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ニシンの酢漬け

今週のお題「感動するほどおいしかったもの」

噂には聞いていたが、まさに絶品

 ロシアのアイスについては先のブログで既述したが、美味しいものは他にもある。それが、ニシンの酢漬けで、まさに”百聞は一見にしかず”だ。正直言って、現地に行って、現物にお目に掛かるまで、どうせたいしたことないだろう、などと期待などしなかった。そもそもニシンと聞いただけで、あの小骨が邪魔になるほどいっぱいある食べにくい魚の筆頭に挙げられる魚が頭の中に浮かんだ。そんな魚がまさか、美味しいわけがない。おまけに酢漬けだと聞けば、なおさら敬遠したくなった。当時の私の頭の中にあったイメージは、酸っぱすぎる小骨満載の魚で、とんでもない、そんなものはこちらから、願い下げだった。それに、ニシンという魚は普段からあまり縁がなかったし、しいて言えば、お正月に食べるニシンの昆布巻きしか浮かんでは来なかった。あれもあまり美味しいと言えるものではないし、とにかくニシンはなじみが薄い魚だった。

 だが、ロシアのサンクトペテルブルグのホテルに泊まった時、朝食のビュッフェでニシンの酢漬けに出会った。初めてのホテルはまるで宇宙基地を思わせる建物で、当時は観光客がツアーで訪れる人気のホテルだった。それだからか、ビュッフェにはロシア独特の黒パンやらキュウリのピクルスなどの惣菜がところ狭しと並べられていた。事実、朝食ルームは大勢の宿泊客で賑わっていた。一通り食べ物を撮り終えて、戻って来て、食べ始めたとき、ある注意書きが書かれたカードが置かれているのに気が付いた。そこにはこう書かれていた、「食べ物を持って行かないでください」

 そんな輩がいるのか、と訝しく思ったが、胸に手を当てて考えてみると、自分もそれに似たようなことをしていたこともあった。初めて海外旅行に行った時、一度には食べられないものだから、後で食べようと、クッキーを2,3枚ポケットに入れて持ちかえった。要するに、旅行の費用を節約しようと思っていたらしく、後で、よく考えると恥ずかしい行為だった。

 それはともかく、ニシンの酢漬けを一目見たときの私の第一印象は、「なに、これ?」だった。どうみても、色が悪く、食欲をそそる外見ではない。食べられないといけないので、やめておこうかと一瞬思った。だが、その時の私は好奇心旺盛で、未知の食べ物に挑戦する気満々だったので、とりあえず皿にとって席に戻った。美味しそうなナスやパプリカの焼き野菜を食べに食べた後、仕方がないので、ニシンにかぶりついた。すると、どうだろう、今まで味わったことのない不思議な感覚に囚われた。口の中で噛んでいると、よりニシンの美味しさが増してくる。酢漬けというわりには、ほとんど酢の存在を感じることはなかった。それにニシンの魚特有の臭みも気にならなかった。要するに、後を引く味で、箸を持つ手が止まらなかった。世の中にこんなおいしいものがあったんだという新鮮な驚きを覚えた。これまでサンクトペテルブルグやモスクワのたくさんのホテルに泊まったが、どこででも、ニシンの酢漬けは朝食メニューとして提供されていた。それくらい、ロシアの定番メニューになっているらしく、それは北海道のホテルで朝食のビュッフェでイクラ食べ放題なのと似たような位置づけなのだろう。

 以来、私はニシンの酢漬けが大好物になったが、ロシア以外の国では朝食ビュッフェでお目に掛かったことはない。フィンランドでも、ストックホルムでもひょっとしたらありそうなのだが、未だに遭遇したことはない。要するに、ニシンの酢漬けはロシアでしか食べられないのだ。悲しいかな、現在ではロシアへの渡航は叶わないので、当分は諦めるしかないだろう。

mikonacolon

 




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