今週のお題「上半期ふりかえり2025」
最初は半信半疑、今はその気持ちよさに病みつきに
この半年を振りってみると、特筆すべきは、水中ウォーキングと出会ったことに尽きる。3か月もの貴重な時間を無駄に過ごした私は、藁にも縋る思いで、近所の外科クリニックに駆け込んだ。必死の形相の私を見て、先生は余程驚いたのか、「何、この人」と言わんばかりに苦笑した。診察室に入った私の口から出たのは「先生、私はもうどうしていいのかわからないんです」との迷える子羊のような切羽詰まった言葉だった。今思うと、笑われるのも無理はないが、それくらい私は五里霧中の世界にいた。パンパンに腫れあがった左足を見て、先生は「今のうちから、水中ウォーキングを始めた方がいいですよ」と勧めてきた。その時の私は、水中ウォーキングと聞いても、全く関心がなかった。それどころか、「水中では返って歩きにくいのではないですか」と疑問を投げかけた。すると、先生は、「それが違うんですよ。水中ウォーキングは膝痛軽減にとてもいいんです」と意に介さないで、強く勧めてきた。
最初は「ただでさえ足が痛いのに、プールの中を歩くなんて冗談じゃない」とやる気など全くなかった。その時の私にできることは、ただ膝のコルセットを付けたまま日常生活を送ることしかなかった。でも、何か足のためにできることはないかと考えてみたら、先生が顔を輝かせて勧めてくれるのならと、嫌々ながらもやってみることにした。まずは近所にあるプールまで不自由な足で果たして歩いて行けるかどうかが課題だった。歩いて20分のところにある市民スポーツセンターまで歩いて、家に帰って来る練習を何度もした。何とか歩けることがわかったら、次は水着や帽子等の用具をネットで注文した。本当なら直に店に行って選びたいが、この足では無理なので、全てネットで買って揃えた。
さて、実際にプールに行って、プールの中を歩いてみると、想像以上に足が軽く感じられた。足の痛みも気にならないくらい、プールの中では自由自在に歩けた。最初のうちは夢心地だったが、何周もするとさすがに足が疲れて現実に戻される。それでもプールの中では解放されて、足の痛みが何もなかったかのように錯覚してしまう。「水中ウォーキングはとても気持ちいいのですね」と外科クリニックの先生に言ったら、意外にも驚かれた。嬉しそうな顔で、「それならどんどん、やってください」と励まされて、ついついその気になった。
水中ウォーキングで体験した陶酔感に病みつきになって、プールに通ってから1カ月半が経った。最初のうちは週に3回ぐらいやればいいだろうなどと悠長なことを考えていた。だが、周りを見ると、皆私の倍は時間をかけていることに気が付いた。私の場合は左足に痛みを感じたら即終了で、時間にして20分もやればもう限界だ。何周やったか数えてみたら、10周くらいはやっていた。できるならもっとやりたいが、足の痛みがそれを許してはくれない。それなら、1回の水中ウォーキングをする時間が短いのなら、回数を増やせばいいだけのことだ。現在の私は時間があれば、毎日でも行きたいと思っていて、先週などは土日も含めて毎日通った。市民スポーツセンターの40回分の回数券を買って、やる気満々の体制を整え、自分を鼓舞している。
先日カレンダーを確めてみたら、先生に水中ウォーキングを勧められてから、実際にプールに行くまでになんと3週間もかかった事実を知って仰天した。一体全体何をやっていたのだろうと呆れるばかりだが、おそらく悶々としていたのではないかとも想像できる。そうだ、肝心の水中ウォーキングの効果についてだが、残念ながら、まださっぱりで特筆すべきことは何もない。先日、更衣室である女性に声を掛けられたとき、「私には水中ウォーキングは効かないようです」と愚痴ってしまった。すると、その人は、「1カ月半くらいじゃダメよ。2カ月過ぎないと、良くならないわよ」と宣うではないか。よく話を聞いてみると、足の手術をした後プールに通い始めた経験からのアドバイスで、筋肉が付いてくると効果が実感できるとのこと。経験者の言葉は何よりも信用できる。これで少しは希望の光が見えてきたような気がする。
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