
美味しいものに救われる
10月10日 木曜日 夜中の3時35分
目が覚めたら、夜中の1時、そのまま寝たので口の中が気持ち悪い。まずは歯磨きでもしようと思ったが、喉の渇きを覚え、お湯を沸かして、何か飲もうとした。ホテルアンバサダーは電気ポットがないので、炊飯器で沸すしかない。水を目いっぱい入れたのは、フリーズドライのホワイトシチューを食べて、その後でスティックのカフェラテを飲むためだ。そう言えば、昨日の夕方5時頃炊飯器でご飯を炊いておいた。ケルトナー通り沿いに見つけたスーパー「ビア・コルソ」で買ったデリの容器にご飯を全部あけて空にした。
結局、目いっぱい沸したお湯はホワイトシュー、抹茶ラテに使い、残りは白湯で飲んだ。ペットボトルを買わない生活がこんなにも快適だとは初めて知った。今回珍しく市販のペットボトルを買わなかったのには、ちゃんと理由がある。それはガイドブックを読んでいたら、「ウィーンの水道水はアルプスの湧き水を使っているので、飲める」との記述を見つけたからだ。とはいっても、ホテルの部屋の水道水を直接飲むのは憚られるが、一度沸してからなら抵抗は全くない。それにいつもなら500mlのペットボトルを持ち歩くのに、今回はそれさえもしなかった。ペットボトルとは無縁な生活を送っている。
皆さんもご存じのように、少しいいホテルなら、ペットボトルのサービスがあるのだが、ここのホテルにはそれがない。でも冷蔵庫があるのだからまだいい方だ。15年ほど前にウィーンに来たときは、もちろんペットボトルの水を買った。水は安いが持ち歩くには重すぎて、旅行中は悩みのタネだった。そんな面倒臭さから解放されたのだから、快適この上ない。
ここには量り売りのデリがあって、サラダ、ホットミール、共に2.98ユーロ。日本円にすると、100g500円くらいだろうか。だが、よく考えてみると、100gなんてほんの少しだ。店に置いてある空容器に何種類もあるサラダや総菜を入れると、結構な量になる。デリのコーナーのすぐ横にはイートインのコーナーがあって混みあっている。皆が何を選ぶのか、観察していたら、具が入った黄色いスープのようなものが人気があるようだ。一つの容器に何種類も惣菜を入れる人もいて、その上にあの黄色い物をかけていた。あれれ?と一瞬思ったが、試しに私もピラフの上からかけてみた。その場で食べるスペースはないので、(実は外にテラス席がちゃんとあったのだが、その時は全く気付かなかった)ホテルにチェックインして、早速食べてみた。
黄色いスープのようなものはバターチキンカレーで、また買ってみたいと思わせる味だった。具がたくさん入っていると思ったが、実際は鶏肉しか形を留めていなかった。だから皆スープだけを掛けるのだと分かった。そのカレーが辛くなく、むしろ甘みがあって、とても美味しい。因みに私の場合は料金は5.03ユーロで、日本円にすると800円くらいだろうか。ピラフの上にカレーをかけただけで、それもかなり控えめだったのにも関わらず、100gを超えてしまった。
だが、何処かの店に入れば、15ユーロ、いや、20ユーロ以上はするのだから、それをも思えば、安いものだ。正直言って、お米を持ってきたものの、おかずを探そうにもなくて困っていた。こちらはパンしか売っていないし、スーパーにも昔のように、サラダや惣菜を売っている店はもうほとんどなくなってしまった。となると、選択肢は限られていて、プラスチックの容器に入ったサラダ類のチキンやハムが入ったものを買うしかなかった。なので、ビア・コルソのデリを見つけたときは地獄で仏を見た気がした。私にとってはまさに救世主のような存在だった。このデリはビア・コルソならどこにでもあるわけではなくて、ケルトナー通りにだけあるみたいだ。つまり、Henryという名前のお店が入っているだけなのだ。
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