思ったほど足は良くなっていない
時間だけが過ぎていく気がしてならない、私の足を置き去りにして。泣いても笑っても、お盆の帰省まであと10日余りになった。なのに、肝心の私の足は全く準備ができていない。毎日のように市民スポーツセンターのプールに通っている私は、周りの皆から「その調子なら、絶対お盆は大丈夫!」と太鼓判を押されてはいるが、本当のところは不安だらけだ。要するに、水の中では以前と比べると見違えるくらい早く歩けるが、ひとたび地上に出れば、何のことはない元の足にもどってしまう。それはそれはもう情けないくらいに足が痛くて、往生する。「痛くてもそれでも歩く」をモットーにはしているが、本音は「何とかならないものか」と悶々としているのが現状だ。
水中ウォーキングを始めてから、2カ月半になるが未だに水中ウォーキングの一体何が良いのか、さっぱりわからない。それでも、経験者の「そのまま続けなさい。ある日突然良くなるから」との魔法の言葉を頼りに、毎日プールで30分間黙々と歩く。昨日、プール友だちのとの会話で気付かされた、7月に入ってから限界まで歩くと決めたことを。5月13日からプールに通っている私は、それまでたった15分歩くのが精一杯だった。家に帰るまでに自分の足が持つかどうか、それが心配だった。もし、水中ウォーキングを頑張りすぎて、足にダメージが残って、歩けなくなるのが怖かった。なので、もちろん足が痛くなって続けられないことも確かだったが、無理をしないことを第一に心掛けていた。だが、どう考えても、たった15分で何がどうなるのだろうか、これではいくらやったところで足に筋肉など付くわけもない。そう考えた私は、ある日、少しくらい無理をしてみることにした。それまで15分のところを2倍の30分にしようとした。そのきっかけとなったのは、プール友だちと喋りながら歩いていたら、なんと30分近くも過ぎていて、二人で仰天した。知らず知らずのうちに時間が経っていたらしい。幸運なことに、足の痛みは普段と変わらず、家まで無事に歩いて帰ることができた。なあ~んだ、ウォーキングをセーブしても、しなくても、足の痛みになんら変わりはなかったのだ。
そんなことで、7月から30分みっちりと水中ウォーキングをやるようになった。すると、地上での歩きにも、少し変化が出てきて、以前より早く歩けるようになった。以前は前に進もうとしてしても、さっぱり身体が言うことを聞かなかった。要するに、あんなに鬱陶しくて、歩きにくかったのに、どんどん身体が前に進むようになった。それはそれでいいのだが、どうしても足の痛みだけは消えてはくれないのが不満だった。そして、帰省を前にした私の偽らざる思いは、「この足の痛み、いい加減に何とかならないものか」ということ。
カレンダーにつけている記録を見て、7月になってやっと関節液を抜かなくてもよくなったことを知った。最初に受診した整形外科の先生に言われた「水が溜まっているうちは骨はくっ付きません」という決定的な事実を思いだした。全治3か月と診断されたが、あれは骨が自然治癒するのにかかる時間のことだったのか。だとすれば、私の足が治るにはまだまだ時間が必要だ。そう考えると、合点がいって、諦めもついた。
昨日、6カ月ぶりに駅に行って来た。何しに行ったかというと、帰省の時に使うICカードにチャージするためだ。帰省当日は駅の階段を上らなければならないが、階段の上りくらいはできるだろうが、今の私にとっては難攻不落の絶壁のように思えて暫し呆然とした。改札口の横にエレベーターがあるのを偶然見つけて、「これでも利用しようか」と考えたとき、「駅のホームへのエレベーターは改札の中にあります」との注意書きを発見した。そうか、大きなスーツケースを引いている旅行者が必死でエレベーターを探し、我慢強く順番を待っている姿を去年見たことを思いだす。私も、面倒臭い、などと思わず彼らを真似すればいいのだ。当日は”案ずるが産むが安し”で強行突破するしかない。
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