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図書館の本が返せない

歩いて行く自信がなくて

 今私が一番困っていることは、図書館から借りた本が返せなかったことで、土曜日が返却日だった。もちろん、不自由な足でも歩いて行こうと試みた。だが、何故か気力が続かない。足を前に出して、カメの歩みでも何でもいいからとにかく、前に進もうとする気にならなかった。やる気が出ないというか、早々に歩く気がなくなった。やめた!と言わんばかりにすごすごとUターンして、家に帰って来た。足の痛みが気になったのは確かだが、今までだって、無理矢理歩いて整形外科に通っていた。最初は30分かかったが、最近では15分で行けるようになった。それなのに、なぜ歩こうとしないのか、歩けないのか、自分でもわからない。

 ただ、切実さが足りないのは明らかで、整形外科にはどうしても行かなければならないが、図書館は無理してまでも行かなくてもいい場所なのだ。いや、そうではなく、借りたものは期限までに返す主義の私だが、不自由な足のせいで、甘えが出ているのを自覚せざるを得ない。ビデオ屋と違って、延滞料を請求されるわけでもないから、切迫感がないことも私の背中を押している。

 実は図書館は、先週まで通っていた整形外科とは逆の方向にあり、身体が反応しないのも一つの要因だ。身体に馴染みがない道のせいか、足が一向に進まない。図書館までは普通に歩いて20分かかり、その途中10分のところにスーパーがある。ただ、スーパーから図書館までは公園を抜けて、何もない殺風景な場所を通らなければならないので、実際よりも長く感じる。その事が心を憂鬱にさせていた。おまけに今の私ときたら、3か月にも及ぶ安静を重んじる生活で、体力が低下しているからなおさらだ。体力のみならず、気力もなくしたのか、図書館に行くことを想像するだけで、遠過ぎてくらくらしてしまう。だが、考えてみると、今まで週3回通っていた整形外科も最初は遥か遠い場所だった。身体に馴染むまで、努力するしかない。絶対行かなきゃと自分に言い聞かせて、何度でも試してみるしかない。諦めたらダメなのだ。

 それはともかく、金曜日に別の病院に行って、板付きサポーターを勧められた私はある発見をした。昨夜、風呂に入ろうとして、サポーターを外したら、あれ、なんだか脚が細くなった気がしたのだ。自慢にもならないが、左足は腫れて、右足の2倍くらいになっていたはずなのに、なんだか同じくらいの太さになっていた。あれ、これはいったいどうしたことか、と自分の左足を凝視した。こんなに細くなった足を見たのは久しぶりで、俄かには信じられない。今まで、コルセットという言葉は腰を固定するものという認識だったが、膝にもあることを初めて知った。サポーターの両側に板が入っていて、膝全体を固定するようになっている。「これなら、日常のことはできるので、ストレスなく過ごせます」と先生に太鼓判を押されたが、最初は半信半疑だった。だが、2日経った今では、足の腫れも取れたし、板付きサポーターはなかなかの優れ物だと実感せざるを得ない。もちろん、足の痛みが一朝一夕で解消されるなんてことはあるわけもないが、それでも完治に向けての第一歩を踏み出したことには間違いない。

 新しい病院は、今まで通っていた整形外科とは逆方向で、その事もまた心理的によい影響を与えている。大通りの路地裏にあるその病院は、決して目立つことはなくて、「あれ、こんなところに病院があったの?」と思うくらいひっそりとしている。だが、中に入ってみると、次々と患者さんがやってくるので、評判はいいらしい。私は藁をもつかむような気持ちで、ここに来たので、これからもずうっと通い続けるつもりだ。

mikonacolon

 




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