その点において、私は世間体から解放されていて、何も見栄を張ることはないし、形にこだわることはないから、とても楽だ。

 一方で、会社の同僚ときたら、とことん世間体に拘っている。別に無理にそうまですることは無いと思うのだが、要するに彼はサービス精神旺盛な人なのだ。彼の田舎は東北の山奥で、盆正月ともなれば、実家には親戚連中が集まって来る。その時に渡す挨拶代わりの手土産は欠かせないのだ。久しぶりに会う人たちに挨拶だけでは寂しいではないかというのが彼の考えで、いつも彼は人数分の手土産を買い、一万円以上使っている。駅の売店で買うのが彼の流儀で、店の人に今何がよく売れているのか、聞いてから買うそうだ。皆に支持されている売れ筋を買えば、間違いないと思っていた。だが、ある日、従兄から、考えもしなかったようなことを言われてしまう。「お菓子なんて、余っているから、要らない。もっと良いものが欲しい」だなんて!では、従兄が言う良いものとは何なのかと言ったら、それはお茶で、お茶なら日常生活で役立つからというのが理由だった。従兄に「お菓子なんて腐るほどあるからいらない」と言われてしまった彼はそれ以来、帰省の際は1袋2千円もするお茶を手土産に持って行く羽目になった。

mikonacolon

 

 

 

 




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