
どうやら今日歯医者に行って、1週間前に虫歯を治療した歯の神経を取ることになりそうだ。虫歯を取ったものの、あまりにも神経に近いところまで虫歯になっていたので、もしかしたら神経にまで虫歯菌が侵入しているのではないかと先生には言われていた。それでも、私は万に一つの望みをかけて、1週間様子を見ることにした。治療当日は大きな痛みの波がやってくるのを恐れて、痛み止めを1錠だけ飲んだ。すると、不思議なことに、それまでじわじわしていたのに、その症状がピタリとやんだ。やはり私はついているのだとぬか喜びし、2日経っても痛みが出なかったので、ついつい油断していた。それで終りだと思ったら大間違いで、そうは問屋が卸さなかった。
以前のブログに書いたと思うが、消えたかと勘違いした痛みが突然襲って来た。そうなると、もう痛みは止められない。それからは痛み止めを毎日飲んで、なんとか時間稼ぎをするしかなく、とうとう波乱の1週間が過ぎた。できれば神経を取りたくなかったが、もはやそんな悠長なことは言ってはいられない。今日こそは歯医者の先生に神経を取ってもらわなくてはならない。以前にも前に通っていた歯医者で神経を取ってもらったことはあるが、その際にどれだけ痛みが出たかは覚えていない。麻酔が冷めた後はそれ相当の痛みに襲われるはずだと思うと、今から恐ろしい。ドキドキして、あまり気が進まないが、1週間の猶予を貰ったことで、心の準備はできている。
現在の最大の関心事は虫歯の治療だが、では肝心の足はどうなったかというと、相変わらずで、歯の痛みに比べれば、足の鈍痛などたいしたことはない。もはや、どうでもよくなったような気がするから、自分でも不思議だ。もちろん、足の痛みは厄介で、頭の上のたん瘤のように邪魔な存在だが、それ以上に歯のことが気になった。それくらい歯の痛みは耐えがたいもので、それでも歯の痛みは歯医者にいけば何とかなるのだから、今更ながら実に有難いと思えて来る。
ズキズキした痛みではないものの、頭まで痛くなったので、どうにもならず痛み止めを飲んだ。どうにか耐えられそうなので、毎日の日課であるプールに行って、水中を歩いた。すると、歯の痛みが魔法のように消えていき、いつもと変わらないような気分になった。まさか歯の痛みまで消えるだなんて、自分でも信じられないが、要するに、水中ではリラックスできるということは間違いない。そうやって歩きながら、外科クリニックで先生から言われたことを思いだす。4月の下旬に初めて受診してから、あっという間に5カ月が経った。この先一体いつまで通うことになるのか、正直言って考えたくもなかった。だが、先日先生から何気ない一言を言われてしまった、11月になったら画像診断をしましょうと。その瞬間、私は自分の耳を疑った。できるだけ早く、一日でも一分でも一秒でも早く、足を治したいのに、そうか、11月までかかるのかと内心ではがっかりした。いや、突き詰めて考えると、11月はただの通過点で、完治するとしてももっと時間がかかるのかもと悪い方にもとれる。
仕方がない、焦っても何にもならない。そうとなれば、何か面白いこと、楽しいことを考えるしかないだろう。そうやって足の痛みから気をそらし、足のことなど何も悩んでいないのだと自分を騙し騙しして、時間をやり過ごすしか私には術がない。何か美味しい食べ物を食べたらどうだろうかとも思うが、残念ながら今の私は食べ物では慰めにはならない。そうなると、一番最適なのは旅行の話題で、足が治ったら、今度はどこに行こうかということに尽きるが、それが空しく感じられるのは、足の状態が今ひとつだからだ。では一体何に楽しみを求めたらいいのだろうか。となると、本しかない。新聞の書評や新刊案内の広告で見つけた面白そうな本を図書館サイトで検索する。幸運にもヒットしたら、手放しで喜び早速予約して、受け取る日を楽しみに待つ。ああ、忘れていた、フランス語やスペイン語などの語学の勉強もあったのだ。過去のNHKのテキストを少しのつもりで手に取ると、時を忘れて読み耽ってしまう。足が不自由になった今の私には何もないと嘆いていたが、こんなにも楽しいことが山ほどあるではないかと気づかされた。
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