
昔は喜んで持ち帰ったが、今は興味なし
先週の朝日新聞の土曜版Beの読者アンケートのテーマは、「宿のアニメティーを持ち帰りますか」だった。結果的には82%の人が「はい」と答えていた。持ち帰る理由としては、「家計の節約になる」と「料金のうち」と言うのが多かった。そう言えば、私も昔は海外旅行に行った時、物珍しさも手伝ってか、ホテルのバスルームに置いてあったシャンプーやリンスを持ち帰ったことがある。高級ブランドの小さな洒落た容器に魅了されて、持ち帰ったものの、実際は使ったことはなかった。それでもいつか何かの役に立つとの思いから、引き出しに入れておいたが、ついに使うことはなかった。結局場所をとり、邪魔になるだけなので、処分してしまった。
それに、昨今はシャンプーやリンスはシャワールームにボトルが備え付けてあるので、持ち帰ることはできなくなっているホテルが多い。少しいいホテルになると、石鹸も透明な高級石鹸で、ハブラシや歯磨き粉、櫛までちゃんと揃っている。以前行ったホテルにあった櫛が使い勝手が良かったので、貰って来たことがある。コンパクトに折り畳めるので、とても便利だった。その櫛も家に持って帰って来たら、いつの間にかどこかに行ってしまって行方が分からない。なので、今はバスルームに置いてあるアニメティーは持ち帰らないと決めている。どんなに安いホテルでも、シャワールームにシャンプーとボディシャンプーくらいはあるものだとわかっているから。
だが、ホテルにあるアニメティーで必ず持ち帰るものがある。それは紅茶のティーバックやコーヒーや砂糖のスティックで、節約のためでは決してない。それはホテルによっては、何も部屋に置いていないことがあって、部屋で何か温かい物を飲もうとすると、たちまち慌てることになるからだ。高級ホテルでもない限り、いや、その高級ホテルでさえも何も置いてないことがある。忘れもしない、パリで一泊5万円のホテルに泊まったら、仰天した。何かの間違いではないかと思われるくらい、何もなかった。ミネラルウォーターも紅茶やコーヒー類のスティックももちろん湯沸かしのポットもない。ただ一つあったのはマグカップだけで、それだけでも助かった。パリに着い最初の宿で、買い物に行く暇がなかったから。
そんなときは、炊飯器と変圧器を持って行ったことに感謝せずにはいられない。あとは水だけ確保すれば、お湯も湧かせて、日本から持ってきたワカメスープも飲めるし、ご飯だって炊けるのだから。パリに着いたのが昼間でよかった。前もって調べて置いたスーパーに買い出しに行く。と言っても買ったのは、ミネラルウォーターとオレンジくらいのものだが。まあ、マグカップを買う手間が省けただけでも有難いと思うべきか。外国のマグカップは恐ろしく高い。日本なら100円ショップで間に合うのに、あちらではそうもいかない。「こんなのが・・・」と思うカップが2千円もするのだから、いやいや、侮れないのだ。
話は逸れたが、スーパーで紅茶のティーバックを調達しようとすると、そう簡単にはいかない。なぜなら、少ない量の物を探そうとしてもすぐには見つからなくて、どうしても10袋以上の物を買うことになる。日本のように、いろんなフレーバーのものが入ったバラエティーパックなどという気の利いたものがあるわけもない。コーヒースティックに至っては、スーパーには売っていなくて、仕方がないので瓶入りのコーヒーを買ったこともあるが、これがまた高かった。なので、海外でホテルに泊まった時は必ず紅茶やコーヒー類を持ち帰ることにしている。次に行くホテルに置いていないかもしれないので、安心するための手段の一つだ。
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