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高齢者の一人暮らしは寂しい?

だが、ミチコさんは幸せそのもの

 今回の帰省中にちょっとした気づきがあった。それは義姉のミチコさんが70代の高齢者であることを再認識したことで、発端となったのは元旦に配達された一枚の年賀状だった。「あけましておめでとうございます」と丁寧な字で書かれたそれには、可愛らしい?ヘビのイラストが添えられていて、自然と笑顔になれた。はて、この年賀状の送り主は誰だろうと、不思議に思ったが、どこにも書かれていなかった。ただ、ミチコさんによると、おそらく福祉センターのボランティア活動のイベントなのだろうとのこと。誰かはわからないが、村のひとり暮らしの高齢者のために、寂しい正月を過ごしているだろうお年寄りに向けての奉仕活動だった。

 匿名の一枚の年賀状のおかげで、ミチコさんと私は自然と暖かい空気に包まれた。決して寂しい生活を送っているわけではないミチコさんをも笑顔にするのだから、本当に寂しい思いをしている人たちにとっては一条の光となるに違いない。そうか、こんな形でのボランティアもあったのかと、目から鱗だった。たとえ、周りの大人に強制されて、小学生の子たちが嫌々書かされたとしても、そんなことはたいして問題ではない。年賀状を受け取った人たちにとっては、十分に嬉しい出来事なのだから。

 だが、一方で、一人暮らしの高齢者に付き纏うイメージにはうんざりする。他の人は知らないが、ミチコさんはうちの兄に先立たれて、やっと自由になれた。それまでミチコさんがどんなにか苦難の道を歩いてきたか知っている私には、無理もないことだと思う。高齢者が皆が皆一人が寂しくて、他の誰かと繋がりたくてどうしようもなく思っているだなんて、一体だれが言っているのだろう。ズバリ、それは世間だ。以前購読している朝日新聞の読者アンケートで、「ひとりが好きですか」という質問があった。ここでの読者はほとんどが60代以上だから、回答にも真実味がある。

 それによると、100人中60人の人が、「どちらかと言うと、ひとりが好き」と答えていた。正直言って、私はこの思ってもいなかった結果に仰天した。要するに、ミチコさんという幸せな代表例が身近にいるにも関わらず、世間が勝手に作ったイメージに踊れされていたのだ。さらに、コロナ禍になって表面化したのは、他人と関わらないことがどんなにか心の平安をもたらすかという不都合な真実だった。大勢でいるより、誰かといるより、むしろ一人の方が楽だということに気付いてしまったら、もう面倒臭くなってしまったというわけだ。何という皮肉なのだろう、人と関わらなくては一日も生きていけない世の中なのに。

 それなのに、コロナ禍真っただ中の新聞の記事では、「人が恋しくなったせいで、恋愛や結婚に繋がるケースが増える傾向にある」との記述を見かけた。どうやら、人とのつながりを求めるのか、あるいは一人が楽だと感じるかのどちらかのようだ。義姉のミチコさんは基本的に一人が好きだが、生来の社交的で楽天的な性格のおかげで友達が多い。それも、車を運転するのを重宝がられて、”アッシーくん”のようなことも率先して引き受けている。どこに行くにも車がないとアウトな環境では、外出の際にタクシーを使っていたら、たちまち破産の憂き目にあう。

 まさに皆にとって、都合のいい女なのだが、その事を自ら笑い飛ばさないと友人関係が崩壊する危険性も十分承知の上だ。どこかに食べに行きたいときに、決まってお呼びがかかる。ミチコさんはどうせ一人ではつまらないし、行けないから、まあ、いいかという乗りで承諾する、。皆ミチコさんにおんぶにだっこで頼り切っている、というか上手く利用しているのだ。運転手であるミチコさんが受け取る”報酬”はお茶代だけで、400円程度のものを奢って貰える。焼肉やお寿司のときは、皆財布のひもをしっかり締めてかかり、ミチコさんは自腹である。

mikonacolon

 

 




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