
アルバイトの宣伝があちらこちらに
昨日、久しぶりに、正確には1カ月ぶりに都心の大型書店に行ってきた。書店の雰囲気は相変わらずで、目に付く変化と言えば、やたら何かのキャラクターのグッズのコーナーが増えたことぐらいだろうか。1階にある新刊コーナーには様々なジャンルの本が並べてあるが、お昼だというのに、人はポツリ、ポツリとしかいない。以前の賑わいを知るものとしては、寂しい限りだが、そういう自分だって、悲しいかな、すでに興味を失っている。長居する気になれないのは、どうしてなのだろうか。さっさと、NHKラジオの語学テキストを買って帰ろうとしか思っていない。
ここの書店はホントというポイントカードとTカードの両方が使えるから、得した気分になれる。まあ、そんなことはどうでもいいことだが、近くの書店に欲しい本がないから、わざわざ遠くから行く必要があるだけのことだ。それに、平積みしてある本や書棚にある本を眺めて歩くだけでも、十分楽しい時間を過ごせる。だが、それはあくまで昔のことで、今は気分の盛り上がりに欠けることは否めない。寂しいことだが、自分の心に嘘はつけない。
書店を後にして、いつもはどこにも入らずに帰るのに、昨日はカフェに寄りたくなった。そのカフェもコロナ禍はおろか、それ以前にも全く行っていなかった店で、かつては足げく通っていた居心地のいい場所だった。その店から足が遠退いた原因は、何時間も長居し過ぎて、店の人から文句を言われてしまったからだった。語学の勉強に夢中になっていて、突然声を掛けられた時、一体なんだろうと、頭を上げた。すると、全く予想もつかなかった「長時間のご利用はご遠慮願います」などと言うお叱りの言葉を貰ってしまった。そうなると、穴があったら入りたくなるような羞恥心に襲われ、すぐに店から退散した。
何年かぶりに行ってみると、内装は変わっていなくて、昔のままだった。ゆっくりできそうな位置に有る席に座ってきづいたのだが、テーブルに何やら、シールが貼ってあった。周りにある別のテーブルにもすべて貼ってあるようで、よく見てみると、それは黒猫が付いたシールで、「段取り力はきっとあなたの一生の宝物になります」とか何とかという文句が書いてあった。さらにその横には「ここでお仕事しませんか」というお仕事のお誘いの文字が。このカフェでは喉から手が出るほど人手が欲しいらしい。
考えてみると、新聞などで連日飲食店の人手不足が叫ばれて久しいが、私はとくにそんな憂うべき事態を実感したことはなかった。それは私が全く外食しないからなのだろうが、いまいちピンとこなかった。そんな私でも、カフェラテを飲み、サンドイッチを食べ終えて、トレーを返却し行った時、「あれ!?」と以前とは違う変化に気づいた。それは、昔はただトレーをそのまま置いておけばよかったのに、現在ではごみを捨て、お皿を所定の場所に返す必要があった。カフェラテのマグカップは深めの容器が用意され、そこに入れるようになっている。というより皆がそのルールに従っているので、私も真似をしてそうする。ゴミもプラスチックと可燃ごみに分かれている。要するに、今まで店の従業員がしていた仕事をお客さんにやってもらっているのである。そうでもしないと、接客の仕事に支障が出るのだろうか。それくらい、そんなに人手が足りていないのだろうか。本当のところは自分の目で見たわけではないのでわからない。勝手にあれやこれやと想像するしかない。
そう言えば、人手不足は飲食店だけではなさそうだ。先日、あまり行かないスーパーにたまに行ったら、2階にあるレジが締まっていた。そのスーパーは1階が生鮮食料品で、2階は日用品や衣料品を売っていて、どちらでも会計することができたはずだ。それなのに、なぜと不思議に思ったら、「今日は人手を確保することができませんでした」と堂々と書いてあったので、逆にこちらが驚いた。
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